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今月をふりかえろう!

こんにちは。
八千代緑が丘校 事務の牛尾です。

今日はハロウィンですね。
高3生のAさんは、クラスメイトとお菓子を食べました~と
楽しそうに話してくれました(^^)/
お友達と楽しくパーティーするのも、高校生活の醍醐味ですよね♪
受験生の皆さんには、あと5か月の高校生活を
大いに楽しんでほしいなとも思います。

今日で10月が終了しました。
今月の学習はいかがでしたでしょうか?
「計画通りに頑張れた!」
「過去問演習講座を頑張って進めました!」
「思うように学習時間が取れなかった…」
人それぞれ、色んな振り返りがあると思います。
ファイル 4251-1.jpg
「今月もあっという間だったな~~」で終わらすのではなく、
必ず、自身の行動を振り返ってあげてください。
その際には、課題点だけでなく良かった点も見つけてあげてくださいね。

11月の学習も頑張っていきましょう(^^)/
応援しています!
(八千代緑が丘校 牛尾)
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【傾向と対策】慶應義塾大学 文学部 小論文 Part2

こんにちは。
八千代緑が丘校の轟です。

今回は、慶應義塾大学 文学部の小論文の
対策についてご説明致します。

【小論文試験の出題傾向とは】
<出題範囲(分野)>
文学部の「試験科目」としての「小論文」は、
「資料を与えて、理解と表現の能力を総合的に問う」と
「一般選抜要項」に明記されています。

文学部は、「哲学系」(哲学・倫理学・美学美術史学)、
「史学系」(日本史学・東洋史学・西洋史学・民族学考古学)、
「文学系」(国文学・中国文学・英米文学・独文学・仏文学)、
「図書館・情報学系」(図書館・情報学)、
「人間関係学系」(社会学・心理学・教育学・人間科学)といった
多様な分野を網羅しています。

「文学部」といっても、慶應義塾大学の学部系統は「文学」や「芸術」に
限定されていないので注意を要します。

それら多種多様な分野に関する「資料」(=「課題文」としての「論説文(評論文)」)
が提示され、「要約問題」で「読解力」と「表現力」、「見解論述問題」では
「着想力」「展開力」「構成力」「表現力」が総合的に問われることになります。


【出題量と時間配分】
「課題文」の文章量は6000~7000字強程度で、他の難関私大上位校の
「現代文」と比較してやや多めです。
試験時間は90分です。
「課題文」を10分弱で咀嚼しながら読了し、「要約問題」を20分程度で仕上げ、
「論述問題」の「構成メモ」は30分以上をかけてしっかりと作成し、
残りの30分ほどで、「誤字」「脱字」などに細心の注意を払って、
丁寧に論述していきましょう。

【出題形式】
「課題文」(稀に複数の文章で構成される年度もあります。
直近では2012年度)が示され、それに関しての設問2題が
完全に定着しています。

例年、設問Ⅰは「課題文」の「内容理解」を問い、
「主旨(論旨)」を過不足なくまとめる「要約問題」(純粋な「要約」ではなく
「論点」「視点」が提示される年度もあります)で「指定字数」は「300~360字以内」
(2021年度のみ何故か「320~400字以内」でした)、設問Ⅱは「課題文」に就いての
受験生自身の「見解」を問う「論述問題」(「論点」指定等の「設問条件」あり)で
「指定字数」は「320~400字以内」となっています。

尚、2012年度以降「指定字数」は一定ですが(2021年度は除く)、
以前は変更が繰り返されていたので、注意する必要があります。


【小論文試験を攻略するための対策】
<知識>
「小論文」だから「知識」は無用、とは無論なりません。
硬質な「課題文」を理解し咀嚼する為には、
難解な語句や頻出テーマに関する「キーワード」を読み解く「知識」が
当然必要になります。

また、「論述」での「誤字・脱字」は確実に「減点要素」であり、
逆に的確な「表現力」は「加点要素」に結びつきます。

従って、「漢字」ひとつたりとも疎かにはできず、
高度な語彙力を養成する必要があります。

その為には、先ずは「己が実力」を把握することが重要です。
「共通テスト(センター試験)」の「漢字問題」(要は「同音異字」「同訓異字」の判別)が
「基礎的語彙力」のバロメーターとなります。

最低10年分以上の過去問をこなしましょう。
その結果次第で、具体的な学習を進めていきましょう。
尚、以下のサイトは「漢字問題」だけがまとめられていて便利です。
http://www.kanjijiten.net/center/index.html


<読解>
「小論文」といっても「課題文」が示され、それに就いての「設問」として
「要約」「論述」をするのだから、その点では「現代文」の問題と
捉えなくてはいけません。

課題としての「論説文(評論文)」の内容をいかに正確に読み取るかが
最優先となります。
そこで重要なのが、「最重要解法」である「Nの法則」の習得です。
本文を「序論」「本論」「結論」に分け、「論旨」が述べられている
「序論部」「結論部」の「対応関係」および「本論部」での
「段落相互関係」に着目して読解するという手法です。

これを完璧に理解、定着させ、応用できるようになるまで
問題練習を重ねることが重要です。
無論、他の「解法」も同様です。


<要約>
設問Ⅰは単なる「主旨(論旨)要約」ではなく限定的な「論点」「視点」が
提示される場合があります。
そうしたときは、そこに焦点を絞って「主旨(論旨)」をまとめる必要があります。
先ずは、「参考書」などを活用して、あらゆる「論点」「視点」を即座に
把握できるようになるまで、「現代文」の「解法」に習熟しましょう。
その上で、多くの「問題集」に記されている「要約」や「問題文の要旨」等を
活用して「記述練習」を重ねましょう。

<論述>
設問Ⅱの「論述」は「小論文」としては指定字数が少ない。
その中で「自らの見解」を的確に論述する為には、
「構成メモ」の作成が欠かせません。

頭の中のイメージを実際に記して視覚化し、
客観的に捉えるという作業です。

最重要となる「論旨」、そして、それを説明する為の様々な
「論点」「視点」を思いつくままに並べ、それらを整理し、
チャート化していきましょう。

その上で、「頭括型」の「論述」としてまとめるべくそれぞれの
「要素」を整理し、「序論」「本論」「結論」のバランス(原則的には1:2:1)
を整えます。

こうした「構成メモ」を作成することを繰り返し練習していきましょう。
兎にも角にも「構成メモ」が成否を分けると心得ましょう。
あとは実際の「論述練習」ですが、無論、「添削指導」を受けることは必須です。


【お薦めの問題集】
ここからは、勉強に役立つ問題集をご紹介します。
問題集には相性がありますので、できるかぎり
書店で手にとって確かめることをおすすめします。
ここでは問題集を知識編、読解力編、要約問題編、
見解論述問題編に分けてご紹介します。


<知識>
①『漢字 一問一答【完全版】』(東進ブックス)
②『現代文最重要語句(暗記いらずの)らくらく練習帳―熟語・慣用句・評論語句・外来語』(学研プラス)
③『新版完全征服 頻出現代文重要語700 三訂版』(ピアソン桐原)
④『現代文キーワード読解[改訂版]』(Z会出版)。

前項の「センター試験(漢字問題)」チェックで、
5割未満の場合は(1)から、6割は(2)から、
7割は(3)から、8割は(4)から始めるのが目安です。

反復練習して完全習得させましょう。
特に(4)では、「キーワード編」のみならず
「頻出テーマ編」も熟読し、完全に理解しましょう。


<読解力>
①『現代文読解力の開発講座(新装版)』(駿台文庫
ファイル 4461-1.png
②『現代文解答力の開発講座』(駿台文庫)
ファイル 4461-2.png

①②は中級レベルです。
文章を客観的に捉える術が丁寧に説明されており、
GMARCHから慶應へのステップアップ段階の1冊です。

③『現代文と格闘する(三訂版)』(河合出版)
ファイル 4461-3.png
上級レベルです。
「文章を読み繋ぐ」ことを主眼として、その為のシンプルな「視点」を
提案しています。文学部の「課題文」を確実に読解する1冊です。


<要約問題>
①『[記述篇]現代文のトレーニング[改訂版]』(Z会出版)
ファイル 4461-4.png
中級レベルです。
頻出テーマに沿った問題構成で、「完成度」を自己採点で把握できます。
文学部の「要約問題」に習熟するための一冊です。

②『上級現代文Ⅰ・Ⅱ』(ピアソン桐原)
ファイル 4461-5.png
最終レベルです。
自らの「解答の欠点」を「採点者の視点」でチェックできます。
「段落要旨」や「全文要約」の他に「参考図書」も紹介されています。
文学部「要約問題」対策に万全を期す二冊です。


<見解論述問題>
①『小論文を学ぶ――知の構築のために』(山川出版社)
上級レベルです。
「読みと書きの技術論」「小論文に必要な知の構築」「実践演習を通じての知の習得」
の3部構成で、本学部で8割以上の得点ゲットをターゲットに据える一冊です。

②『小論文 テーマ別課題文集 21世紀を生きる〈改訂版〉』(駿台文庫)
最終レベルです。
「主要頻出テーマ」ごとの「論点整理」「キーワード解説」が充実しています。
万全を期すための一冊です。

(八千代緑が丘校 轟)

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【傾向と対策】慶應義塾大学 文学部 小論文 Part1

こんにちは。
八千代緑が丘校の轟です。

今回は、慶應義塾大学 文学部の小論文の
対策についてご説明致します。

文学部の小論文で合格点を取りたいのであれば
下記3点の力が必要です。

①要約力
②論理的思考力
③独創力

小論文の形式は5000文字程度の日本語を読んで、
400字程度の要約と自身で論じる400文字の記述です。

試験時間は90分です。

慶應の文学部では、テーマが多種に富んでいます。
またテーマ自体も抽象的なため読みにくい文章が多くなっています。

2021年:「正解の出ないこと」
2020年:「集団に属すること」
2019年:「能力」について
2018年:「中動態」的行為と自由の関係について
2017年:Living for Todayの経済人類学
2016年:「名付けること」
2015年:「科学的な知識」
2014年:「異邦人と言葉」
2013年:「家族」 について
2012年:「本の今後」

文学部の小論文で合格点を取るためにはまずは
文学部小論文の独特な形式になれる必要があります。
ただ過去問を行う前に、まずは文学部で問われてる特徴を
理解していきましょう。

<要約が出題される>
文学部の小論文の最大の特徴が要約が
大問一つ出題されるということです。

これはどういうことなのかというと、書く力の前にまずは
読解力を鍛えよう!ということなのです。

闇雲に過去問を解いていいってもできるようにはならず、
まずは文章自体を読む力をつけて、つまり、どのようなことをいっていたのか
を文章で表せるようにしましょう。

<読解する文章のテーマが難しい>
先ほど過去問のテーマを見てきた通り、テーマが多岐に渡っていて
生半可無知識では難しいです。
慶應だから国語の対策もいらないという気持ちだと痛い目を食らいます。

たとえば、慶應だから古文は必要ない!と思っていたら「徒然草」についての
評論が2021年出題されています。
現代文のテーマ集を読むことはもちろんのこと、別科目にての知識を
使っていき読み解いていく必要があります。

<小論文が合格に大きく関係>
経済学部や法学部は小論文は合否に大きく影響はしていません。
英語と歴史、数学科目で足切りがあり多くが
そこで合格が決まってしまっているからです。

しかし、文学部は足切りもなく点数が100点と大きいため
合格に大きく影響しています

逆にいうと、小論文の出来次第で逆転も可能ということもできます。


【小論文は何点必要か?】
最低でも他の受験生と並ぶ55点(100点満点)は必要です。
ですが、要約ができて論旨をまとめることができれば、
80点程度の点数を取ることも可能であり、大きく他の受験生に
アドバンテージを取ることができます。

【小論文に必要な3つの力】
文学部では、ただ単に文章を書き連ねていくだけでは合格できません。
下記三点の力を持っていることが必要です。

①課題文の理解(理解力)
②文章を要約し情報を取捨選択する力(文章構成力・論理性)
③問題点を指摘し有効策(問題発見・解決能力)

具体的にどのような力なのか見ていきましょう。

<資料を読む(読解力・要約力)>
まずは、課題文の読解です。
課題文に関しては文章自体の難易度は
あまり高くはないです。
ですが、内容をしっかりと理解するためには
物事を深く掘り下げて考えることが求められる上に
素早く読解し要約することが求められます。

要約をするということ=文章の内容を自身で再構成するという意味です。
読解力に不安のある方はまずは、言葉レベルでの確認を行ってください。

そのため、新聞をチェックすることは勿論、その上でわからなかった
記事をファイリングして要約したり、興味のある記事について
知識を深めるために関連した本を読んでみるのが良いでしょう。

文学部では、多岐にわたる範囲からの出題が想定されますので、
話題の新書を読むことや人文科学や民俗学に関わる本を読むことが、
試験対策に大きく影響するでしょう。

加えて、課題文のテーマに関しての歴史的背景なども重視される場合があります。


<意見論述(論理的思考力)>
自らの意見を書くときに重要になる「論理的な思考力」が必要となります。

小論文における論理的な思考力とは、自身の考えを簡潔に、
相手に伝わるように筋道を立てる力です。

少ない文字数の中で、自分の主張したいことを中心に
述べていけるようになるには練習を積む必要があります。

論旨をうまく組み立てられるようになるためには、
ある程度の論文の型を身につけるのと練習が不可欠です。


<意見論述(独創力)>
意見論述においては独創力・発想力も重要で求められている要素です。

当たり前ですが、本文内で語られているような意見を自身の言葉で
言い換えるというような文章を書いても点数はもらえません。

かといって、あまりに突飛な意見を述べたところで、
その根拠付けが曖昧であれば採点者側に「筋の通らない文章である」
という烙印を押されてしまいます。

しかしながら、先ほどから述べている通り、文学部の小論文は文字数の
制限があるために、意見論述に組み込める情報量は必然的に狭くなってしまいます。

そのため、自分の述べたいと考える意見を主軸にして、読書などで得た
自らの持つ知識や経験を付け加えて自分の意見を肉付けすることで、
短いながらも説得力のある小論文に仕上げることができます。


【文学部小論文の対策】
ここまでで慶應の小論文の特徴がわかっていただけたと思います。
ここからは具体的に慶應小論文の対策としてどのようなことを
行なっていくのかをお伝えしていきます。

<読解力を鍛える>
先ほどから伝えている通り、学文学部の小論文は要約が半分を占めており、
また設問の二つ目も読解を前提に話を進めないと合格にはつながりません。

以上から、学文学部に合格するためには、読解力を磨くのが
必要不可欠だということがわかります。

文学部に合格するためにおすすめの教材は、
『現代文読解力の開発講座』と『現代文解答力の開発講座』
です。

『現代文読解力の開発講座』
ファイル 4460-1.png
著者 :霜栄
出版社:駿台文庫


『現代文解答力の開発講座』
ファイル 4460-2.png
著者 :霜栄
出版社:駿台文庫


<背景知識の理解>
先ほども過去問のテーマ一覧で見てきた通り、
文学部の小論文は 難解なテーマで出題がされることが多いです。

何も準備なしで対策をするのでは合格は難しいです。
最低限の知識として、現代文のテーマ教材である
『ことばはちからだ』を実施するようにしてください。

『ことばはちからだ』
ファイル 4460-3.png
著者 :前島良雄、牧野剛、三浦武、吉田秀紀、後藤禎典
出版社:河合出版

(八千代緑が丘校 轟)

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【傾向と対策】慶應義塾大学 文学部 日本史 Part2

こんにちは。
八千代緑が丘校の轟です。

今回は、慶應義塾大学 文学部の日本史の
対策についてご説明致します。

【全体像/問題傾向】
論述問題が出題され、かつ難易度の高いテーマ史が出題されるため、
早慶の中でも難易度の高い部類に入ります。

論述問題、様々な範囲からの出題、資料問題など様々なタイプの問題が
出題されます。
論述問題と選択問題の割合は6:4ほどとなっています。
問題の割には制限時間が短いので、できない・わからない問題は飛ばしていく
など戦略を考えてください。

【出題概要】
出題範囲は古代〜近現代です。
頻出の範囲も他学部と違い特にないため、
さまざまな範囲から出題されることになります。

大問1・2は、記号選択問題、大問3題目が空所補充の記述、
大問4・5題目が記述・論述形式となっています。

記述問題は100文字以上となるので本格的な対策が必要です。


【対策1:史料問題をどうするか?】
文学部では史料問題が例年必ず出題されています。
そのため、史料問題対策ができるかどうかが合否の分かれ目になってきます。

ただ、ここで注意しておきたいのが、史料問題のタイプです。
史料問題には”史名資料”と”未見史料”の2タイプあります。
それではこの2タイプについて説明していきます。

<有名史料問題とは?>
“有名史料”とは、教科書や有名な参考書に掲載されている史料をいいます。
多くの受験生が知っている史料で、得点源になるかと思いがちですが、
早慶で出題される有名史料問題はかなり細かい部分まで聞かれます。
ですから、実際はこの有名史料問題が出題された場合は
かなり難易度が高くなると思ったほうが良いでしょう。

<未見資料問題とは?>
“未見史料”問題とは、通常の参考書、教科書には掲載されていない
史料が存在します。

こうした未見史料の場合は難易度が高くなるかと思いがちですが、
実際は史料自体について問われることは少ないです。
ですから、史料自体ではなくて史料についての周辺知識があるかどうかの
勝負になってきます。
わからない史料をなくそうとしてマニアックな史料を探している受験生がよくいます。

ですが、それよりもまずは”有名史料”に関して掲載されていることをすべて確認し、
基礎的な理解をしていくことにしましょう。


【対策2:論述問題はどうすれば良いのか?】
文学部では、例年論述問題が出題されています。
私大志望の多くの学生は論述問題をしていないことが多いため、
この論述問題が合否の分かれ目になるでしょう。

論述問題の対策として、まず意識しなければいけないのは
歴史の論理関係を意識することです。
特に因果関係、相関関係は日本史のすべての範囲で理解できていないと
まず慶應大学文学部での合格は難しいでしょう。

(八千代緑が丘校 轟)

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【傾向と対策】慶應義塾大学 文学部 日本史 Part1

こんにちは。
八千代緑が丘校の轟です。

今回は、慶應義塾大学 文学部の日本史の
対策についてご説明致します。

文学部の日本史の試験時間は60点で、配点は100点です。
80~120字の記述説明問題が必ず出題されるので、
教科書や参考書の記述を確実に覚えておきましょう。

大問は全部で5つです。

問題数は60問前後で推移しています。
主に空所補充(選択・記述)、一問一答、
記述説明問題などが出題されます。

問題数が多く、記述説明問題も出題されるため
時間配分に気をつけましょう。

最初の空所補充問題は語群の中に該当する語句がなければ
0を記入する問題です。
求められる知識のレベルは標準的ですが、
確実な知識を持っている必要があります。

大問4、5は史料問題かつ記述説明問題が出題されます。
記述説明問題はインプットしたものを書くタイプではなく、
史料を読解したうえで解答したり、出来事の背景や周辺情報まで
盛り込んで答える必要があります。
過去問をつかって練習しておきましょう。

【問題別の分析】
□空所補充問題(選択と記述)
大問1,2が選択式で、大問3が記述式です。
選択式は空所に該当する語句がなければ0を記入しなさい
という指示があります。
2021年度までは大問1のみでしたが、2022年度からは
大問1、2が0を記入する問題となっています。
毎年必ず大問ごとに答えが0になる問題が2~3個あります。
曖昧な知識だと答えに迷ってしまうので、確実に覚えるようにしましょう。

□一問一答
大問4、5で出題されます。史料中の下線部に関する問題です。
人名、書物の名前、名称など一問一答形式で問われるので、
何の史料かを特定する力とその内容に沿って確実に回答する力が必要です。
教科書、参考書、資料集などに載っている史料に目を通し、
難関大学対応の一問一答問題集で対策していきましょう。

□記述説明問題
史料の内容に関連した記述説明問題で、指定字数は80~120字以内
であることが多いです。
「史料が出された理由と結果」や「史料にある政治形態と経済的基盤」、
「富岡製糸場を設立した政府の狙い」など教科書や参考書を丸暗記しているだけでは
手が出せない問題です。

史料を読解することと歴史事象を因果関係や流れをもとに理解することが必要です。
他学部でも同じですが、慶應義塾大学は用語などを意味もわからず
丸暗記している受験生が失点してしまうような問題を好みます。
日本史という流れの中で理解しながら覚えていきましょう。

(八千代緑が丘校 轟)

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【傾向と対策】慶應義塾大学 文学部 英語 Part5

こんにちは。
八千代緑が丘校の轟です。

今回は、慶應義塾大学 文学部の英語の
対策についてご説明致します。

【出題傾向】

<出題範囲(分野)>
文学部では、抽象性の高い表現を多く含んだ幅広いテーマの英文が
素材となっており、内容的にも難易度が高いものとなっています。

辞書が使えるということもあり、語彙・表現レベルも高いものが
素材となっています。
読解問題の中で、和文英訳・英作文・説明問題などが出題されます。
国公立大学の入試問題に近い出題といえます。

<出題量と時間配分>
試験時間は120分です。
読解問題は1題でありますが、トータルの語彙数は1600~2000語前後
であり英文のレベルの高さと時間のかかる記述問題の存在を併せて考えると、
思っている以上に時間がかかります。

2冊まで辞書を持込可であるものの難易度の高い単熟語を引くのみに留めなければ
時間不足に陥ってしまうでしょう。

<出題形式>
下線部和訳の難易度は高く、英文構造の把握のみの直訳では意味の通じない
日本語になってしまうものが多いです。
内容面での前後のつながりを考えながらこなれた和訳を作る必要があります。
英作文は英文和訳に比べればやや解きやすいでしょう。
本文中に含まれる表現が参考になる場合が多いので、
それらを探しながら読めると効率が良いでしょう。

<解答形式>
記述式の問題が中心となっており、国公立大学の入試問題の形式に近いです。
内容説明問題は120字程度の記載が要求されています。本文の広範囲を参考にしなければならないこともあるため、本文を読む前に設問内容を理解したうえで、解答の候補になりうる箇所に本文を読みながらチェックしていきましょう。


【攻略するための勉強法】
<読解問題>
通常の私立大学の入試と異なり、速読力以上に内容面での
精読力を身につける必要があります。
抽象性が高い表現が多い難易度の高い英文が出題されることが多いことから、
どう訳出すれば前後との内容につながりがうまれるのかをしっかり意識した
読み方を身に付ける必要があります。
もっとも、全文を精読していたのでは時間不足に陥るため、
速読能力の向上も欠かせません。

句・節ごとに意味をとらえ、ニュアンスの分かるものは日本語に訳さず
読み進める力を身につけましょう。

一定レベル以上の英文解釈能力を身につけたら、句・節ごとにスラッシュを入れながら
前から読み下すトレーニングをしましょう(スラッシュ・リーディング)。
最初のうちはやや多めにスラッシュを入れることになるでしょうが、
慣れてくればそれほど入れずに前から読み下していくことができるようになります。
併せて行いたいのが音読です。
一度解き、しっかり復習した英文を用いて、必ず英文音読の時間を設けるようにしましょう。
音読することで、強制的に前から読み下す習慣を身に付けることが出来きます。
その際には必ず意味のかたまりごとに内容を把握する意識を持つようにしましょう。
漫然と読んでいては効果が半減してしまします。
音源付きの長文問題集であれば、それを利用することでさらに効果を高めることが出来るでしょう。

さらに、説明問題対策もかね、各パラグラフのトピックを意識しながら
読み進められる力を身につけましょう(パラグラフ・リーディング)。
英語はワンパラグラフ・ワンアイデアというルールを守った書き方がされているため、
この特質を利用することで、長い英文でも途中で内容の流れを見失わなくて済みますし、
設問を解くときに根拠となる箇所を発見しやすいでしょう。

ディスコースマーカーと呼ばれるつなぎ言葉にも意識を払うとより論旨の把握が楽になります。
reader friendlyな文章が良い文章であるとされる英文の特質を理解していると、
効率的な読解が可能になるでしょう。

<単語・イディオム>
辞書の持ち込みが許されているとはいえ、知っていたほうが類推する箇所を
減らせるのもまた事実です。
このレベルの大学を目指す以上は多くの受験生も高いレベルの単語を身につけているため、
余力があれば上級レベルの単熟語に対応できる教材を利用しましょう。
また、紙の辞書を普段から使用することにし、適切な訳語を選択する語感を身につけましょう。


【お薦め問題集】

<長文読解>
『The Rules英語長文問題集4入試最難関』
ファイル 4457-1.png
著者 :関正生
出版社:旺文社


『英語長文ポラリス[3 発展レベル]』
ファイル 4457-2.png
著者 :関正生
出版社:KADOKAWA


<語彙>
『大学入試英単語 SPARTA3 mastery level 1000語』
ファイル 4457-3.png
著者 :関正生
出版社:かんき出版


<対策本>
『世界一わかりやすい 慶應の英語 合格講座』
ファイル 4457-4.png
著者 :関正生
出版社:かんき出版


<時事ネタのインプットに>
『難関大合格に必須の最新テーマ20 FINAL時事英語』
ファイル 4457-5.png
著者 :関正生
出版社:朝日出版社

(八千代緑が丘校 轟)

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【傾向と対策】慶應義塾大学 文学部 英語 Part4

こんにちは。
八千代緑が丘校の轟です。

今回は、慶應義塾大学 文学部の英語の
対策についてご説明致します。

今回は、文学部の英語が解けないのではなく、
そもそも読めてない原因を考えていきます。

慶應文学部の英語が読めない原因は
大きく分けて、英語の問題と思考力の部分に
分けて考えてみます。

今回お伝えした原因以外にも色々あるのですが、
重要な7つに絞ってお伝えします。

<英語力からくる問題を考える>
英語力からくる問題とは、以下の4点に絞られます。

①SVOCを中心とした文章の修飾関係を理解していること
②文章のつながりがわかっているかどうか
③主観、客観表現を覚えてない
④解釈に意識を割きすぎて内容が入ってない


【原因1:そもそも英文の解釈ができてない】

文学部の文章は、文構造が難しい・・・
年度によっては読みやすいこともありますが、
文構造を取ることができてない可能性が高いです。
具体的に文章を見てみましょう。

"Alice was beginning to get very tired of sitting
by her sister on the bank, and of having nothing
to do: once or twice she had peeped into the book
her sister was reading, but it had no pictures or
conversations in it, ‘and what is the use of a book,’
thought Alice ‘without pictures or conversation?’"

Alice’s Adventures in Wonderlandの始まりの部分になるのですが、
正確に読めましたでしょうか?

とはいえ、正確に読むというのがそもそも
よくわかってない場合があるでしょう。

ここでいう正確に読むというのは、
文章を文法的に解釈することができるかどうか?ということです。

本文章で、つまづきそうな部分をピックアップしてみましょう。

"Alice was beginning to get very tired of sitting by her sister
on the bank, and (1) of having nothing to do: once or twice
she had peeped into the book her sister was reading(2),
but(3)
it had no pictures or conversations in it,
‘and what is the use of a book,’ thought Alice
‘without pictures or conversation?’"

(1),andは何々を結んでいますか?
(2),once or twice she had peeped into the book her sister was reading
この文章において動詞が2つ(had peeped, was reading)あるように見えますが、
なぜ2つ動詞があるのか説明ができますか?
(3),butは何と何を結んでいますか?

この質問にまずはすらすら答えられるようであれば、
基本的な英文解釈力が身についていると考えて良いでしょう。

この質問に「?」という人は、文の構造とは何か?ということを
考えてみる必要があります。

<そもそも文構造とは?>
文構造とは、文章の修飾関係を指していて、
品詞を理解して、どの単語がどの文章にかかっているのかを
理解ができてないと、なかなか文章の内容を取るのが難しいです。

文学部の難しい長文の内容を理解するためには、
『ポレポレ英文読解プロセス50』がおすすめです。

他にも『英文読解の透視図』や、さらに難易度は上がりますが
『英文解体新書』もお薦めです。


『英文読解の透視図』
ファイル 4456-1.png
著者 :篠田重晃、玉置全人、中尾悟
出版社:研究社


『英文解体新書: 構造と論理を読み解く英文解釈』
ファイル 4456-2.png
著者 :北村一真
出版社:研究社


<語彙が足りない可能性も・・・>
早慶などの難関大学に合格するための語彙として、
6000語程度は必要です。

文学部は辞書を使えることを考えても、
4000語程度はないと、文章を理解することは不可能です。


【原因2:定冠詞、代名詞を追えてない】
定冠詞や、代名詞を追えてない人も非常に多いです。
この先に行く前に下記確認をしてください。

<確認事項>

①it, that , they, this, those, theseの違いは?
 →文法的な違いではなく、対応するものの違いを理解できているか。

②a,theが使われる際の違いは?
著者はなんとなくではなく、明確に使い分けをしていますが、
その違いがわかっているのか。

もし上記の違いがわかってないのであれば、
まずはその違いを調べてみてください。

その違いが分かった上で、次の段階として確認したいのは
それが文章の中で捉えることができているのか?
を確認してみましょう。

"Florida, the “Land of Flowers,” the enchanted ground wherein
it has been said Ponce de Leon sought for the “fountain of perpetual
youth,” is not far away; the fountain, quite likely, is as remote as
ever, but the land which it was said to bless with its ever flowing and
rejuvenating waters, can be reached after a journey of a few days from
New York, by steamship if the traveler is not unpleasantly affected by
a sea-voyage, or, if the apprehension of “rough weather off Hatteras”
should make a different route preferable, then by rail to Charleston,
thence by steamer over waters generally smooth to Fernandina, stopping
on the way at Savannah just long enough to look about and obtain a general
idea of the place.
『RAMBLES IN FLORIDA, PART 1』American Naturalist: Rambles in Florida
by R.E.C. Stearns"

上記の文章において、ピンクの文字になっている部分が
何を指しているのかを指すことができますか?

少し古い文章なので、文章自体は難しいのですが、
代名詞などの照応関係は変わらないのでちょっと考えてみると良いでしょう。

このような処理がすぐにできない・・
適当にやってしまっていると言うような状況であれば、
文章が読めなくなってしまう可能性があります。


【原因3:主観、客観表現を覚えてない】
早慶の大学入試問題で出題される文章は、ほとんどが評論問題です。
評論問題というのは、あるテーマに対して筆者の意見を述べていきます。

そのため文章の中で、主観的な表現(=意見)、客観的表現(=事実)を
読み分けていく必要があります。

主観的表現は下記のようなものがあたります。

<主観表現とは?>
法助動詞(will,mayなど)、
価値判断を表す副詞(probablyなど)、
形容詞(importantなど)

このような表現が主観表現にあたると言うことがわかってないと、
文章を読むことはできません。

速読ができるようになるためには、このような主観的な部分を
中心に意味をとっていくことが重要です。

続いての思考の部分でも重要な役割を果たすので、、
そのようなことを意識して現在読んでいないようであれば、
まずはパラグラフの中でどこに筆者の主張が来るのか?
を意識して読むようにしてください。


【原因4:解釈に意識を割きすぎて内容が入ってない】
人にはワーキングメモリという、情報を一時的に記憶しておく
能力があります。

スマートフォンの処理する能力を思い浮かべてもらうと、
わかりやすいと思います。

昔のスマートフォンと今のスマートフォンでは処理能力に大きく差があり、
例えば、同じwebサイトを開くにも最新のスマートフォンであれば、
すぐに開くことができるといったことがあります。

人のワーキングメモリはスマートフォンと違って、
新しいチップを交換するということはできないのですが、
意識のおく部分を変えることによって、
ワーキングメモリが使う部分を変えることができます。

例えば、英語初学者や英文解釈が苦手な子は、
ワーキングメモリを英文自体を分析すること自体
使ってしまっている状況です。

ですが、英語が得意な生徒は、英文を読む際に修飾関係を
考えていません。文章の内容をとることに全ての集中を向けています

もちろん、修飾関係を考えずに読んでくださいと言っているわけではありません。
そうではなくて、意識しないで読めるほどに練習を積んでくださいということです。

この状態になるためには、SVOCが完璧にわかる長文を意識して音読してください。
時間にして、毎日30分程度。
それが、50文程度できると無意識で処理ができるようになってきます。
このような英文の処理が無意識で処理ができると、日本語と同じ感覚で
処理ができてくるため、内容を理解しながら読み進めることができます。

英文を処理する能力(知識的として)に問題がないのであれば、
思考力の部分に問題がある可能性があります。
この部分に問題がある場合は、単に英文を読んでいるだけで
読めるようになることは難しく、思考力を鍛えることを考えた上での、
勉強をする必要があります。

【原因1:要約ができない】
先ほど英語力の際でもお伝えした主観、客観表現を覚えた上で、
その理解ができているのか?が重要です。

主観客観表現がわかっているのであれば、文章における具体、
抽象度の違いというのが理解できるはずです。

文章における具体、抽象度がわかると文章の要約ができるようになります。
例えば、以下の『桃太郎』の序章を読んでみてください。

「むかしむかし、あるところに、おじいさんとおばあさんが住んでいました。
 おじいさんは山へしばかりに、おばあさんは川へせんたくに行きました。
 おばあさんが川でせんたくをしていると、ドンブラコ、ドンブラコと、
 大きな桃が流れてきました。
 「おや、これは良いおみやげになるわ」
 おばあさんは大きな桃をひろいあげて、家に持ち帰りました。
 そして、おじいさんとおばあさんが桃を食べようと桃を切ってみると、
 なんと中から元気の良い男の赤ちゃんが飛び出してきました。
 「これはきっと、神さまがくださったにちがいない」
 子どものいなかったおじいさんとおばあさんは、大喜びです。
 桃から生まれた男の子を、おじいさんとおばあさんは桃太郎と名付けました。
 桃太郎はスクスク育って、やがて強い男の子になりました。」

この文章を簡潔にまとめるとどのようになるでしょうか?
少し考えてみましょう。

この時に文章を読むことがなく、いきなり答えを見ようとした人は、
考えることを放棄している状態。
このような受験生は文学部に合格するのはかなり厳しい
と思ってください。

また、要約のできない受験生の例を考えてみますと、、
脈絡のない単語や記憶に残りやすい単語だけを選びとってしまいます。
例えば、「ドンブラコ」、「神さま」、「大喜び」、「桃」、「すくすく」など。

答えとしては下記のようなものが良いでしょう。

『身元不明の男の子が、見知らぬ老夫婦に育てられ、立派に育った。』


桃の中にいた→身元不明という抽象化ができるかどうかが重要になります。
もちろん、入試で出るような英語の文章は本文内に筆者の意見=答え
があるわけですから、いつも、そのような勝手な判断をしていいわけでは
ありません。

ですが、具体的なエピソードに対して、そのような抽象化=一般化をして、
筆者の意見を述べていくという考え方を持ってないと、
難解な文学部の文章を読み解くことはできないでしょう。


【原因2:文章の論理構造がわからない】
論理的な文章というのは、図で書いてどのような関係性になっているのかの
構造化をすることができます。

文章を図解化できないということは、すなわち、
文章の要素間の論理的な関係がわかってないことになります。

偏差値70程度の高校に通っている高校生は、こうしたことを処理する
能力が、『無意識で』得意なケースが多いため、
気づかない高校生が多いのですが、意識的に鍛えることで、
さらに思考力を鍛えることができます。
意識的に鍛えることで成績を飛躍的に上げることは可能です。

論理的な関係がわかってないとは、具体抽象、対比、因果関係の
関係がわかってないことになります。

<具体抽象とは?>
まずは1つ目の「具体抽象」について説明します。

一つ目でかつ、文章を読む上で一番重要な概念になります。

「抽象化」とは、あるものを見た際にどのカテゴリーに属すかどうかを
判定することができるかどうかというのが基本となります。


例えば、犬を使った抽象化、具体化の例を考えてみます。
犬を見た際にそれが、何犬なのか?(抽象化)

また犬とイメージした際に、どのような犬種のイメージするのかが(具体化)
というのが犬を使った抽象具体化のイメージになるでしょう。

このような抽象、具体の読み取りをするためには、抽象と具体の間を
行ったり来たりという『ハシゴ』のイメージをしてみると良いでしょう。

「鳥」の概念を使ってどのように具体と抽象を行ったりしたりするのかを、
もうすこし見ていきましょう。

・「鳥」は「動物」の下層に位置する概念で、「動物」の持っている情報すべてに
 「鳥」固有の情報を加えた情報を持つものとして位置づけられる
・鳥は心臓を持っているが、それは「鳥」に心臓を持っているという特徴がある
 からではなく、「鳥は心臓を有する」という情報が上位概念である
 「動物」に含まれているからです。
・抽象度の階層構造は上層にも下層にもつなげることが可能で、「鳥」の下層には
 「すずめ」「はと」といったより具体的な花の名前をぶら下げることができる
・この下層には、「鳥」のもつ特徴である「羽毛を持つこと」がわかります。

読む際に必要なのは、このような抽象度を理解しつつ、
筆者がどのような主張になっているのか?を理解していくことが重要になってきます。

従来の英文読解では、この辺りのトレーニングをしていくのが難しいです。
自身でトレーニングをする際には、以下の本を読んでいってみると良いでしょう。

『具体と抽象 ―世界が変わって見える知性のしくみ』
ファイル 4456-3.png
著者 :細谷功
出版社:dZERO


『「具体⇄抽象」トレーニング 思考力が飛躍的にアップする29問』
ファイル 4456-4.png
著者 :細谷功
出版社:PHP研究所


記憶術も、いわば情報の抽象化なので、
こういった書籍も抽象化のトレーニングには役立ちます。

『一度読むだけで忘れない読書術』
ファイル 4456-5.png
著者 :池田義博
出版社:SBクリエイティブ


<因果関係とは?>
ある出来事が起こった際にその結果とその原因には、
因果関係があると言います。
「因果関係なんて簡単だよ!」と思っている人は結構多いのですが、
実際に読み込めている人はあまりいません。

まずは、動詞やディスコースマーカーを使った因果関係の
表現を覚えるのがまずは簡単なので、ところから始めていきましょう。
ここから理解を始めていきましょう。


<対比とは?>
要素と要素のそれぞれを考えることができること。
大前提として、具体抽象がわかっていることが必要です。

なぜならば、同じ抽象度のもの同士を比べるのが基本だからです。
文章の論理構造がわからない・・・ということは、
すなわち要素がわからない。

要素がわからないと、文章間の関係性を捉えることができないので、
何を言っているのかがわからなくなってしまいます。


<背景知識が足りない…>
背景知識が足りないということもありますが、、、
文学部の英文はそこまで前提知識として問われることはありません。

ただし、芸術の話題など世界史の知識を前提(とはいえ最低限ですが)
にしている場合が、稀に出題されますので、キリスト教もローマもルネサンスも
意味不明というレベル感の人は、最低限どのようのようなことが起こったのか、
それはなんなのかくらいの知識は入れておいてください。


文学部の問題を解くためには、単に文章を読んでいくだけでは、
読むことはできません。

もし読んでいてわからないようであれば、何ができないのかを
考えて読んでいく必要があるでしょう。

(八千代緑が丘校 轟)

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【傾向と対策】慶應義塾大学 文学部 英語 Part3

こんにちは。
八千代緑が丘校の轟です。

今回は、慶應義塾大学 文学部の英語の
対策についてご説明致します。

今回は、文学部の英語の要約問題に特化した
対策を紹介していきます。

要約問題を課しているのは、東京大学、早稲田大学文学部、
文化構想学部、明治学院大学となります。

ただ、慶應文学部ほどの120-150字程度で出題している学部は
他にはありません。
ですから、慶應文学部の要約問題は独自対策が必要になります。

文学部の要約問題が重要な理由は、その配点です。

公式には発表されていませんが、他の問題の兼ね合いを考えると
35-40点程度の配点があると想定できます。
満点150点中の30%程度の点数が一題に集約されています。

また、英語の目標得点から考えてもこの要約問題が
重要であることがわかります。

要約問題と聞くと、ただ本文から抜粋をして和訳をすれば良い・・
と考えてしまう人もいるかもしれません。

ですが、文学部の要約問題はそうではありません。
もちろん、ある程度抜粋になってしまう部分はありますが、
ただ機械的に訳すだけでは指定の文字数でうまく当てはまらないことが
あります。

慶應文学部の要約問題には、下記3点の力が必要になります。

①選定力
②和訳力
③まとめる力

<選定力とは>
選定力とは問題文を理解してどこから
抜粋をしたら良いのかを理解する力です。

要約問題は字数が多いため何を書いたら良いのかわからない人は、、
よくわからないから適当に埋めがちです。
ですが、それでは合格のための点数にはつながりません。

そうではなく、要約問題では問題文で問われていることを理解して、
問題文で該当の箇所を何個か選んで、要素を特定し、
そして、その中からどこが必要なのかを選ぶ
ことが
必要とされているのです。

場所を特定する上でまず重要なのは、
問題文を正確に理解することです。

多くの人が問題文で何が問われているのかを理解せずに、、
いきなり書こうとして失敗してしまっています。


<和訳力とは>
もちろん、要約問題=和訳問題ではないのですが、
文章を理解する上で、和訳をすることは重要です。

英文和訳の練習には『英文和訳演習』がお薦めです。

『英文和訳演習』
ファイル 4455-1.png
著者 :伊藤和夫
出版社:駿台文庫

『英文和訳演習』は難易度が難易度が『入門編』『基礎編』
『中級編』『上級編』とありますが、『中級編』と『上級編』
に取り組むことをお薦めします。


<まとめる力とは?>
最後にまとめる力とは、さまざまな要素を入れて和訳という形で
表現ができたとしても、日本語として綺麗に伝わりきれないことがあります。

そのため、要素としては揃っているけれど日本語で
何をいっているのかわからないため減点になってしまうことがあります。
そうなってしまっては合格のための点数を取れません。

では最後に、文学部の要約問題を解くためのポイントを見ていきましょう。

問題文で問われていることをパターン化してどの部分を探したら良いのかを
考えると、ほとんどが、以下の4パターンに絞られます。

①ポイントをまとめる形式
②パラグラフをまとめる形式
③具体化する形式
④理由を述べる形式

ポイントをまとめる形式の場合は、文章全体から要素を探していく
必要があるため、時間がかかります。
そのため最初に問題のタイプを確認しておくと良いでしょう。
(ポイントをまとめる形式というのは、近年だと2017年に
出題されています。)

要約問題対策の参考書として、前回、『厳選30題で学ぶ! 英文要旨要約トレーニング』
をご紹介致しましたが、他にも『英文解釈要約精講』や『英文読解のグラマティカ』
などもあります。


『英文解釈要約精講』
ファイル 4455-2.png
著者 :峯村純一郎、竹内一誠、相原仁郎
出版社:開拓社


『英文読解のグラマティカ』
ファイル 4455-3.png
著者 :富士哲也
出版社:論創社

(八千代緑が丘校 轟)

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【傾向と対策】慶應義塾大学 文学部 英語 Part2

こんにちは。
八千代緑が丘校の轟です。

今回は、慶應義塾大学 文学部の英語の
対策についてご説明致します。

設問ごとの問題傾向について、お伝えしていきます。
文学部の特徴として他学部と違い記述形式の問題が多く、
1問1問の配点がとても大きいです。

まずは、ほとんど確実に出題が予想される問題形式の
問題の対策を見ていきましょう。

<①和訳問題の対策>
これは文学部に合格するためには、落とすことはできません。

和訳問題なのに構文すらも見抜けないのでは、
文学部の問題に、門前払いとなってしまうでしょう。

和訳問題ですが、まず確認すべきことは、
文法的に文章を読めているかどうかという点です。

もちろん、過去問をおこなっていて、まだまだ不十分と
感じるようであれば、日々構文解釈力を身につけるような
学習をしてください。

対策の仕方としては、『ポレポレ英文読解プロセス50』
といった基本的な構文問題集をSVOCがわかるように
何度も何度も繰り返しおこなってください。

『ポレポレ英文読解プロセス50』
ファイル 4454-1.png
著者 :西きょうじ
出版社:代々木ライブラリー

<②説明問題の対策>
具体的にはどういうことか?ということが問われる問題です。

この問題を解くためには、まず1つのパラグラフが
以下のように具体と抽象部分で構成されている
ということを理解しなくてはいけません。

問題で問われる場合は、この抽象的な部分に下線部が引かれて
具体的な部分と関係していることを見抜けているか?
を聞かれているのです。

ファイル 4454-2.pngファイル 4454-3.png

もちろん、例外もあり、文章内の抽象部分に線が引かれて
現実世界での具体的な例を聞かれる場合もあります。

その場合は、抽象部分の言いたいことを図式化して主張の構造を掴んで、
現実世界を比べてどんなことが当てはまるかを考えてみましょう。

設問文からどのようなことを聞かれているのかを理解していくことも
本説明問題を解く上ではかなり重要です。


<③和文英訳問題の対策>
まずは基本的な英作文パターンを覚えていきましょう。

基本的な英文法を自由自在に使いこなせるのはもちろんのこと、
特に、主語、時制、論旨の接続の仕方には十分に注意してください。

難易度は、英作文問題としては標準レベルで難しくはありません。

塾生には英作文対策としてよくお薦めしていますが、
『よくばり英作文』をしっかりとやり込んで身に付ければ
十分に対応できると思います。

『よくばり英作文』
ファイル 4454-4.png
著者 :竹岡広信
出版社:駿台文庫

また、本問題は文章内の表現を使ってということは明示されてはいないですが、
文章内の表現を使うことで簡単に解けることもあります。
表現がすぐに見つかるようでしたら、長文内の文章を利用して解いてみてください。


<④要約問題の対策>
要約問題は文学部の合格をとるためには、落とすことのできない問題です。
英語の読解力はもちろんですが、現代文の要約能力も問われています。

問われている字数が100-120字なので、対策の最初のうちは
字数を埋めるために冗長な表現を書きがちです。

ですが、不要な要素を含めたり、同じことを長く書いても
点数をあげることはできません。
書いた後に自分の答案にどれだけの要素が入っているのかを見返してみてください。

対策としては、過去問を実施するのが一番良いですが、
英文要約の問題集もありますので、そちらを活用するのも手です。

『厳選30題で学ぶ! 英文要旨要約トレーニング』
ファイル 4454-5.png
著者 :竹岡広信
出版社:駿台文庫


また、書く際の注意点として、いきなり解答用紙に記載するのは
やめましょう。
要点を書き出して、どの要素が必要かをわかってから
記載するようにしてください。


ここからは、毎年出題されるわけではないけれど、
出題される可能性の高い問題を確認していきます。


<⑤空欄補充問題の対策>
空欄補充問題を慶應の文学部では出題されます。
この問題は和訳問題の範囲が小さい問題だと思ってもらって構わないです。
同タイプの問題なので、1つのパラグラフから全体の意味をつかむことが肝心です。


<⑥パラグラフ並び替え問題の対策>
解き方として、代名詞や時制をチェックして、文法的な側面から根拠を探してみる
方法を身につけてください。
全て文脈で解いていては、時間がかかってしまい、解くことが難しいでしょう。
類題として、早稲田文学部、文化構想学部の問題が近いので解いてみるのが良いでしょう。


文学部の問題は基本的に最初にタイトルが記載されています。
インターネットで調べることで過去の出典がどこから出ているのか?
というのは簡単にわかります。
インターネットでご自身で調べてみて、購読してみるのも良いでしょう。
2021年の問題については、なんとその前年に出た本を使っています。

2021年出題 Who Ate the First Oyster?
2020年出題 Philosophical baby
2019年出題 The Animals Among Us
2018年出題 The coming-of-age con (出典:aeon)
2017年出題 Attached to Technology and Paying a Price
      (出典:New York times)
2016年出題 Does spelling matter? (出典:同名の文庫本)

また、長文の題名から見ても、哲学的で難解な文章
ということが理解できるかと思います。
文学部に合格するためには、過去問を何度も解いて
確実な答案を作成することが合格には不可欠です。

過去には以下のテーマが出題されています。
2021年「人類史における様々な達成の研究」
2020年「幼児期においての想像上の仲間の意義」
2019年「擬人化の起源と特徴」
2018年「文化における 成長物語の起 源と特徴」
2017 年「デジタルメディアによるマルチタスキングとその影響」
2016年「スペリング能力は不可欠か」
2015年「顔と微笑みの 心理学」
2014年「真の友情の条件とは」
2013年「音楽の近代史」「休暇の概念の変化」
2012年「浴場と入浴習慣の歴史」「人間の協力性の根源」
2011年「原爆被災者の回顧録とその特徴」「人類史における暦」
2010年「諸文化における会話の歴史」
2009年「ピーターパンから読み取れる作者の心理と社会的背景」

また、スタディサプリでおなじみの関正生先生
による、『過去問トーク 慶應義塾大学① 編』で
文学部の英語について語っている動画がありますので、
こちら↓もご確認ください。
https://www.youtube.com/watch?v=c45gfIh4o3U
(1:40~8:20の時間帯で文学部について語っています。)

(八千代緑が丘校 轟)

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【傾向と対策】慶應義塾大学 文学部 英語 Part1

こんにちは。
八千代緑が丘校の轟です。

今回は、慶應義塾大学 文学部の英語の
傾向についてご説明致します。

慶應義塾大学文学部の英語は、
他大学に比べても非常に難関です。
しかし、難しいからといって
あきらめる必要はありません。

きちんとした対策をすれば、
必ず合格できる実力がつきますので、
頑張って対策に取り組み続けましょう!

慶應義塾大学 文学部の英文は
文章の抽象度が私大では最難関レベルとなっています。

文章の抽象度が高い=普段馴染みがないような
「存在」「国家」「感情」「美学」「文明」といったものが
テーマになります。

こうした場合の抽象度の文章を読む場合には、
難しいのですが、筆者の主張がどこにあるのかを
つかみ取れるようにしてください。

普段の練習から、読む際に常に筆者の主張を確認す
という読み方を徹底していきましょう。

ファイル 4453-1.png

文学部の英語の試験では、150点中90~110点(60~70%)
は取れるようにしておきましょう!

難しい時と簡単な時の差がすごいので、
100点越えを安定して取れるようにしたいです。

なぜそれだけの点数を取らなくてはいけないのかを、
合格最低点と平均点から考えていきましょう。

<文学部の合格最低点>
2024年度:203/350 (58.0%)
2023年度:205/350 (58.6%)
2022年度:218/350 (62.3%)
2021年度:232/350 (66.3%)
2020年度:250/350 (71.4%)

(配点の内訳は、英語:150、歴史:100、小論文:100)

国公立大と同じく、記述の問題が全体的に多いので
要注意です。特に小論文は、他の学部よりも
大きく合否に影響してくるので要注意です。

<文学部の英語の平均点>
注)合格者の平均点ではなく、
  受験者の平均点です。

2024年度:62.73/150 (41.8%)
2023年度:66.61/150 (44.4%)
2022年度:73.95/150 (49.3%)
2021年度:77.32/150 (51.5%)
2020年度:99.38/150 (66.3%)
2019年度:88.46/150 (59.0%)
2018年度:80.11/150 (53.4%)
2017年度:85.68/150 (57.1%)
2016年度:92.69/150 (61.8%)
2015年度:75.86/150 (50.6%)
2014年度:70.86/150 (47.2%)
2013年度:67.99/150 (45.3%)
2012年度:73.65/150 (49.1%)
2011年度:79.18/150 (52.8%)
2010年度:74.73/150 (49.6%)

50%を下回る平均点の時もありますが、
70%近い時もあります。
英語の平均点が低いと合格最低点も
下がっている傾向があります。

ということは、英悟が全体の点数の
鍵を握っていると言っても過言では
ありません。
(事実、配点も一番高いですし、また、
一番差がつく科目なのだと思います。)

ファイル 4453-2.png

文学部に合格するためには、英文和訳と説明問題
で点数をとる必要があります。

また、英文を読む際に、文章の意味(筆者の主張)、
文章の構成を理解しながら読み込んでいくこと
が重要です。

文章のつながり、構成と言われてもピンと来ない方もいらっしゃる
と思いますので、まずは下記の文章を読んでみてください。

*****************************************************************
Western civilization’s foray into Asia brought about
intricate changes in the tapestry of the continent.
The 19th-century colonial pursuits introduced a spectrum of
Western thought, technological advances, and cultural nuances.
These colonial footprints led to the inception of European
linguistic capacities and the adoption of governance structures
reminiscent of Western paradigms. The debate surrounding these
influences oscillates between the spectrum of modernization and
the erosion of indigenous values. The confluence of Eastern and
Western dynamics has fashioned a unique cultural mosaic,
with the reverberations of this historical interaction continuing
to influence the contemporary Asian landscape.
*****************************************************************

単語が難しいのもそうですが、全体的に名詞化された表現が多く、
またディスコースマーカーといった接続詞がないため
つながりがわかりづらいです。

続いて、下記文章を読んでみてください。

**************************************************************************
Firstly, it’s important to understand that when Western civilization
ventured into Asia, it caused significant and complex changes across
the entire continent. For instance, in the 19th century, as European
countries pursued colonial ambitions, they brought with them a range
of Western ideas, cutting-edge technologies, and distinct cultural
practices. As a result of this colonization, many Asian regions began
to learn European languages and even adopted governance systems that
were similar to those in the West. Moreover, there has been an ongoing
debate about these changes: on one hand, some believe they brought about
modernization; on the other hand, there’s a perspective that it led to
the fading of local traditions and values. Interestingly, as the East met
the West, a special blend of cultures emerged. In fact, this blending of
traditions and influences still plays a role in shaping modern-day Asia.
**************************************************************************

ほとんど同じ内容なのですが、下記3点が変わったことで
大きく読みやすくなったと思います。

①使われている単語のレベル
②ディスコースマーカーの増加
③節が増加

文学部の英文を読めるようになるためには、難易度においても
意味をわかるようにしておくことと、
ディスコースマーカーが少ない中で、代名詞やその他文章の順序
(情報構造、論の構造)を読み取っていくこと、また、名詞化された表現を
節に戻して理解し直していく
必要があります。
(辞書は持ち込み可ですが、沢山の英単語の意味を辞書で調べていては
時間が足りなくなってしまうため、なるべく難単語であっても、覚えておく
方が良いでしょう。)

それ以外に難しい理由としては、普段読み慣れてない随筆のような文体も
出題され、読みづらい場合があります。

ファイル 4453-3.png

ここまで述べてきている通り文学部の英語は非常に難しいです。
英文を読んでいる際に、下記の点を注意して読めているのかを
確認してください。

<①適切な語義が選択できているか?>
文章を読んでいてよくわからないときは、
自分が知っている意味を、でてきた単語に
当てはめていないでしょうか?

単語の意味は、文章内で他の単語との関係性で
意味が決まってきます。
唯一、一つの単語の意味があるわけではありません。

文章を読んでいて、どうしても意味がよくわからない
という場合は、単語の意味を取り違えている意味があります。

品詞が違うと異なる意味になったり、前後の文脈によって
意味が変わる場合があるので気をつけてください。


<②文章をつなげて読めているか?>
下記の点に注意して読み進めることができているでしょうか。
『代名詞、冠詞、指示語の意味が前の文章からの繋がりで
わかっているかどうか』ということです。

文章がどのようにつながっているのか?理解していない人が多いです。

では次回、対策についてお伝え致します。

(八千代緑が丘校 轟)

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【入試制度】慶應義塾大学 文学部

こんにちは。
八千代緑が丘校の轟です。

今回は、慶應義塾大学 文学部の一般選抜の
入試方式についてご説明致します。

文学部 人文社会学科には大きく分けて
『文学系』『史学系』『哲学系』『人間関係学系』
『図書館・情報学系』の5つの分野があり、
さらに細分化すると17もの多くの専攻があります。

そのため、募集人数も580名と多いです。

試験科目は以下となっています。

英語   (120分/150点)
地理歴史 ( 60分/100点)
小論文  ( 90分/100点)

小論文については、入試要項には
「資料を与えて、理解力、発想力、論理的構成力
 表現力を総合的に問う。」と記載されています。

また、英語の試験においては、英語辞書を2冊まで
使用することができます

「英英辞典」「英和辞典」「和英辞典」など、
英語の辞書であれば、どのような辞書でも、
どのような組み合わせでも自由です。

これはとてもユニークですね。

また、2025年度入試から、英検のCSEスコアが2,500点以上であれば、
英検の得点を換算得点として使用することができます。

以上のような入試方式を見ると、文学部ですが、英語の配点が最も高く、
英語の力が合否の鍵を握るように思います。

(八千代緑が丘校 轟)

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