こんにちは。
八千代緑が丘校の轟です。
今回は、早稲田大学 法学部の英語の試験の
傾向と対策についてお伝え致します。
受験者の英語のここ3年間の平均点を見ると、以下となります。
2024年:25.616 (42.7%)
2023年:28.173 (47.0%)
2022年:26.844 (44.7%)
(配点は60点です。)
<出題形式/解答方式>
法学部の英語では大問が7~8つほど出題されます。
内訳としては、冒頭に長文読解が2つ、最後に英作文問題が1つ、
間のその他の問題は文法問題となっています。
文法問題としては、空所補充や正誤、語句の並び替えの問題が出されます。
文法の並び替え問題と英作文問題については記述式となっていますが、
他は全てマーク式となっています。
<法学部英語の特徴>
□多種多様な出題
法学部の英語の最大の特徴は多種多様な出題形式にあります。
長文読解の出題は当然として、文法問題も一般的な4択の問題だけではなく、
正誤問題、整序英作文も出題される。
それだけではなく、最後に控えているのがイラストをもとにした自由英作文です。
よくある自由英作文は何かテーマが与えられていて、
それに立場を示しながら記述をするという形が一般的ですが、
法学部の自由英作文はイラストが何を描かれているかを読みとり、
文章化していく必要があります。
そして、長文読解に関しても、文章量が非常に多く、
設問における選択肢の数が極めて多い。
以下で、このような多種多様な出題の実際の中身について確認していきます。
□長文読解
年によって大問数は異なるが、毎年2〜3問程度大問として出題されています。
読まなければいけない文章量が非常に多く、また文章の難度も比較的高いといえます。
そして法学部の長文における最大の特徴は、選択肢の数の多さだと思います。
各パラグラフの要旨を大量に用意された選択肢から一つずつ
該当するものを選ぶという設問です。
一問一問該当する選択肢を確実に選んでいくのは、
おそらく非常に骨の折れる作業であり、ここを突破することができるかどうかが
最大の鍵と言えるでしょう。
文章量も多く、設問の形式から、通常よりも速く正確に読み解く能力が
必要不可欠であると言えます。
□文法問題
年によってやや出題が変わりますが、一般的な4択の文法問題、
整序英作文の問題、正誤問題などが出題されます。
この中で注意すべき設問は正誤問題でしょう。
早稲田大学社会科学部や人間科学部などでも同様の出題形式の問題が
出題されていますが、4つ引かれている下線部から誤りのある選択肢を
選ぶという形式です。
これだけであればさほど苦労はしませんが、誤りのないものは5つめの選択肢として
NO ERRORの選択肢を選ばないといけないという内容が難易度を引き上げています。
とはいうものの、文法問題はいずれも標準的な知識が問われているものが多く、
基本に忠実な対策をおこなっていれば、十分合格点を取ることができる
と思われます。
□風刺画についての自由英作文
3つ目の特徴は、風刺画についての英作文問題が出されるところです。
絵を見て英作文を書かせる問題は、他の大学や学部ではない、
早稲田法学部独特の形式となっています。
この問題を解くためには、まずは絵を見て“どういうことを言いたいのか”
ということを把握しなければなりません。
これができなければこの問題を解くことはできないため、本当に重要なポイントです。
過去問を解いてみると傾向が分かってくるかと思いますが、
難しい表現や語句を使わなければ解答できない問題となっており、
本当にしっかりとした対策が必要です。
可能な限り自分の使いこなせる表現に直して、
自分の使える言葉で書いていくことが英作文の基本テクニックにはなりますが、
そのあたりについては次の対策のところで説明していきます。
<英語の対策>
□速読力の強化
法学部英語の対策としては、速読力を上げることが大切です。
他の学部においても言えることですが、その中でも特に法学部については
速読力がなければ話になりません。
本文だけでなく選択肢も全て長いため、全体としてかなりの文章量があります。
問題内容についても、大体分かっているだけでは全く得点にはつなげられません。
全体を把握しつつ細かい内容もしっかりと把握しなければならない、
まさに“マクロとミクロの読解が必要”と言える内容となっています。
そのため、速読力はあって当たり前で、その上で文章全体の概要や構成を理解し、
細かい点についてもしっかりと精読できるような“根幹の英語力”
というものが必要となります。
速読に関して勘違いしてほしくないポイントとして、
当たり前に文章を読んで、その速度が結果的に速かった
という状態を作ることです。
英語力が足りていない状態で中途半端に速読を意識すると、
逆に英文が全く頭に入らないという状態に陥ります。
確固たる英語力があり、結果的に速読できているという状態を
目指してください。
□パラグラフの内容を一言で言い換える国語力
法学部の英語は、各パラグラフの内容を一言で言い換えるような問題が出題されます。
先ほどの項目の速読力とあわせ、そのパラグラフが一言でいうと、
何をテーマにしているのか、また何を主張したいのか、
これをすぐに言語化することのできる人は、
テキパキ設問を解くことができるはずです。
そういった意味で、法学部の英語は国語力があるかどうかが非常に重要です。
常日頃から、結局何を言いたいのか、一言で言ったらどういう内容なのか、
という内容を頭の中で整理する練習をするようにしていきましょう。
□徹底した文法問題の対策
法学部は、単独で文法問題が出題され、またその数も早慶の他学部に比べて
かなり分量が多いです。
文法や知識面の充実具合がそのまま得点に直結します。
『大学入試英語頻出問題総演習』や『Next Stage』といった文法の教材を
本当に隅々まで理解し、暗記しておくようにしましょう。
また特に正誤問題を中心に数多くの問題に触れておくことで、
ここの分野を得点源にすることができるでしょう。
□英作文は過去問で慣れること
対策の4つ目として、英作文問題は過去問で慣れておくことが大切です。
まずは絵を見て“どういうことを伝えたいのか”を把握する必要があるが、
ここでつまずいてしまうと絶対にこの問題を解くことはできません。
さすがにこの問題を入試において初見で解くことはないかと思いますが、
意外と抽象的な絵で初見だと戸惑うことがあると思います。
過去問を見ていくと同じような形式でばかり出題されているため、
まずは過去問を使って問題内容を頭の中に入れておきましょう。
その上で、英作文において必要な型や、自分の使いやすい言い回しをできるだけ
蓄積しておくことが必要です。
法学部の英語においては、英作文の対策が本当に必要となってきます。
国公立受験と併願している人や英検や外検で勉強している人は、
そこでしっかりと対策ができているため、ここに向けて対策する時間は
少なくて済むかもしれません。
しかし、私立文系専願の受験生は英作文については本当にここで
ガッツリと対策をする必要があるため、頑張ってもらいたいところです。
□文法問題と英作文で取りこぼさない
法学部の英語を攻略する上で、先に文法問題と英作文を
試験時間の前半で片付けてしまうのがいいと思います。
法学部の英語を実際に解く上で、最も時間がかかり労力を奪われるのが、
やはり長文読解の選択肢の数の多さでしょう。
ここで時間を使いすぎてしまい、残りの設問を解くことができない
という状態になってしまうことが最悪です。
そのためまず先に文法問題、英作文の問題をスピーディーに片付けていき、
残り時間目一杯使って長文読解の問題を攻略するというのが良いと考えています。
また、文法問題、英作文の問題はいずれも対策をすれば
確実に合格点を取ることのできる設問たちです。
もちろんNO ERRORの選択肢のある正誤問題、イラストの出題される英作文など
難しい側面はありますが、いずれも事前の準備をしっかりしておくだけで、
比較的容易に得点源にすることのできる設問です。
先にここを片付け、かつ高得点を取れる状態にしておく
ということをしておくべきでしょう。
<おすすめ問題集>
【英文解釈】
(2)『ポレポレ英文読解プロセス50』(代々木ライブラリー)
やや勉強が進んでいる生徒向けとなっていますが、
講義仕立てで読みやすく、量も絞ってある分、時間をかけずに終えることが出来ます。
ポイントが絞られている分、説明の物足りなさを感じるところがありましたが、
現在は筆者の西先生のYouTubeチャンネルでテキストの講義授業を受けられるため
使い勝手がよくなっています。
【長文読解】
音源付きであり、出版も新しいため最新のトピックを知る上でも役に立つものをあげました。
パラグラフ・リーディングの理解や設問形式ごとの解き方、
英文エッセイの構成などまで説明されているテキストでもあります。
いずれも問題を解くだけでなく解説までしっかり読み込みたい教材です。
(1)『The Rules英語長文問題集4』(旺文社)
(2)『英語長文ポラリス3』(KADOKAWA)
(3)『難関大合格に必須の最新テーマ20 FINAL時事英』(朝日出版社)
【英作文】
(1)『よくばり英作文〈新装版〉』(駿台文庫)

(2)『改訂版 竹岡広信の 英作文が面白いほど書ける本』(KADOKAWA)

(3)『大学入試問題集 関正生の英作文ポラリス[2 自由英作文編]』(KADOKAWA)

【文法問題編】
(1)『スーパー講義英文法・語法『正誤問題』』(河合出版)

正誤問題に苦手意識のある生徒はぜひ取り組んでおきたい一冊です。
重要な文法・語法の知識や理解の精度をあげることが出来ます。
【単語・イディオム】
(1)『大学入試英単語 SPARTA3 mastery level 1000語』(かんき出版)
1ヶ月で1000語習得を目指す「1ヶ月1000語メソッド」を採用しており、
最難関大学の入試に対応する高度な語彙を収録されています。
(2)『速読英単語[必修編・上級編]』(Z会出版)
『上級編』まで回せれば単語力に不足はありません。
(3)『解体英熟語』(Z会)
ボリュームはありますが、テキストの後ろにある前置詞・副詞の整理ノートが
よくまとまっており、効率的に覚えられるだけではなく、
未知のイディオムもニュアンスを類推することができるようになります。
(4)『システム英単語Premium(語源編)』(駿台文庫)

語源ごとに編集された単語帳です。単語としてはやや難易度の高いものが多いですが、
語源については分かりやくまとまっているため、自分の使っている単語帳では
覚えにくい単語があるときに参考程度に利用するとよいでしょう。
また、スタディサプリでおなじみの関正生先生
による、『過去問トーク 早稲田大学❹ 編』で
法学部の英語について語っている動画がありますので、
こちら↓もご確認ください。
https://www.youtube.com/watch?v=kFIjqkLUHUE&list=PLEfMmyG5fEp2x2pDyTFJzaLXO2dz68o_A&index=4
(八千代緑が丘校 轟)
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