「先生、どうやったら国語って伸びますか?」
最近、小学生、中学生両方から、こんな質問をされます。
ふむふむ、国語に興味を持ってきたのかな?良いですね!
国語は、英語や数学と違い、ちょっと重要視されにくい科目なんですよね。
ですから、まずそういった質問が来るのは、まだ理科や社会の授業がない小4(学校ではありますが)と、受験を控えた中3が多いです。
もちろん、定期試験になると、内申点が関わってくるので、無視できなくなることもありますね。

さて、ではこんな質問がきたときに、先生たちはどんな答えを出すのかというと…?
「国語は今毎日やってる?」…まさかの質問返し!
ですが、実際これにつきます。
国語は、ほかの科目とは全く系統の違う科目です。
理科や社会のように重要語句を覚えたり、
算数や数学のように計算方法を知ったり、
英語のように単語や構文が分かれば解ける!
…というようにはなりません。

国語って、毎年毎年同じような内容を何度も繰り返しているんです。
漢字や文法、読む文章は難しくなってはいますが、基本的にはやっていることはいつも同じです。
さんざん、毎年毎年同じことを繰り返しているんです!
同じなのに、なかなか点に結びつかないのが、国語です。
それはなぜかというと…
「国語は、”鍛える”科目」だからです。

それも、一朝一夕やったくらいで、ひと月毎日やったくらいでは、簡単に上がりません。
もっともっと、長い目を見て続けていかなければ、本当の国語力はつきません。
それこそ、一年かけるくらいの気持ちでやるべきなんです!!
そうすれば、自然と国語の力はついていきます。
「そんなにやらないと、国語って伸びないの!?
じゃあ、捨てる科目なんじゃないか…」
なんて、思ったそこのアナタ!

違います!逆です!
発想を逆転させてください!…つまり、
「まずは続けていくことで、必ず国語は伸びる科目」なんです!
これほど、信じていい科目はありません。
ですから、今国語に不安がある人、伸ばしたいと思っている人は、だまされたと思って、できるだけ毎日国語の勉強を続けてください。
受験生は、それこそ時間がないのですから、毎日やるべきです!
一見、不確かな根拠で「信じて、国語をやり続けよう」と言われているように思えるかもしれません。
ですが、逆に信じて続けた人こそ、本当に国語力を伸ばすことができます。

「国語があがらない…センスないんだ…」なんて落ち込まず、
まずは大問をひとつ、解いてみてください。
そこから、きっと未来が変わるはずです。
(教務 風野)