こんにちは。
八千代緑が丘校の轟です。
今回は中央大学 経済部の国語の傾向と対策
について書かせて頂きたいと思います。
【出題範囲(分野)】
試験教科・科目は「国語総合(漢文を除く)」です(2020年度以前も同じ)。
「現代文」は2題で論説文(評論文)がほとんどです(稀に随筆が出題されることもあります)。
文章内容は科学論・公共論・教育論・生命論、社会論・哲学論・芸術論
・映画論・文明論・文学論等と実に多種多様で、「現代文」では珍しい
歌論が出題されたこともあります(15年度)。
硬質な文章も多くやや読みづらく、高度な語彙力も求められます
(21年度の学部別選抜Ⅰは、社会論の百木漠「ポスト・トゥルース」と哲学論の酒井隆史「暴力の哲学」)。
「知識」は小問として扱われ、漢字(読み・書き)、語句の意味、四字熟語、慣用句、故事成語など、
幅広い分野から出題されます。
「古文」は1題で、主に古代~近世の説話(頻出)、日記・歌論書・随筆・物語といった
題材(和歌も含まれる)が多いですが、中には江戸時代の古語用例集といった馴染みの薄い題材
もあります(15年度)。
21年度の学部別選抜Ⅰは鎌倉前期の擬古物語である「住吉物語」でした。
文語文法から内容解釈までの総合的読解力、そして、文学史や歴史的背景を含めた
古典常識も問われます。語句の意味、現代語訳は必出です。
【出題量と時間配分】
問題文の文章量は、「現代文」が2題合わせて6000~8000字強ほどで
他の私大上位校と比較してやや多め、「古文」は400~900字程度と
バラつきがありますが、標準的です。
試験時間は60分です。
もちろん、あまり余裕はありません。
正確さと同時にスピードも考慮する必要があります。
先に「古文」を15分強で手際よくこなし、「現代文」は45分弱をかけて
しっかりと解いていきましょう。
【出題形式】
大問3題が完全に定着しています。
大問一は論説文(評論文)で、小問は6~9問ほどです(解答数は10~20程度。
そのうち5~7問ほどが記述方式)。
大問二も論説文(評論文)(稀に随筆)で、小問は4~6問程度です
(解答数は4~9ほどで、そのうち1問ほどが記述方式)。
大問三は「古文」で、小問は6~7問ほどです
(解答数は6~12程度。そのうち1問程度が記述方式)。
【解答形式】
2021年度までは「マーク方式」と「記述方式」の併用型でしたが、
22年度以降の学部別選抜Ⅰ・Ⅱは全てが「マーク方式」となりました。
「現代文」のマーク方式では内容(非)合致判別(択一での合致判別が必出)、
空所補充語句判別、内容・理由説明正誤判別、換言説明正誤判別など、
記述方式では抜き出し問題(空所補充・換言説明等)や、漢字(読み・書き)、
語句の意味、四字熟語、慣用句、故事成語等の知識問題などがあります。
「古文」では、文語文法や単語の意味・現代語訳(必出)の他、
内容解釈・換言説明・主語特定・本文合致・和歌修辞などが出題されます。
また、文学史、古典常識が出題されることもあります。
「現代文」「古文」ともに、いわゆる説明記述の出題はほとんどありません。
【合格するための学習法】
□知識
本学部の漢字(読み・書き)等の知識問題は、他学部と比較して標準的です。
従って、誤答は致命的になるので注意が必要です。
また、2022年度の学部別選抜Ⅰ・Ⅱでは漢字問題が同音異字判別となっているので、
その点にも配慮しなくてはなりません。
いずれにしても、先ずは「己が実力」を把握することが重要です。
共通テスト(センター試験)の漢字問題(要は「同音異字」「同訓異字」の判別です。
22年度と同形式)が基礎的語彙力のひとつの目安になります。
最低10年分以上の過去問をこなしましょう。
その結果次第で、具体的な学習を進めていきましょう。
尚、以下のサイトは「漢字問題」だけがまとめられていて便利です。
http://www.kanjijiten.net/center/index.html
<「現代文」解法①>
論説文(評論文)や随筆に特有の解法、そして全てに共通する解法を理解し定着させ、
応用するために重要なのは「復習」の仕方です。
「考え方のプロセス」をトレースすることが必須です。
特に「間違った問題」が肝要です。
誤ってしまった「分岐点」をしっかりと確認しておきましょう。
さらに、いくつもの練習問題を通じて同種の設問に共通する
「解き方のプロセス」を身につけましょう。それが解法となります。
<「現代文」解法②>
本学部の「現代文」で注意を要するのは、判別しづらい本文内容(非)合致判別問題です
(合致は「A」、非合致は「B」という択一式の解答形式にも注意)。
2021年度はⅠ、Ⅱともに「現代文」2題で出題されています。
論説文(評論文)であれば論旨合致と捉え、基本的には序論部と
結論部の趣旨と照合すればいいのですが、出題されることのある随筆では
本文全体と照合する必要があるので、スピード重視のより高度な選択肢消去の
テクニックを習熟するように練習を重ねることが重要です。
また、一般的な選択肢設問対策としても、選択肢消去の仕方を習得しておきましょう。
換言説明であれば傍線部の原意(要は本来の意味)にこだわった原意消去、
理由説明であれば直接的理由として結びつくかどうかによる消去などを
常に意識することが肝要です。
さらに、空所補充では代入確認を絶対に忘れないように練習を重ねましょう。
<「現代文」解法③>
2022年度は全てマーク方式で未出ですが、今後記述方式が復活するかも知れないので、
抜き出し問題の対策もしておきましょう。
基本練習を徹底させることが重要です。
最初に抜き出すべき内容を的確に把握した上で、
抜き出し範囲を絞り込みます(論説文(評論文)では原則的に同一意味段落、
随筆は同一場面)。
そして、条件に合致する抜き出し候補を探します
(候補はひとつとは限らないので要注意)。
空所補充では代入確認を忘れないようにしましょう
(内容だけではなく文脈等も適合させます)。
こうした練習を積み重ねることが肝要です。
□古文
先ずは重要古文単語および文法を徹底的に習得する必要があります。
現代語訳をする上での最重要ポイントでありますし、
文法や単語の意味は直接問われます(必出)。
特に助動詞、助詞の意味・用法・接続は完全に定着させましょう。
また、敬語も頻出なので習得が必要です。
さらに、文学史も含めた古典常識や和歌修辞法も出題されます。
しっかりと確認しておきましょう。
また、「古文」でも択一式の本文内容(非)合致判別問題が出題されるので、
十分に練習しておきましょう。
<お薦めの問題集>
□知識編
『ことばはちからダ!現代文キ-ワ-ド』
著者 :前島良雄、牧野剛、 三浦武、吉田秀紀、後藤禎典
出版社:河合出版
□現代文編
『現代文読解力の開発講座』
著者 :霜 栄
出版社:駿台文庫
読解力と解答の論理力を講義形式の解説で養成します。
文章を客観的に捉える術が習得でき、
本大学経済学部合格を確実にする一冊です。
『現代文解答力の開発講座』
著者 :霜 栄
出版社:駿台文庫
↑が「読み方」に焦点を当てた問題集だとすれば、
こちらは「解き方」に焦点を当てた問題集になります。
□古文編
『古文解釈の方法』
著者 :関谷浩
出版社:駿台文庫
教科書や参考書に載ることのない、多少マイナーめな作品も
多く取り扱う参考書です。
演習問題の量よりも解説に重きを置いており、古典文法を使った読解方法や、
重要な古文単語を学びたい人に向いています。
古典における受け身や使役の関係などややこしい表現についても
分かりやすく解説しているため、基本的な理解力を上げたいときに便利でしょう。
『首都圏「難関」私大古文演習』
著者 :池田修二
出版社:河合出版
MARCHレベルの大学に対応できるよう、
専門的に編集された参考書です。
前述の『古文解釈の方法』と比較し、オーソドックスな作品を
多く取り扱っているため、どちらもバランスよく取り組めば
よい相乗効果が生まれるでしょう。
また、文学史に関する出題も多く扱っているため、
暗記項目の実力を知るうえでも役立ちます。
掲載されている制限時間を意識しながら、
スピード重視の読解を叶えていくこともおすすめです。
(八千代緑が丘校 轟)
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