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叱ることの難しさ

小学部の国語と社会の授業の最初は漢字テストを行います。

範囲はそこまで多くないので、勉強をすれば満点や合格点を取ることができると思います。しかし最近誉田の5年生の点数が低く、勉強していないのが分かったので授業前に喝を入れました。

私「漢字を勉強する事って大切なこと?」
生徒「大切です。」
私「いつもやる漢字テストは範囲が決まっているけど、勉強はPUT勉強と同じくらい大変?」
生徒「そこまで大変じゃない」
私「それならできるね。じゃあどうやってやる?」
こんな感じで生徒自身に「出来る」と言わせた後に、では具体的にどうやるのかという話をしました。

今までは生徒に嫌われるのではないかという気持ちもあり、きつく言ったことがありませんでした。話し終わった後の彼らの顔からは「やらなきゃ!!」というやる気に満ちた表情を見ることができました。

叱るということは勇気がいることです。生徒のためを思った言葉は必ず彼らの心を動かすものなのだと感じた一日でした。

次の漢字テストがすごく楽しみです!!
(教務 清水)

やる気!本気!

秋も深まり、最近は肌寒い日が続きます。
本日も体調不良で休む生徒も多かったようです。
皆さん体調には十分にお気を付けくださいね。

秋になり、中学3年生は一層受験色が強くなってきました。
前期はあまり自習にくる生徒の少なかったism大網でも、ここのところ毎週20名前後の生徒が自主的に勉強をしに来ます。

授業のある日だって、早く学校が終わればそのまま直行する子もいるほど。
去年2年生だったころの彼らの姿を考えるとこれはもう、見違えるほどの成長です。

自習にくると生徒たちは、各々今やるべきことを決めて取り組んでいきます。

何をしているのかなと教室をのぞくと…
ホワイトボードを使って一生懸命図形を書いています。

毎週塾内で行われている演習テストの直しをしているようです。
数学は中々に難問も多いもんね。
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「ここはこの傾きを求めればいいんじゃないの?」
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「まずはtっておくじゃん?」

一生懸命案をひねり出します。
さぁそれでも分からなかったら?
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質問に来てくれました。

よく保護者会でもお伝えしているのが教師側が「何が分からないの?」と聞いて
「全部!」とか「関数」とか果ては「数学全般」なんて言う生徒はそもそも自分で勉強していない証なんですってこと。

しっかりやった彼らに「どの部分が分からないの?」と聞くと
「この問題の傾きと交点までは出せたんですけど、どうして面積がこの値になるのかが分かりません」
自分で精一杯理解できるところまでがんばったからこそ、こういう質問の仕方になるんですね。

このやり取りのなかでも「ここはこうなるよね?」に対して
「先生、それは増加量使えば出るってことですよね」
と、かぶせるように返してくる彼らの姿には、もう感動です。
(去年の今頃はテスト直前までいつまでも携帯ゲームをしていて、毎回怒られていたのがうそのようです。)

「あ~~~!なるほどね!」と帰っていった彼ら。
でも、もしかして違う解き方もあるかも?なんてまだまだ研究していたようです。

そこに森賀先生。数学スペシャリストの登場です。
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そういう考え方もあるんだ…!なんて発見をして、また一つ彼らの「分かる・できる」の増えた1日でした。

共に頑張る仲間がいるからこそ、こうして自習室が日々賑わうのだと思います。
受検は団体戦。のこり3か月全力で駆け抜けて、全員笑顔で合格を掴みにいきましょう。
(教務 梅橋)

追試

誉田進学塾の中学部では毎週の英数テスト、そして不合格者に向けた追試が行われます。

「落ちこぼれたから追試」では決してありません。
時には塾全体の合格率が10%にもなりかねない演習テストでは、
「ここは是非習得してほしい単元だから追試行ってでも、どうにか身につけてもらおう」
って作問者の思いがこもっています。

やっぱり鬼門は2年生後期。
毎年多くの2年生はこの時期から苦戦する人多数です。
英語では不定詞、動名詞、文型
数学では一次関数、図形の角度、そして証明です。
難易度が上がるのも納得のこの単元。

追試ではみんなまじめに、必死に自分のできなかった問題に取り組みます。
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出来なかった単元を合格すると、その時点で帰っていいのです。
こちらは本日2番乗りで帰ったTさん。
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※顔出しNGだそうです。笑
「もう全部受かったの?」と聞くと満面の笑みで「はい☆」と答えてくれました。

ただ早々すぐに帰れる人ばかりではもちろんありません。
そこを支えてくれるのが誉田進学塾のチューター達です。
チューターさんは、全員誉田進学塾の卒業生。
ただやみくもに「がんばれ」なんて言いません。当時、自分たちも苦しんだ経験・頑張った経験があるからこそ、時に厳しく・時に親身になって生徒たちに寄り添ってくれています。
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年の近いチューターさんには生徒も質問しやすかったりするのでしょう。

熱意をもって生徒対応してくれているのはもちろんですが、
生徒対応の終わったその後も、チューターさんたちは
「もっとこうしたらよかったかもしれない」
「追試が始まる前全体にむけてこんな声掛けを生徒にしたらよく聞いてくれた」
「この生徒は今ここまでわかっていて、この部分の理解に苦しんでいる様子。だから次回はここを指導してあげてほしい」
「このクラスは全体の理解度や勉強をする雰囲気が○○だからこんな方法でやると効果的」
そういったことをたくさん報告に上げてくれます。

毎週同じチューターさんが同じ生徒をいつも見れるわけではないけれど、その中でも多くの気づきを共有しながら勤務に当たってくれています。

私、大学生のときこんなに色々考えて、毎日進化を求めてバイトしてなかったよなぁ…なんて、思わず感心するほどの勤務ぷりなんです。
こんなチューターさんたちに教われるって幸運なことだなって思います。

演習テストは難しいけれど、それを苦だと思わず、分かりづらい単元の理解を深められる場として、是非有意義な追試にしてほしいなってそう思います。
(教務 梅橋)