県内私立入試が始まって今日で3日目。
1日目、2日目の結果が発表されていますので、はじめて彼らは「合格」の喜びと「不合格」のショックを実感していると思います。
この自覚があって、初めて入試と言うものを知ったというのは事実でしょう。
先生たちから様々なことをアドバイスされても、完璧に確立はしなかった「受験」というものの形が今、明確に見えるようになってきたのだと思います。
ちょっと前に「自分自身を鼓舞する方法」ということで、2点記しました。
「頑張ったとしても、結果が出なかったのなら、自分は頑張ってなかったことと一緒だ」
「泣く暇あるなら勉強せよ」
いちいち結果に左右されて一歩踏み出せないようでは、受験をくぐりぬけることはできません。
1年生の時から「切り替えろ」と言われ続けてきたのはここにつながるからです。
受験は生徒たちに与えるものは様々あるでしょう。
その中の大切なものの一つに「気持ちのコントロール」があります。
「苦労したんでしょ?
出来ない問題に何時間も悩んだんでしょ?
成績が上がらなくて時に涙したんでしょ?
志望校との乖離に絶望しかけたこともあるんでしょ?
中学校3年生になってからいろんな経験をしてきたはず。
そういう時間を積み重ねてきてやっと「今」になったんだ。
いいのか?
一度や二度の失敗で積み上げてきたすべてを崩してしまっていいのか?
それで納得できるのか?
嫌なんだろ?
そんな結果を望むつもりはないんだろ?
じゃあ前を向いて進もうよ。
歩みはゆっくりでもいい。でも、立ち止っちゃいけないんだ。そうだろ、自分?」
もちろん私たちは協力します。
友達が大きな力になるときもあるでしょう。
けれど、最後は自分です。
問題を解くのも、「合格」を勝ち取るのも自分です。
そのために、強い気持ちを持ちましょう。
それは、受験が教えてくれる大切なもののうちの一つなのです。
(内田)