こんばんは。
八千代緑が丘校の轟です。
9月に入り、多くの生徒が
志望校の過去問演習講座の取り組みを
開始しました。
丁度、今日から神戸大学を第一志望校とする
Aくんが、神戸大学の過去問演習講座に
取り組み始めたこともあり、
今回は神戸大学の数学について書かせて頂きたいと思います。
神戸大学の数学の特徴を一言で言うと、
『堅実で親切な融合問題』
です。
文系 ⇒ 理系の順番に出題内容を述べたうえで
対策についてお話し致します。
ただ、文系のところでお伝えする数学ⅠAⅡBCの
範囲の特徴は理系のそれと共通しています。
しかも、共通問題毎年1・2題は出ていますね。
ですから、理系の方も文系の部分も読み飛ばさずに
しっかりと読んで頂きたいと思います。
【文系の数学】
試験時間:80分
題問数 :3問
⇒ 1題あたり平均26~27分
かなり標準的です。
出題範囲
数学ⅠAⅡBC
(数学Bは数列、数学Cはベクトル)
新課程入試になっても、出題分野に特に変更はありません。
(数学Aの期待値と数学Ⅰの仮説検定が加わります。)
頻出分野は以下です。
・微分/積分 ・確率 ・整数の性質 ・数列
・二次関数 ・ベクトル ・式と証明 ・図形と方程式
微分/積分は意外と出題されない年もありますが、
それでも3年に2回ぐらいは出題されています。
また、確率、整数の性質、数列、二次関数
も出題頻度は同じぐらいです。
また、ベクトル、式と証明、図形と方程式は2年に1度程度の
出題頻度です。
次に内容についてですが、
これは文系/理系で共通してます。
【内容の特徴】
大きく2つです。
① 数学ⅠA・数学ⅡBの融合問題が多い。
② 親切な良問である。
<『融合問題が多い』ことについて>
例えば数列では2024年度入試のように
微分との融合問題やったりとか、
積分と二次関数との融合問題も多いです。
また数列って言っても、実質は整数問題だったりもします。
また、ベクトルや図形と方程式、二次関数のグラフが
融合されていることが多いです。
また文系ではあまり空間図形は出題されない大学も
多いですが、神戸大学では空間も出題されます。
<『親切な良問である』ことについて>
大体の大問において2~4つの設問で構成されています。
一見気が付かないかもしれないのですが、
その流れで問題を解くと、きれいな道筋になっていることが
多いです。
要するに、横道にそれずに、きれいなストーリーに
なっています。
ただ、決して難易度が易しいというわけではありません。
問題設定をよう理解し、前の設問が次の設問を解くうえでの
ヒントになっていないかどうかなど、試行錯誤しながら考えて
ようやく正解にたどりつくような問題です。
【理系の数学】
試験時間:120分
題問数 :5問
⇒ 1題あたり平均24分
文系よりも1題あたりに割ける時間は少ないので
サクサク解く必要があります。
出題範囲
数学ⅠAⅡBⅢC
(数学Bは数列、
数学Cはベクトル、平面上の曲線、複素数平面)
頻出分野は以下です。
・微分/積分(数学Ⅲ) ・確率 ・数列 ・ベクトル
ダントツで数学Ⅲの微分/積分の出題頻度が高く、
平均して1年に2題ぐらい出題されています。
次に出題頻度が高いのが、確率と数列です。
それぞれ、3年に2回程度の割合で出題されていて、
数列は極限と絡んで出題されることも多いです。
また、ベクトルは2年に1回ぐらいの頻度で出題されています。
問題の傾向については文系と同様です。
微分/積分の問題においては、現役性が手薄になりがちな
題材も出題されます。
例えば、パラメーター表示された曲線の凹凸や、
その辺りの面積・体積、そして分数関数、無限級数、
定積分と不等式の関係性、二次曲線など。
ですから、数学ⅢCを全般的に
しっかりと対策しておいてください。
【対策について】
文系・理系、共にしっかり勉強した人は
しっかり点数が取れるテストです。
まずは全での分野にわたり、
基礎をしっかり固めていきましょう。
頻出分野はありますが、融合問題の中で
さらっと頻出ではない単元の内容も出題されます。
(最近だと、図形と計量の問題が出てきたり、
理系の後期でデータの分析が出題されるなど。)
また、基礎を固めるというのは、
単に例題や典型問題とかが解けるということではありません。
定義の意味や典型問題の解法の根拠となる考え方を理解するなど、
解答を書けるだけではなく、人に説明できるぐらいまで
しっかり理解しておく必要があります。
その上で、しっかりと演習を積んでいきましょう。
過去問を横と縦に回していきましょう。
つまり、過去問演習講座を通して、年度別に解いていくことと、
赤本 難関校過去問シリーズの『神戸大の数学 15ヵ年』
で分野毎に解いていくことも大切です。
過去問を解いていると、大学によっては
「こんな難問、誰が解けるんだ!?」
とツッコミを入れたくなる問題もありますが、
神戸大学ではそのような難問・奇問は出題されません。
ですから、時間をかければ全問解けるぐらいのレベルに
仕上げていくことが理想です!
問題に取り込む際には、
"どのように解いていこうか"ということよりも
まずは状況をしっかり把握し、
具体例で実験してみる、書き出してみる、図示してみる
という様に、まずは"状況を理解しよう"という姿勢で
解いていってください。
特に文系の確率の問題においては、
具体的に全部書き出したらそれでおしまい
という解答で十分ということもあります。
ですから、エレガントな解法に固執せずに
書き出すなどの地道な作業を愚直に取り組む
ことも大切です。
堅実に勉強していけば、ちゃんと点数のとれる
いい問題です。
本日は、神戸大学の数学の問題の特徴と
その対策について書かせて頂きました。
受験生のみなさん、基礎をおろそかにせずに、
確実に勉強して合格を勝ち取ってください。
応援してます!
(八千代緑が丘校 轟)
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