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「する」んじゃなく、「なる」!

2020年もあと3日!
この一年はコロナが流行るなどして大きなできごともありましたが、なんだかあっという間でした。

今回は「授業」について書いてみようと思います。
誉田進学塾の授業は、説明会などでもお話していますが「対話参加型授業」と呼ばれていて、学校のものとは少し違います(とはいえ、先生によってはそうなっているかもしれませんが)。

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学校の授業というと(自分が生徒だった頃の体験や教育実習で先生をした時の体験としてのものですが)、先生が前に立って説明をするという形になることが多く、発言をする時は指名制です。

この場合、先生側が授業の「流れ」をつくりあげることになります。
説明がうまければ内容理解が深まりますが、逆もあり得ます。
そして一方的な分、集中力や興味関心という部分で少しデメリットがあると感じます。

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生徒の発言を巻き込んでつくる対話参加型授業は、簡単に言えばその反対です。
生徒が主体な分、想像力を働かせることができるので、その点は能動的な学びという意味で、ポイントが高いと思います。

しかし、授業の「流れ」は臨機応変さが求められます。
生徒の発言を巻き込んで、そこから内容を膨らませることになるので、柔軟に対応する必要があり、ちょっと難しさがあります。
しっかり「流れ」をコントロールできないと、授業の内容があちこち脱線することになり、かえって分かりづらくなることもあります。

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そのため、この塾で先生をやるとなると、かなり対応力や応用力が求められると感じます。
その上、生徒によって反応は様々。
教室にも年度によっても、いる生徒が違えば全く異なった流れになるので、「これがベストの授業!」というものは決まりません。

まさに、生徒といっしょに授業を作っている感覚です。

わたしは、授業をやるぞ!となった時、生徒の反応を予想して授業を組み立てますが、その場合何パターンも想定しておきます。
一方で、絶対に伝えたい「流れ」は確実に抑えられるように、大筋はつくっておきます。

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そんな難しさもある反面、生徒と対話しながら授業をつくるというのは、楽しさもあります。
会話の中に発見があり、学ぶ楽しさが体感でき、何より生徒との距離が近い!
こちらが思ってもみない面白い発言を、生徒がしてくれることもあり「ほほお~」と感動することもあります。

ちなみに……
想定外の反応があっても、必ず戻ってこられるように軌道修正の引き出しは作るようにします。
これだけは常にアンテナを張ってますが、風野はお笑いや実況、ギャグの多いアニメ、番組MCさんを見て勉強することが多いです(笑)

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……と、いろいろ偉そうに言っていますが、とはいえまだまだ修行が必要だなと思います。
数年前に比べれば、うまくできるようになったことも増えてきたかな?と感じますが、それでも「もっとうまくやれるし、やらなきゃダメだな」と感じることの方が多いです。
先生にゴールはない…!

大人になっても、まだまだ勉強すべきことは多いです。
常に学んで、活かして、次へつなげて…
勉強するというより、「勉強になる」という感じですね!

多分、人間は「勉強する」より「自然と勉強になる」ことの方がほとんどなんだろうなぁ、と思います。

(教務 風野)