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励ましあう力

今日のお昼すぎ

二日目の入試から帰ってきた数名の生徒が、玄関のドアを開けるなり
「先生、落ちました~。」「落ちました~。」「私も~。」

昨日実施された○○高校の結果をインターネットの発表で見てきたそうです。

「そうか・・・。」

その少しあとに、電話が鳴りました。
電話は中3のある生徒からでした。

「先生、○△高校落ちました・・・。」

「そうですか・・・。」

次々と届く「不合格」の知らせ。
難関校受験はそんなに甘くない。わかっているつもりでしたが、甘かったです。

「どこかに受験の神様がいて、この子たちがこんなに頑張っているんだから、神様はそんなに酷なことはしないだろう。きっとこれだけ頑張っているんだから受からせてくれるさ。」という希望が心のどこかにある。

しかし「点数が取れなければ不合格」という事実も分かっている。

今日「現実」になったのは、「希望」ではなく「事実」でした。

ショックでした。生徒たちになんと声をかけていいのか分からないほど、久しぶりに落ち込みました。

ところが・・・、
ショックでなかなか言葉が出てこないそんな私をよそ眼に、生徒たちは強かった!彼ら・彼女らは本当に強かった!!

入試のレポートを書いている生徒たちを見守っているとき、ふと気付いたのです。
友達と今日の入試を振り返りながら、いろんな話をしているうちに彼ら、彼女らの顔に少しずつ笑顔が見え始め、話している内容が過去の話から未来の話へと変わっていくのです。そして、男子も女子も分け隔てなくお互いを励ましあい、くじけそうな気持を立て直そうとしているのです。

「明日(今日受けた学校の発表)は受かってるといいな。」
「大丈夫だよ、きっと。」
「もしダメでも公立があるよね。」
「もう公立に向けて理社頑張らなきゃ。」
「明日まだ入試があるから、今日は帰ったら明日の過去問をやろう。」

彼らの成長を感じました。

受験は一人で戦っているのではない。
受験は団体戦!

入試が終わったら塾に帰ってきて、生徒同士で今日あったことを話し合う。レポートを書きながら今日一日の入試を振り返る。これが彼らの気持ちを未来に向けていくのです。それが誉田進学塾のやり方。

止まってなんかいられません。入試はもう始まっていて、毎日毎日が過ぎていく。悩んで足を止めていたら、あっという間に私立後期、そして公立前期がやってきてしまいます。

「不合格」を経て、「次に何をすべきか?」を考え、生徒たちは未来に、そして次の入試に、目が向いていく。

ありがとう。

くじけそうになっていた私の心も少し救われた気がしました。

さあ、明日は渋幕と市原中央。県内最難関高に挑む生徒と抑えの学校の合格を取りに行く生徒。
最難関だからといっておじけづいてはいけない。周りはみんな君たちと同じ中3生だ。
抑えの学校だからといって甘く見てはいけない。入試は何が起こるか分からない。当日の結果が良ければ特待生合格もありうる。

明日からまだまだ入試は続きます。そして、明日の結果がカギを握る生徒もいます。

私も止まってなんかいられない。生徒と一緒に走り続けます。

ism誉田教室長 鴇田