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共通テスト数学で誘導に乗れないのはなぜか?

こんばんは。
八千代緑が丘校の轟です。

共通テスト数学で高得点を取るコツは誘導に乗ることですが、
受験生の中には、なかなか誘導に乗れないと感じている方も
いるのではないでしょうか。

今回はそのような方のために、なぜ誘導に乗れないのかや、
誘導に乗れるようになるための対策について解説します。

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【共通テストの形式について】
はじめに、共通テスト数学の形式について解説します。

共通テストでは、数学ⅠAと数学ⅡBCが出題されます。
試験時間は、数学ⅠA・ⅡBC共にが70分です。
センター試験の頃と比べると試験時間は10分伸びています。

内容面では、センター試験は単純な計算の処理能力を見るような
問題が多かったのに対し、共通テストでは、やや長めの問題文を
読んだ上で、必要な情報を整理しながら解答する力が求められる
ように変わりました。

基本的には問題文を丁寧に読めばその先で必要な計算が分かる
ようになっていますが、文章の量が多いため、
普段から文字を読むことに慣れていない受験生は厳しく感じるかもしれません。

年度によって差がありますが、このような文章を読んで解いていくスタイルは、
数学ⅡBCよりも数学ⅠAの方が顕著なように思われます。
数学ⅠAで高得点を取るためには、問題文をうまく読んで
誘導に乗ることが不可欠と言えるでしょう。

ファイル 4639-2.jpg

【なぜ誘導に乗れないのか?】
それでは次に、なぜ誘導にうまく乗ることができないかを解説します。

これは一言で表せば「問題文の内容を正しく把握する力が不足している」ためです。
共通テストは二次試験のような問題と異なり、導入部分が非常に長くなっています。
そのため、導入の中から必要な情報を読み取って計算を進めるようにしないと、
情報が不足して次に進めなくなることがあります。

数学が苦手な学生は、目の前に与えられた数式のみを見てしまうため、
問題全体の流れを見失う傾向にあります。

一度この状態になってしまうと、試験時間中ならばパニックになり、
より一層問題文に気を配ることが難しくなってしまいます。

ファイル 4639-3.jpg

問題ごとの関連に見通しを立てながら計算を進めないことも
誘導に乗れない理由の一つです。

小問が配置されているタイプの数学の問題を解く際には、
必ず前問が次の問題のヒントになっていないかを意識することが大事です。

共通テストに限らず、誘導に乗ることが苦手な生徒は、
複数の小問の関連を意識することができていないことが多いです。

二次試験に比べると、共通テストは比較的丁寧に誘導がついている印象ですが、
前述のように問題文が多いため、逆にどの内容を参照すれば良いか
迷ってしまうこともあるでしょう。

ファイル 4639-4.jpg

単純に数学の力が低いために誘導に乗れない可能性もあります。
誘導に乗るためには、その問題で扱われている分野の内容を
深く理解しておく必要があります。

共通テストに限らず入試問題は、そのほとんどが既存問題の知識を
組み合わせれば解けるように作られています。

逆に言うと、典型問題を素早く処理できるだけの力が身についていなければ、
いくら誘導があったとしても、スムーズに計算を進める方法に気付けない
ということです。
誘導に乗れない原因はテクニックではなく自分の力不足と知ることも大事です。

ファイル 4639-5.jpg

では、次回、解決策と対策について書かせて頂きたい
と思います。

(八千代緑が丘校 轟)

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