2024年度の上半期をめどに、お札の絵柄を刷新することが発表されました。
紙幣は、偽装防止などの観点から、ほぼ20年ごとに全面刷新されており、今回の変更は2004年以来のこととなります。
新10,000円札は、現在の福沢諭吉に代わって渋沢栄一になります。
渋沢栄一は、「日本の資本主義の父」と呼ばれ、日本最古の銀行のの設立・運営や、一橋大学への援助など、様々な経営を行ってきた人物です。裏面は東京駅の丸の駅駅舎が描かれます。
新5,000円札は、現在の樋口一葉に代わって津田梅子に変更。
津田梅子は、欧米の視察を行った岩倉使節団に同行し、海外の文化や教育を学び、帰国後は現在の津田塾大学を創立。日本女子教育の先駆者として活躍しました。裏面には藤の花が描かれます。
新1,000札は、現在の野口英世に代わって北里柴三郎に。
北里柴三郎は、「日本の細菌学の父」と称され、ペスト菌の発見や、破傷風の治療法の開発するなど、医学界に大きく貢献をしました。第一回ノーベル生理学・医学賞の最終候補の一人でもあったそうです。裏面は皆さんご存知、葛飾北斎の「富嶽三十六景」から「神奈川沖浪裏」が描かれています。高波の間に富士山が見える、あれです。
昔は1,000円札の絵柄が夏目漱石で、そこから野口英世に変更されたことが当時衝撃的だったことを覚えていますが、元号も変わり、お札も変わるということで、慣れなければいけないものは多そうですね…。
(教務 中島)