勉強に必要な力って、何でしょうか。
自主的に勉強に取り組み、向上する力?
苦手なものにも挑戦し、努力する力?
あきらめることなく、最後までやり抜く力?
きっと、すべて正解です。
そして、どれもできれば、自分にとって理想ともいえる人間になれるはずです。
そんな人になれたら、勉強も楽しくなるのでしょう。
周りにも尊敬されて、自分にも自信が持てるかもしれません。
だけど、そもそもそんな人になる…ということ自体に、プレッシャーを感じませんか?
理想を持つのは良いことです!
そのために努力し続けることにこそ、意味があります。
要するに、結果的に自分が望むものになれなかったとしても、それにむけて頑張り続けてきたことは無駄にはならないんです。
ただそれは、目に見えないものですから、「結果がでない=ダメ」にしてしまいがちです。
でも、気づかないところで変化は必ずあります。
それに気づくことです。
本当に、ダメだったんでしょうか?
何もかも、うまくいきませんでしたか?
結果だけ見ていると、見えないものがあります。
自分自身の成長を、信じてくださいね。
理想は、目標です。
マラソンにゴールがあるように、人は「ゴール」が見えることで安心して、それに向けてがんばることができます。
目標とは、ゴールなんです。
ゴールに到達することを目指しながら、その実、ゴールを目指してがんばっている過程が、とても大事だったりします。
なぜなら、ゴールするためには努力が必要だからです。
「こうすればいいんじゃないか」「ああすれば、もっと良くなるんじゃないか」というように、自分の中でたくさん試行錯誤します。
それが、とても大事なんですよね。
周りがどうということは関係なく、自分を成長させるためには、どうすれば一番良いのか考えます。
一人ひとり、異なる部分、同じ部分あるでしょう。
結果的に理想のゴールにならなかったとしても、そこには大きな変化があり、成長があります。
そしてまた、ゴールを設定し、がんばる勇気を得られます。
結局、勉強に対しての理想を掲げることは、それだけでパワーになります。
けれど、それに固執してしまうと見えなくなるものがあります。
それに気を付けなければなりません。
もう一つ、大切なことをお話しておきます。
それは「はじめは、分からなくて良い。知らなくて良い」ということです。
「分からない」「知らない」「できない」のナイナイ拍子の自分は、誰でも嫌なものです。
なんだか、自分がダメな人間に感じてしまいます。
でも、それは当然なんです。
そういうものなんです。それで、良いんです。
勉強って、初めての出会いで、満ち溢れているんですよ!
ですから、そんな自分をダメだと思わずに、「良いんだ」ってまずは受け止めてください。
それが、スタートです。ゴールを目指すための、最初の一歩になります。
誰でも、初めは同じ。
そこから、どんなふうに走り続けていくか。
きっとそれこそが、勉強の力なのだと思います。
(教務 風野)