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努力と天才

先日、スッキリというニュースで体操選手の男子高校生が出ていました。
彼は、6歳からお兄さんの影響で体操を始めたものの、小学生・中学生では結果が出なかったそうです。
しかし、諦めずに練習をつづけ、今では高校生にして世界に注目されるほどの、美しい技を繰り出せる体操選手になっているということでした。

彼がインタビューで答えていた言葉に、とても心に残ったものがあります。
「努力に勝る天才はいない」

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今がもしどんなに自分に自信がなくとも、目の前のことを一生懸命にがんばる。
そうすれば、必ず道は開かれる。
そんな風に背中を押してくれる、力強い言葉です。

ただ現実的なことを言えば、努力が実らないことのほうがずっと多いものです。
悔しい気持ち、諦めなくてはならなくなった苦い体験、苦しみや悲しみ…
そんな気持ちになることは、数多くあります。
心が折れたり、挫折を感じたり、そんな体験をしたことがある人はとても多いはずです。

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「努力をしていれば、絶対に大丈夫!」という保証はありません。
結果の伴うことであれば、必ずその先には待ち受けている未来があります。
そこで味わった体験は、良いものであっても良くないものであっても、決してムダにはなりませんが、努力することに対して逃げ腰になってしまうかもしれません。
もう努力なんてしたくない!努力したって、結局ダメだ!
……というように。
(例えば必死にテスト勉強をしていたのに、思うような結果がとれなかったら「もうがんばりたくない」と思ってしまいますよね)

人は、努力に対して必ず結果を求めます。
けれど、それは本当に正しいのでしょうか。

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もちろん、結果によって悔しい思いをしたとしても、それを自分の成長に変えることができます。
むしろ、言ってしまえば失敗や苦い体験を積み重ねることで、さらに素晴らしい人間になっていくものです。

失敗をしている分、成功も増えます。
失敗の少ないという人は、成功も減っています。
つまり、チャレンジしていれば失敗は多くなって当然なのです。
その数え切れないほどの失敗の上に、ようやく成功が生まれます。

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私は、努力に形のあるご褒美はない(要らない)のではないかな、と思います。

好きなもの、自分が目指すもの…努力を続けられる人は目先の結果ではなく、もっとずっと先を見ています。
目の前の失敗なんて、自分が目指す未来に比べれば、取りに足らない些細なものだと思える。
だからこそ、どんな苦難があろうとも、努力していけます。

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誰かの評価や称賛がなくても、くじけそうなことがあっても、続けることはできるのです。
それは誰かに褒められる、認めてもらえるといった人の為ではなく、
将来に向かう自分の為に頑張っているからです。

諦めることはとても簡単。いつだってできます。
誰かの評価のために頑張るのではなく、自分のために頑張る。
「努力の天才」になってください。

(教務 風野)