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「ありがとう」の反対語?

受験生である中学3年生の授業中に、
「『ありがとう』の反対語って何?」と尋ねてみました。

すると、「残念」「拒否」「失礼」…… いろいろな答えが返ってきました。
やはり受験生になるとかなり考えて答えを出します。

「答えは、『当たり前』」と私が言うと、
生徒の反応は、「……?」
当然ですね。

お母さんに毎日ご飯を作ってもらって、洗濯してもらって、「ありがとう!」って感謝しているかい? それが「当たり前」になっていない?
あなたたちが普通に服を着て、家に住んで、食事をしているのは、お父さん或いはお母さんが働いて稼いでいるから、それに感謝しているかい? 「当たり前」になっていない?
受験料がかかるのに、当たり前のように何校も受験させてもらえる。感謝してる?
ここまで話しても、生徒の反応は相変わらず「……?」

入試で合格するか不合格になるかは、ボーダーラインのわずか上か下かの違い。どんなに実力をつけても、それを大きく上回ることはめったにない。つまり、最後はかなり「運」に左右されてしまう。
それでは、「運」を味方にするにはどうするのか?
作ってもらった食事に、「まずい、食いたくない…」と文句言ってる人間と、「いつも食事を作ってくれてありがとう!」と感謝している人間では、どちらが「運」を引き寄せると思う?
買ってもらったプレセントに文句を言っている人間と、「私のためにありがとう!」と感謝している人間では、どちらが幸運に恵まれると思う?
ここで、我が家の具体例を挙げて話しました。(残念ながらここには書けませんが…)

話が終わると、生徒たちの表情が変わりました。
「運」を味方につけて合格を勝ち取るのだと信じています。

 (教務[英語担当]:石﨑)