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入試問題に挑戦

私(白鳥)にとって、入試問題の解答作成に参加することが、この時期、一番勉強になっていることです。
スピード勝負の解答作成の緊張感の中、解説が世間に出回っていない状態で問題に向かうという作業を通して、生徒の入試における心境を疑似的に体験できると思っているからです。過去問の冊子、通常使用のテキスト等はすべて解答が付されていますから、悩んだ末に答えを出したとしても、答え合わせをすれば答えが出るという安心感が前提としてあります。解答作成にはそれがありません。
シンプルにいえば、「答えのない入試問題に挑戦する」という経験は、この時期のある瞬間にしか積めないことだということです。

一番早く解答を作成したスタッフは、答えがわからない不安な状態で自分の案を、他のスタッフにWeb上で見せます。そして、他のスタッフと答えを突き合わせて解答を確定していきます。英語や国語は、ミスを除いて、意見が割れることが多いですが、最終的には教科長の先生が誉田進学塾としての正解をまとめます。

私は、その過程で、自分の認識が誤りであったことが分かる場面に何度も遭遇し、そのたびに「普段なら間違えないのに、なぜこんな勘違いをしてしまったのだろうか」と、悔しい思いをすることが多々あるのですが、それが本来の実力です。ひとつずつ納得して改めていくしかありません。

答えのない問題に挑戦する。生徒にその心境を体験してもらえるように、普段の授業で、演出を心がけていきたいと思います。
(教務 白鳥)