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古文の秘訣

古文が好き!
という生徒はあまり聞いたことがありません。
しかし、古文は歴史的観点、日本人の感性、季節感などいろいろなことを学ぶことができます。
だからこそ、大学入試でも、高校入試でも国語の問題の中に古文の出題があります。

では、国語として古文を学ぶ場合、どのようなところに気を付けるとよいのでしょうか?
古文を学ぶ上でのポイントは2つあります。

ポイント1 「すらすらと読めるまで繰り返し読むこと」
古文を苦手とする生徒からよく聞く言葉が「何を言っているのかわからない」ということです。
これは英語の長文読解でも聞く言葉ですが、英語の長文と古文とに共通しているのは「ただしく読めていない」ということです。
古文の場合「正しく読めていない」とは、「歴史的仮名遣いがただしく読めず、文節と文節、単語と単語の区切れが見えていない」と言い換えることができます。
現代文には歴史的仮名遣いはありませんし、読み慣れていますので、生徒たちは無意識に「正しく読み、文節と文節、単語と単語の区切れを意識して」読めています。
しかし、古文は「慣れていない」この一点において、現代文と同様に読むことができなくなってしまいます。
そのような状態(片言読み)では、内容理解が難しいのは当然です。
だからこそ、同じ文章でも「すらすらと読めるまで繰り返し読むこと」がポイントとなります。
何度も読んで、すらすらと読める(文節、単語の区切れがわかる)ようになると、内容理解も追いついてきます。
それを繰り返し、古文事態に慣れていくと、所見の文章でも内容理解ができるようになっていきます。

ポイント2 「問題は現代文の読解手順を使って解くこと」
古文だからと言って、特殊な解き方があるわけではありません。
本文が古文であろうと、国語において求めているのは「本文を読解し、解答を記述せよ」の1点です。
しかも、古文の問題は現代文と同様に、現代の人間が作っています。
問題作成のコンセプトが同じで、作り手も同じであれば、当然古文と現代文の問題の時型は同じになります。
だからこそ、古文だからと敬遠せず、
①問題文から内容と条件を読み取る
②傍線/空欄を含む一文を読む⇒指示語/接続語があればどことつながっているか明らかにする。
③含む一文だけでわからない場合は前後の一文、含む段落を読む
の手順を順守するだけで、古文の問題は解けてしまいます。
ちなみに、古文は現代文と違い、まず本文の理解に手間がかかります。
そのため、問題そのものの難易度は現代文に比べると優しめです。
だからこそ、古文は「内容を理解」し、「読解手順を順守」すれば、比較的簡単に解くことができます。

他にも古文のポイントはいくつかありますが、突き詰めてしまえばこの2点です。
古文に自信を持てるようになるまで時間はかかります。
しかし、それでもいつかを信じてまっすぐにやるべきことをやっていくことが結果を生み出します。
いつかを信じて!
まずは目の前の宿題からやっていきましょう!

(教務 森山)

世界は今!

本日はismちはら台での中2授業です。
科目は社会。
前期中は地理を中心に学んできましたので、久しぶりの歴史です。
しかも、中1の冬ぶりの世界史です!
範囲は十字軍遠征~市民革命。
ヨーロッパの近代化がテーマとなります。

近代史からいよいよ日本史と世界史が密接にかかわるようになっていきます。
例えば、イギリスのピューリタン革命と名誉革命。
どちらも市民たちが自らの権利を獲得するために起こした革命です。
このイギリスで起こった革命を皮切りに、ヨーロッパで近代化が始まります。
そして、イギリスの支配を受けていたアメリカでも、その支配から抜け出そうと独立戦争を起こします。
この独立戦争が日本の明治維新に関わります。

ペリーの来航をきっかけに日本は開国し、外国との外交を始めていきます。
日米和親条約、日米修好通商条約から始まりますので、当然日本が開国して、最も濃密な付き合いになるのはアメリカになるはずです。
しかし、実際にはそうではありませんでした。
その理由が南北戦争です。
アメリカとしては日本と貿易をしたい。
そのためにペリーやハリスを派遣した。
だが、南北戦争を始めたことでほかのことに構っていられなくなってしまった。
だから、明治初期の日本とアメリカは深い外交関係にはなりませんでした。

このように、世界はすべてつながっているのです。
世界史は世界史としてだけ学ぶのではなく、日本史とどう関係しているのか。
日本でどのような状況の時、世界ではどうなっているのか。
日本だけの視点ではなく、世界という広い視点も世界史を学ぶことで身に付けていってもらいたいと思います。

(教務 森山)