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「失敗」を楽しもう

新年度から間もなく1か月が経過しようとしています。

子どもたちは,授業で学んだことをしっかりできるようにするために,出された宿題を取り組む等をして復習しています。そのことで,次の授業で学ぶこともしっかりできるようにしていこうという気持ちになり,そのサイクルが習慣化してくると,いつしか勉強することを楽しむようになってきます。

そのように理想通りに進めば,非常にうれしいのですが,現実はもちろんそうはいかないことが多いです。

 必死にやってもなかなかできるようにならない。
 計算練習をやっていても,ミスがなかなかなくならない。
 前にやってしまった間違いをまたやってしまう。

などのような失敗をすることは,当然あります。子どもたちからすれば,自分の行く手を邪魔する「化物」のように見えているのかもしれません。

基本的に,子どもは「もっとできるようにしよう」,「できるようになりたい」と思って懸命に頑張ります。特にゲームなどのような「楽しい」と思えるようなものには,その傾向は強まります。

逆に,なかなかできるようにならない場合,徐々にそんな自分に嫌気がさす気持ちになり,やがて,失敗を恐れるようになってしまうこともあります。

親からすると,できるようにならない,同じ失敗を繰り返している姿を見ると,もどかしい気持ちになるかもしれません。その気持ちから,「何でできないの?」,「何でまた同じ失敗をするの?」などという言葉を投げかけてしまうかもしれません。

「どうにかできるようになってほしい」という願いから発せられるものであると思いますが,その言葉は逆効果にはたらいてしまうことが非常に多いです。その言葉によって,子どもは「失敗は悪いことだ」と思うようになり,何事にもチャレンジしようとする気持ちを失わせることになりかねません。「裏目に出る」というのは,まさにこのことです。

1つ言えることは,失敗は決して悪いことではないのです。

「失敗は,人を成長させる」という言葉を耳にすることがあると思いますが,マイナスではないということです。

だからこそ,子どもたちが今も,この先も経験するであろう失敗を「楽しむ」ことが大事なのです。そして,その子どもたちの周りにいる人々が,失敗を楽しめる雰囲気・環境をつくる必要があるのです。

そのことを理解し,時には子どもたちと一緒に失敗を楽しんで,子どもたちがさらに成長できるように頑張らせて頂いております。

【教務 西塚】