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如何に読み、如何に考え、如何に書くか

国語で重要なことは「如何に読み、如何に考え、如何に書くか」です。

国語という科目は、他科目と異なり、学年によって扱う単元に大きな差がありません。
端的にまとめてしまえば、「現代文」「古文」「文法」「漢文」の4単元です。
極論ですが、小学校1年生も中学校3年生も同じことをやっているとも言えます。
しかし、小1生が中3生の文章問題に挑戦しても解けることはほとんどありません。
逆に、中3生が小1生の文章問題に挑戦すれば、間違えることはほとんどないでしょう。
同じ現代文という単元であっても、語彙力や読解力、記述力による難易度の差があります。
そうなるのは当然といえば当然です。
ですから、「昔は国語得意だったんだけどなぁ…」というのは単純に、その学年の難易度に合わせて読み考え書いていないからです。
簡単な文章を解くのと同じ感覚で難しい文章を解いても解けるわけがありません。
難しい文章の読み方、考えから、解き方を身に着けていく必要があります。

そこで重要になってくるのが「宿題」です。
授業では先生がいますので、疑問点はすぐに解消できます。
効果的でないやり方をしていれば、アドバイスがあります。
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しかし、家庭学習はそうもいきません。
だから、宿題について「記述を空欄にしないこと」「解説を読むこと」「質問に来ること」を伝えています。
まず、宿題でありがちなことが「記述問題は空欄にして、赤ペンで答えを写して完成」としてしまうことです。宿題はテストと違い、時間制限がありません。結果的に間違いであったとしても、「考えた」からこそ、解説を読む価値があがります。考えずに解説だけを読んでいても「ふーん」で終わってしまいます。数学などと違い、国語は「ふーん」で分かったつもりでなれる科目です。自分自身が読み、考え、書いたからこそ、どこがどう読み違えていたのかがわかります。
だから、記述は間違っていてもいい。とにかく書く。ことが重要です。
「解説を読むこと」「質問に来ること」は間違っている問題の原因を明らかにして、再発を防止することが目的です。
中学部の授業で使用しているテキストはあくまでも問題集なので、解説が充実しているとは言い切れません。
だからこそ、解説を読んでもわからない問題は質問に来て解決してもらいたいと思います。
直接持っていくことがしにくいなら宿題ノートに質問個所を書いてくれれば、返事を書いたり、授業後に呼んだりすることもできます。
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学年が上がるにつれて、国語で重要になってくるのは「如何に読み、如何に考え、如何に書くか」です。
自力で読み、考え、書いているからこそ、自分自身の鍛えるべき個所が見えてきます。
国語の力は上げることができます。
しかし、ただ解くだけでは上がりません。
自分自身で読み、考え、書くことを重視してほしいと思います。

(教務 森山)