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褒めても褒めても褒め足りない

先日、新聞を読んでいたら、スポーツジャーナリスト増田明美さんについての記事に出会いました。増田さんといえば、女子のマラソンや駅伝大会で選手についてのエピソードや人柄をやさしい口調で語ってくれます。ご存じの方も多いと思います。
彼女は千葉県出身で県の3000Mの高校記録を長らく保持していました。とても有名なランナーでした。ロサンゼルス五輪のマラソンに出場しました。そのときは、体を酷使したため途中棄権というつらさを味わいました。いろいろなことがあった競技人生だったのでしょうが、ジャーナリストとなった現在、選手たちの伴走者、応援団として、選手たちを見守り続けています。
その増田さんが選手を取材するときに心がけていることは、選手にとってひのき舞台であるテレビ中継で選手を輝かせる話をさがすことだそうです。それは、がんばっている選手を褒めても、褒めても、褒め足りないから。
あのやさしい語り口の裏には、「褒めても、褒めても、褒め足りない」思いがあったのですね。

生徒さんひとりひとりと一緒に勉強する立場の人間として、忘れられない言葉になりそうです。「褒めても、褒めても、褒め足りない」  すべての子どもに、必ずすばらしいところがあります。

田村