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俯瞰的に捉える

定期試験勉強をしている生徒から
「問題集の解答を読んだのですが、
 この部分が何をやっているのかわかりません。」
という質問を受けました。

誰しも、このような経験はよくすると思います。

特に、学校で配られる教科書傍用問題集の解答冊子は
紙面の都合上、式変形が省略されていたり、
説明書きが省略されて、無味乾燥な数式の羅列に
なってしまいがちです。

よって、生徒たちを見ていると、
「ここでなぜいきなりこの式が出てきたのだろう?」
「いきなり出てくるこの①とか②とかっていったい何だろう?」
という様な疑問はよく出てきます。

このようなときに解決するコツは
①1点ではなく、解答の全体を見ること
②問題文を再び読み返し、問題の意味を考えること

①については、わからなくなったその部分で
止まって悩むのではなく、一度全体を見渡してみると
「なるほど、この部分は○○について書かれているところだな」
と気が付き、それがヒントに解読できることが多くあります。

②については、「そんなの当たり前」
と言われてしまいそうですが、
案外、質問を受けているときに、
「これってどのような問題?」と問いかけると
「えっと~」と言って詰まって、もう一度問題文を読み直す
生徒が多くいます。
(この問いにスパッと答えられる生徒はほとんどいません。)

問題を読み直してから、
「そっか~、これは場合分けが必要になる問題だから、
 解答には①とか②とかが書かれているのかぁ」
という声をよく聞きます。

①についても、②についても
つまり、問題を俯瞰的に捉えることが大切だ
ということなのです。

ただ、この「問題を俯瞰的に捉える」ことが
言うは易く行うは難し。

具体的な問題を通して訓練が必要かと思いますので、
生徒ひとり一人にしっかりと指導していきたいと思います。

(土気駅北口校 轟)