counter

記事一覧

自分で、自分を

「誉めてあげようね」と子どもたちに言うことがあります。
誰かを、ではなく「自分を」です。

自分で自分を誉めてあげましょう。

ファイル 3344-1.jpg

人間は成長の過程で「承認欲求」が生まれます。
他人に認めてもらったり、褒めてもらったりしたいという気持ちです。
調べてみると「他者から認められたい、自分を価値ある存在として認めたい欲求」と出てきます。

この承認欲求は、人間を成長させることができます。
もっと自分を高めていこう!という向上心につながりますし、人に認めてもらうことで自信になることもあります。

ファイル 3344-2.jpg

ですが…
承認欲求は、強すぎると逆に苦しいものになります。
他人に認められることで、自分に価値があると感じるということは、他人の評価に縛られることになるからです。
周りの目を気にしてふるまったり、他人ありきの自分になってしまったり、周囲の人に依存することになります。

そして、満たされることは決してありません。
もっと、もっと…とどんどん欲しくなります。
常に周りを気にかけて、自分を制限して、気づいたら苦しくなっています。
求められる自分になろうと無理をすれば、どこかで限界が来てしまうでしょう。

ファイル 3344-3.jpg

大切なのは、自分が自分を認めてあげることです。
他人を気にして、自分のことをおろそかにしない。
自分で、自分を認める。
そこまでいかなくても、誉めてあげる。

どんな自分なら好きか、どんな自分になりたいか。
多分そこには、誰かに寄りかかったりすがったりする自分はいないはずです。

ファイル 3344-4.jpg

勉強にしろ何にしろ、自分が誇れる自分になっていきましょう。

もし今の自分を誉められないなと思うなら、今ここから「自分に褒められる自分」を目指してみてください。
他人の評価を求めるより、ずっと気持ちは軽いはず。
人は、他人を変えることはできませんが、自分が変わることはできます。

ファイル 3344-5.jpg

そう簡単ではないかもしれません。時間もかかるでしょう。
自分が嫌になったり、自暴自棄になったりするかもしれません。
ですが、いつか必ず「そんなこともあったなぁ」と思いだす日がやってきます。
そんな自分がかわいいと思える瞬間がきます。

自分を誉めてあげてください。

(教務 風野)