よく保護者から
「子どもがスマホばかりいじっていて
家では全然勉強しません。」
というお話を伺います。
そこで本日は、スマホとうまく距離をとって
上手にお付き合いする方法について
書かせて頂きたいと思います。
何か調べものをしようと思ったら、
手元のスマホですぐに検索できるので
スマホは本当に便利だと思います。
目的のことを達成した段階で
スマホの使用が完了すれば良いのですが、
ついでについInstagramやTwitterを見てしまい、
気がつけばだいぶ時間がたっていた
という経験をしたことのある人は
多いのではないでしょうか。
それは決して自制心がないからではなく、
スマホは依存症になりやすい設計になっているからです。
依存症になりやすい原因を挙げると以下になります。
勉強など、頭脳を疲労することに取り組んでいるときに
休憩としてスマホを使うと、疲労という不快感から解消されます。
また、SNSで「いいね」がつくと嬉しくて「快楽」を得られます。
しかも簡単使えて、様々なコンテンツがあるから飽きがきません。
勉強もこのような構造で生徒がはまってくれると
嬉しいなぁとつい思ってしまいますが…。
さて、そこでまずは過去の受験生が
実際に取り組んでいた対策をお伝えします。
『①スマホを完全に止めてしまう』
スマホを持っていると使ってしまうため、
受験生の1年間の間、スマホからガラケーに
変更した女子高生がいました。
確かに、こうすれば物理的に全く使うことができないため
最強の方法かもしれません。
『②アプリをアンインストールする』
ついゲームをしてしまう男子高校生たちは
ゲームのアプリをアンインストールして
遊べないように工夫をしていました。
ちなみに、スマホの使用を制限するという方法は、
かえって逆効果かもしれません。
「決まった時間に決まった時間だけ見るようにすること」
をルール化しようとする高校生もいますが、
「近くにあるのに見れない」ということがストレスになり、
うまくいかないことが多いのです。
フロリダ州立大学のバウマイスター教授の意志力・忍耐力の実験から
「欲求に我慢をすると、その後、他のことでも忍耐力が低下する」
という結果が出ています。
つまり、下手に我慢をすると、勉強など頭脳を使う際に粘りがなくなり
長時間学習に取り組み続けることが困難になってしまうのです。
よっぽど意思が強くない限り制限をかけて守り続ける、
というのは難しいことだということなんですね。
本日は最後に、校舎で取り組んでいることをご紹介します。
それは、登校したら受付に設定しているスマホ置き場に
スマホを預けておくという方法です。

手元にスマホがあるからついスマホを使ってしまいます。
ですから、物理的にスマホと距離を置くことで
スマホを使いづらくするので。、
例えば、日本史の調べものをしようと思ったら遠くにあるスマホ
ではなく、手元にある資料集で調べた方がラクになります。
スマホと上手なお付き合いするためには、
どのように物理的に距離を保つのかを考えると
良いと思います。

(五井駅前校 轟)
<五井駅前校 校舎紹介ページ>
https://www.jasmec.co.jp/koushaguide/pg.htm