五井駅前校の呉屋です。
少し前になりますが、ある大手予備校のイベントで
現役大学生のパネルディスカッションを拝見する機会がありました。
そこに参加していた、ある女子学生の言葉がとても印象に残っています。
「私は文系科目が得意で家族も友人も自分自身も漠然と文系に進学するものだと思っていた。」
「でも本当は理学部に興味があって、その為には苦手な数学や理科をやらなくてはいけない」
「理系科目が苦手な自分が理学部に行きたいなんて、恥ずかしくて周りの人には本当のことが言えなかった」
「結局、勇気を出して理学部に進学したいと家族に伝えたら、本当に大丈夫なの?と心配された」
「でも、勇気を出して、自分で決めたことだから。最後まであきらめずに勉強しようと思った」
「結果的に今は国立大学の理学部で数学を学んでいます。もっと早くに勇気を出すことができていたら」
「浪人をすることはなかったかもしれないと思います」
と。その女子学生は晴れやかで、充実した表情でお話ししていました。
私は進路に悩む生徒から相談を受けたとき、
最近はこの話を生徒にするようにしています。
「できること」よりも「やりたいこと」
正直無責任のように感じることもありますが、
何ふり構わず一生懸命努力できることは、自分で選んだものだと私は思います。
生徒のみなさんには、
自分が本当に満足する選択を、
あとでこうしておけばよかったと思わない選択を、
してほしいと願っています。
(五井駅前校校長 呉屋)