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[巻頭言2011/01より] 一年の計は元旦にあり

Shingaku Express / 誉田進学塾だより 巻頭言より
(2011年01月号)

一年の計は元旦にあり

 新年、あけましておめでとうございます。

 「一年の計は元旦にあり」という。初めに志を持つことが大切。そしてその思いを具体的な目標という見える形にする。それが計。言語化することで、強く意識するようになる。数字として見えるようにすることも大切。またゴールした瞬間の映像を目標にするのもよい。ビジョンという。昨年元旦、自分自身の勉強目標としたことは予定通り達成した(はずである。これを書いている時点ではまだだが。くわしくはブログをお読みください)。今年も元旦に個人の目標を決める。目標は具体的なほど達成される可能性も高い。昨暮、毎年5つ目標を立てていると教えてくれた方がいて、大いに刺激を受けた。

 保護者の皆様も、今年一年の具体的な新しい目標を立てたでしょうか。

 塾としての今年の挑戦。大網のismとpremium高校部の開校。そして改めて原点を見つめて教務力の強化に力を入れること。ご期待ください。

※この内容は2011/01塾だよりに掲載したものです。
 ちょうど新年になった。
 「計」すなわち計画、はかりごとである。
 はかりごとというからは、目標とするゴールを数値化することが大切だ。数字にすることで強く意識するようになる。
 またゴールを数字で明確にすることで、そこに至るための途中の行動計画を逆算してたてることができる。目標をただ思っているだけでは達成できない。きちんと行動計画を精密に描いて、それに従って実行し、一つ一つの結果を数字として確かめ軌道修正しながらゴールまで続けることで初めて成果となる。
 この年は、「1年間で自分の勉強のための本を100冊読む」というものだった。そのとき記録を確認してみると、実は大晦日までには4冊間に合わなかったのだが、始めたのが1月2日からだったので元日の夜寝るまでで1年間という拡大解釈によってなんとか滑り込み達成。ただし最後の何冊かはメモも少ない(苦笑;)。また多読を目的化してしまいがちになったことを反省して、翌年は読んだ本を数えるを辞めた。
 さて、皆様は新しい「計」を立てたでしょうか。

 今年も頑張ります。

2022年 新年度に向けて

2022年 新年度に向けて

さらなる進化へ! 挑戦します

 誉田進学塾グループは、不確実性が増す時代に真正面から対峙し、「不易」と「流行」で、さらなる「進化」に「挑戦」します。

「流行」
 長期化するコロナ禍によって、学校不登校が大きく増えているそうです。不安による子供たちの心への影響の一つの現れであり、学びにも大きく影響していくでしょう。
 また大学入試改革により、「思考力、判断力、表現力」を問う「共通テスト」に大きく変わりました。高校入試では、今春、「思考力を問う問題」が、学校選択として県立千葉高校で初めて実施されます。
 学習指導要領改訂も、一昨年の小学校、昨年の中学校に続き、今年は高校で始まります。英語の大きな変更に話題が集まりましたが、どの科目も「ゆとり教育」時代の反動でボリュームの増加による難化が目立ちます。
 このような変動の中、私たち誉田進学塾グループは、学習指導要領改訂を先取りしてカリキュラムの大幅刷新を実施しました。また従来の指導に加え、オンライン配信や双方向型映像指導を活用した新メニュー、新技術のAI学習コンテンツなどの開発を積極的に行ってきています。

「不易」
 しかし目指すべきは、環境への受け身の適応ではなく、教育改革の根底にある「思考力、判断力、表現力」を育て「分析型、解決型」の能力を伸ばすことへの挑戦と考えます。
 私たちは開塾以来43年間、「真の意味での英才教育」を目指して、子供たちが自らの力で未来を切り拓くことができるよう、保護者の皆様とともに育てることに邁進してきました。「本格的な勉強」によって適切な負荷をかけ、本質的な「人間力」を磨くための本物のトレーニングの開発です。「学ぶ楽しさ」を真正面から伝え、真剣によき道へと導く指導者のもと、お互いに「切磋琢磨」しながら、ともに成長する真の意味での仲間がいる、まるで「磁場」のような環境で、意欲を生み出し、困難に挑戦し達成する経験こそが、教育の本質であると信じています。いわゆる出題パターンの反復学習で効率的に点数を取らせることを目的化した受験対策指導とは対極にある本質的な指導の成果が、驚異の「合格力」なのです。

「進化」への「挑戦」
 「合格力」という成果を上げ続けながら、その本質的な指導を発展させることは容易ではありませんが、この激動の時代は、私たちの真価が試されていると受け止め、強い信念を持ち続け、スタッフ一同全力で「さらなる進化への挑戦」を続けます。
 小中高一貫指導で、ひとり一人の子供たちを、責任をもって育て伸ばすことで、結果としての「合格力」を伸ばすと同時に、教育の真の使命を通じて、地域の未来に貢献します。

 誉田進学塾グループにご期待ください。

[巻頭言2021/12より] 才能を引き出すには

Shingaku Express / 誉田進学塾だより 巻頭言より
(2021年12月号)

才能を引き出すには

 さまざまな分野で非凡な能力を身につけたエキスパートたちが、どのような子供時代を送ったかの共通因子を分析した研究があるそうだ。Benjamin Bloomの Developing Talent in Young People(1985)。残念ながら邦訳は発行されていないため、引用紹介で一部をさっと読んだだけで恐縮だが、紹介しておきたい。

 研究チームが分析したのは、ピアニスト、彫刻家、オリンピック水泳選手、ワールドクラスのテニスプレーヤー、数学者、神経学者という6つの分野のエキスパート120人。その成長過程から共通因子を探しだした。

 するとまず3つの成長段階に分けられたそうだ。第一段階が、出会って楽しむ段階(romance stage)、続いて初級の指導者についてレッスンを受ける段階(work at learning the grammar of the field)、最後に一流のコーチの下でトップクラスを目指す段階(work toward mastery)。それぞれの段階で、子供本人、指導者と親のエキスパートに成長させた特徴的共通因子が存在する(賢明なる皆さまは、既に予想していることと思うが、生まれつき「才能」ではないと結論づけている)。

 第一段階では、最初は子供自身が興味をもって始めること、それ自体を楽しむこと(うまくなることを優先させない)。それには親が興味を持って楽しく取り組んでいるお手本を見せるのがよい。さらに何かちょっとできたときに誉めること。

 次の第二段階では、指導者が練習自体を楽しくできるようにすること。楽しいから熱中する状態にしてやる気を引き出すこと。その中で子供は徐々にもっとうまくなりたい、できるようになりたいと内的動機を高めていく。親は、それを支える役割に徹すること(指導しない、評価しない)。誉めて励ますことは重要。

 さらに数学者(つまり勉強の分野)だけの特徴があり、対象分野に取り組み始める時期が芸術やスポーツよりずっと遅く、親ではなく教師が知的好奇心を刺激し意欲を引き出すことだそうだ。

 つまり私たちの役割。心して頑張ります。

※この内容は2021/12塾だよりに掲載したものです。
 奇しくも昨日の11年前と同じ12月の内容。
 お気づきの通り、昔とは字数制限が少し増え伝えられる量も増えたが、伝えたいことは多く、毎回字数に収まるように推敲するのが厳しいのは変わらない。はたして、内容は、少しは進化しているだろうか。
 さて、非常に興味深い研究である。
 調子に乗って原書も求めてみたが、いささか内容とボリュウムに気圧されて積読になっている。
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 明日は大晦日。
 他にも、やり残していることがたくさんある。
 反省して、新しい抱負とともに新しい年を迎えよう。

[巻頭言2010/12より] 未知との遭遇

Shingaku Express / 誉田進学塾だより 巻頭言より
(2010年12月号)

未知との遭遇

 ノーベル化学賞を受賞された鈴木章北大名誉教授のインタビューに「セレンディピティ」という言葉が出てきた。セレンディピティとは、偶然に出会う「能力」を意味している。努力によって「偶然」の起きる確率も変えうるものと考えるのだ。何かを成し遂げた者だけがよく言う言葉のひとつである。

 学びとは何か。

 それは自分の中にない、新しいものに出会い、それを自分の中に取り込む作業ではないだろうか。言い換えると自分自身を「変え続ける」ことである。人の心は弱く常に楽な道に流され、習慣的行動を選択する。それを変えるには習慣を変えるコツを掴みそれを習慣化ことが必要なのだ。

 はたして、大人は、何か新しい「習慣」にチャレンジしているだろうか。毎日の行動が昨日と同じでは、未知なるものにすら出会わない。
 親自身も自らを高める学びに挑戦し続けてほしい。未知との遭遇を大切に。

 (2011年3月、大網に誉田進学塾ismとpremium高校部の併設型新教室を開校します!! 詳細は、後日お知らせします。ご期待ください!!)

※この内容は2010/12塾だよりに掲載したものです。
 新しい年が目の前である。
 親は、子供には厳しく接しても、自分自身は、つい甘やかして過ごしていないだろうか。
 脳科学ですでに分かっていることだが、脳は、よほど強い気持ちでことに臨まない限り、楽な方へと、つまり同じことの繰り返しの、易きに流れる選択を選ぶようにできている。
 親だけでなく、すべての大人が、常に学び続ける姿を見せることが、一番大切だ。もちろん、その「学び」は指導要領で規定された範囲である必要はない。何でもよいから新しいことへの、毎日の少しずつの努力。昨日とは少しだけでも異なる、新しく前進した今日とするために。
 新しい年が、多くの人にとって、何かを新しくチャレンジする年になることを願う。

[巻頭言2010/10より] 実りの秋

Shingaku Express / 誉田進学塾だより 巻頭言より
(2010年10月号)

実りの秋

 いよいよ実りの秋である。夏期講習終盤の模試も返ってきて結果に一喜一憂したことだろう。夏の成果がでて成績が急上昇した生徒も多いようだ。

 残念ながら、思ったほど結果につながらなかった生徒もいるかもしれない。しかしがっかりしてはいけない。勉強は長い間積み重ねてきたものが問われている。極言すれば生まれてからこれまでに体験して掴んだもののすべてである。成果はそんなに簡単にすぐに表れるものではないのだ。

 結果がでないからと諦めてはいけない。どんなに遅いボートもこぎ続けていればだんだん加速する。目に見える状態になるまでは時間がかかるだけなのだ。まず、諦めずに挑戦し続けることが大切。結果がでるのは3か月くらいかかるつもりで考えよう。実りの秋ではなく、冬を越して、春に開花すればいいのだ。まだまだ時間はある。これからだ!

※この内容は2010/10塾だよりに掲載したものです。
 入試は、付け焼刃の受験テクニックや詰め込んだ知識ではなく、勉強で積み重ねて鍛えてきた自分の人間力のすべてが試されていると考えてみると、大切な本質がわかるのではないだろうか。
 成果を生み出すのは行動であり、「原因」と「結果」の因果律が成り立つ。ただし、その因果関係は、確率論的な出現をするので、その理解は単純ではなく、また、かなり長期的にみて初めて強く成立するものであろう。
 つい、すぐの結果を求めたくなるが、そのような短期間に、すぐ結果がわかるような「原因」だけでは、結局、本質的なの力を伸ばすという「結果」につながるとは限らない。
 一つ一つの能力を時間をかけて地道に磨くことの中に答えがある。
 受験生は入試が近づいてきているので、つい目の前の成果を求めたくなるだろうが、それでも長期的に成果を生む「原因」を積み増すことをし続けなければならない。勉強は「入試」で終わるのではなく、成長し続けるためには、ずっと先まで続けるもののはずだ。

[巻頭言2010/09より] 目的と目標

Shingaku Express / 誉田進学塾だより 巻頭言より
(2010年09月号)

目的と目標

 夏期講習も終了、いよいよ実りの秋を迎える。

 ものごとが成功する方法は、普遍的に共通した形を持っている。そしてそれは勉強の場合も同じだ。受験勉強の場合を考えよう。

 まず目的を持つこと。なぜ勉強するのかという根源的な答えを持つことが大切。できるだけ公明正大で、世のため人のためになる目的を持って欲しい。その方がより強い願いとなり達成する力を増強する。そしてどうしても行きたいと強く願う未来の映像を頭に描く。目的と目標を混同してはいけない。目標は目的達成のための中間通過点。次はこれを決める。志望校を仮にでもいいから決めよう。続いてゴールから逆算して目の前の通過点を設定する。勉強では3週間後に何点取るという目標がよい。最後にそのためにやる行動を細分化してリストを書き、優先順位の高い順に実行することを習慣化する。

 ただし、これは本人が主役。横から口出しして自己決定感が不足するとうまくいかない。親は少しだけサポートするしかないことを覚悟してほしい。

※この内容は2010/09塾だよりに掲載したものです。
 目的と目標、これは繰り返して書いているテーマのひとつである。
 目標を高く、と言われているが、その前に、目的。目的 = 「何のために」が大切だ。なぜ勉強するかの答えである。
 ただし、それは「何か」のために「我慢して」勉強するというものであってはいけない。受験勉強を経験した多くの大人たちは、受験勉強をそういう難行苦行の修行のようなものとらえがちであるが、それでは、そもそもの勉強が必要なものであるということの答えにはなっていない。子供たちに、勉強自体の価値を正しく理解させることが大切である。
 勉強によって、自らの能力を磨くことが、自分のその先の人生にとってどれだけ価値があるか、どれだけ人生を豊かにするか、さらに知識を増やし、分からないことがわかるようになることが、どれだけ楽しいか、面白いのか、を伝えるべきだ。
 大人の役目として、子供たちに勉強の素晴らしさ、面白さを真正面から語るようにしよう。
 私たちの塾での指導はまずそれをベースにしている。今年も受験が間近になってきているが、そういうときほど、勉強の素晴らしさ、面白さの本質を伝えられるように心がけなければならない。

[巻頭言2010/08より] 本物の力をつけるとは

Shingaku Express / 誉田進学塾だより 巻頭言より
(2010年08月号)

本物の力をつけるとは

 夏期講習の前半が終了したところである。

 今年の中3生はとても真剣に、充実した毎日を過ごしている。決して楽なメニューではないが、毎日毎日、自分のできることだけを、その限界まで挑戦し続ける経験が自分自身を磨くことになる。
自らを磨き、心を高めてこそ、力を発揮できるようになるのだ。受験勉強の本質は単なるテクニックを覚えることではない。出そうな問題の解き方を詰め込んだところで、できるようになるものはたかが知れている。どんな問題に出会っても、どんな状況であっても自分の持てる力を発揮できるように自分を磨き高めた者だけが本物の力を持つことができる。勉強している中身は、そのための単なるトレーニング課題に過ぎないのだ。

 さあ塾生のみんな、お盆休み、充実した毎日を過ごそう。そして夏期講習後半に、元気な笑顔で帰っておいで。

※この内容は2010/08塾だよりに掲載したものです。
 勉強の成果を決める重要な要素を大別すると、心と質と量であろう。すべてがバランスよく成長しなければ、大きな成果にたどり着かない。
 しかし、その過程はさまざまで、すべてが同じバランスで成長するわけでもない。そのどこかの時点で、量による突破も大切だ。厳しく自分に向かい合い、限界まで挑戦し続け乗り越えることが、質を高め、心も成長させ、飛躍する瞬間を生み出すことがある。
 私たちの講習も、その側面を強く意識して企画している。
 成長へのプロセスは、教える内容だけで決まるのではないのだ。
 今年も、まもなく冬期講習。大きな飛躍する瞬間とできるように、準備します。

[巻頭言2021/11より] 不易と流行

Shingaku Express / 誉田進学塾だより 巻頭言より
(2021年11月号)

不易と流行

 ときどきでもweb siteの外部向けコラム「学ぶことは素敵なこと」をお読みいただいている皆様はご承知と思うが、この「巻頭言」のバックナンバーの連載を昨年から細々ながら続けている。スタートが2006年4月なので、15年前のものから遡って、これがお手元に届く頃は、ようやく10年前あたりまでくるはず。

 当然のことながら月例の掲載で、年ごとの繰り返しになり内容もかぶるものもあるが、そのときどきに思うこと、感じたことを書き綴ってきたので、時事的話題だけでなくとも、今のうちの塾の姿からすると内容が古いだろうと思いながら、読み返し、今の目線からの注釈やコメントをつけながら掲載してきた。

 だが予想に反して、書いてある根本は変わらないものがほとんどであることに驚く。それだけ、見かけ上の流れが変わったように見えても、その教育の本質は変わらない、ただ本質に向けて前進してきただけということなのだろう。

 そしてそれは世の中の教育の全体にも当てはまるのではないだろうか。確かにコロナ禍が1年半以上続き、学校でもIT化やオンラインなど見えるものは変わったように感じるかもしれない。また入試改革、教育改革も叫ばれ続けてきた。だが、教育に対する考え方、求められているものの本質は不変のはずだ。

 私たちも、コロナ禍で、映像授業、オンライン授業、AI学習など目に見える形で変えてきたものはたくさんある。昔の巻頭言を掲載した頃と比較すれば、演習テストは電子採点になった。東進も当時はDVD再生で講座のディスクを1枚1枚探して手渡ししていた。目に見えにくい授業の内容やカリキュラムも実は大きく変化して進歩させ続けている。今の時代に迎合するのではなく、適応して、本質を変えずに進化を追い続ける不断の努力が求められていると信じて前進します。
(web版コラムのバックナンバーもご笑覧ください。)

※この内容は2021/11塾だよりに掲載したものです。
 ここのブログでの「巻頭言」の話である。
 ちょうど新年度に向けて、いろいろと構想を練る時期なので、こんな話題になった。
 時代の変化、社会の要請に応えて、進化すべきものはたくさんある。そのためには、たとえ現状では困難に見えても挑戦していかなければならない。
 しかし、その基の私たちがこだわってきた「考え方」の中には、不変の真理があるはずだ。私たちが考える、教育が真に目指すべき道、志というもの。私たちに賛同していただいている皆様の期待に応えるために、その「志」に向けて、前進する努力を続けていく覚悟である。
 日々の営みは、その志に通じると信じて進む。

[巻頭言2010/07より] 効率がよい?

Shingaku Express / 誉田進学塾だより 巻頭言より
(2010年07月号)

効率が良い?

 4月の難関中学高校受験研究会SPでご講演いただいた篠原先生とお話して以来、脳科学の本をたくさん読んで研究している。これがなかなか興味深くかつ役に立つ。

 「わかった」「できた」と脳が考えるとそれが行動に対する否定語として働き、努力する意思を止める働きになる、という。また「簡単にできる」形にして脳に与えると脳は活性化しないので、学習効果がでない。できそうで「できない」ものを与えると脳自身が活性化して「効率的にできる」ようにと努力する。これが学習効果につながっていくようだ。つまり初めから効率的に学習させようとしたプログラムでは逆に効果が低いというわけだ。あえて困難を伴う課題を乗り越えていくことで効果がでて、それが結果として効率をあげることになる。

 卒業生たちが「あの夏」と振り返る誉田進学塾の「夏期講習」も、結果として効率を生み出していると思う。只今鋭意準備中!!  

(6月で、保護者対象の前期イベントが終了しました。多くの保護者の皆様にご参加いただきありがとうございました。)

※この内容は2010/07塾だよりに掲載したものです。
 科学的エビデンスの基づいた教育の原理原則が大切だと、ずっと信じている。
 教育では、目の前の結果だけ簡単に求めることは禁じ手のはず。勉強は、今、目の前にある範囲の限られたテストの得点だけをとれるように、単純化して詰め込むことではない。もっと先の未来で、自らの力で解決力として発揮できるように、若き日に本質的な能力を磨くべきものである。そのためには、あえて簡単にして効率を求めすぎてはいけない。難しいから、努力する意思が働き、その結果として能力が高まるのだ。
 定期試験の過去問だけで反復学習させたり、手取り足取り指示をだして解き方を覚えさせるだけであったり、取れそうな問題だけを暗記させ詰め込んだりと、それに逆行するような塾・予備校の話を見聞することも少なくない。
 ただ他者を批判していても意味がないので、私たちの考え方がより多くの生徒たちの力をより高く伸ばせるように、努力していきます。

[巻頭言2010/06より] 日本でいちばん大切にしたい...

Shingaku Express / 誉田進学塾だより 巻頭言より
(2010年06月号)

日本でいちばん大切にしたい...

 誉田進学塾と誉田進学塾ismの保護者対象「難関高校受験研究会Advanced Program」の開催が順に進んでいる。またpremium高校部の受験生保護者対象「難関大学受験研究会受験生Program」も開催した。多くの保護者の皆様にご参加いただきありがとうございました。

 さて先日、「日本でいちばん大切にしたい会社2」出版記念講演会とパーティーに参加してきた。著者の坂本光司教授と本で取り上げられた2社の社長の講演をお聞きした。坂本教授は日本全国のとくに注目すべき中小企業6300社を実際に訪ねて研究し、その中からとくに素晴らしい会社を紹介する本を書かれた。今回そのとてもすてきな会社を経営されている経営者のお話を直接お聞きし、さらに坂本教授の情熱に大いに触発されてきた。まだまだ素晴らしい会社がたくさんある。そのどこにも負けない努力で私たちも精進します。

(とてもよい本です。保護者の皆様、ぜひお読みください。)

※この内容は2010/06塾だよりに掲載したものです。
 ご存じの方が多いと思うが、坂本教授は元法政大学大学院政策創造研究科、法政大学大学院静岡サテライトキャンパス長の経営学者である。このときは「日本でいちばんたいせつにしたい会社2」と出版記念だったが、このシリーズはその後、昨年出版の7まで続いている。
 この頃は、経営についていろい学び、はっきりと方向性が定まってきた時期だった。坂本教授のお話は何度もお聞きしているが、直接お聞きすると、常に「人にやさしい経営」を広めるための情熱が強くあふれていて、刺激を受ける。
 また幸いにも、取り上げられた企業の経営者の方々のお話をお聞きする機会も得たし、実際に複数の会社に訪問して見学し、肌で感じる体験もでき、大きな影響を受けてきた。
 永続する企業を目指しての経営はまだまだ先は長い。
 一歩ずつ進みます。