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[巻頭言2010/05より] 背中

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Shingaku Express / 誉田進学塾だより 巻頭言より
(2010年05月号)

背中

 「難関中学高校受験研究会Special Program」、今年も、たくさんの皆様にご参加いただきました。ありがとうございました。

 第二部の特別講演、篠原先生の脳科学の話はいかが感じられただろうか。「心を込めて」の効果の科学的データ分析など、やっぱりそうかと思われた方が多かったのではないか。何ごとも楽しんで、自らの意思で行うことで効果がでる。「学ぶことは素敵なこと」これこそ若き日に親から伝えなければならないことだ。その姿をまず親が率先して見せる志をもっていただきたい。

 また、第一部では、高校入試がとても厳しいこともご報告した。それに対する具体的な取り組みは、このあと5・6月に小中学部で教室学年別に開催する「難関高校受験研究会Advanced Program」でお話しする予定である。具体的な学習法に加え、塾での学習の様子もご報告する。もちろん「子育てのヒント」も用意している。ぜひ、皆様、ご参加ください。

※この内容は2010/05塾だよりに掲載したものです。
 これまでに何度も紹介してきた通り、保護者向けの様々な「研究会」を開催している。この講演のときは子供の勉強に活かせる「脳科学」。
 最新の脳科学で得られた知見から、勉強に対して、どう活かせるかについて、テレビなどでも有名な脳科学者の公立諏訪東京理科大学篠原菊紀教授に講演していただいた。
 講演も、当然、非常に興味深く、意外な事実もたくさんあったのだが、その会の前後に、控室で直接いろいろとお話を伺うことができた。質問して、新たな気づきを得られただけでなく、私たちの日々の指導法に対しての「脳科学」からの解釈もひも解いてもらうことができた。
 このときから、「実験」によって得られた「脳科学の原理」を、積極的に私たちの指導法「メソッド」に落とし込んで進化させることに取り組んできた。
 「脳科学はつい最近になって急速に進歩し、いろいろな事実が解明されてきているのです」とお話いただいて、10年以上たった。日々の進歩に対して、バージョンアップさせてきているが、さらなる「メソッド」の進化に取り組んでいきます。

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「清水先生は脳科学をよく勉強していてわかっているので、これを使って代わりに話してくれていいですよ」とヨイショされて、いただいた篠原先生の実験データより

[巻頭言2021/10より] 両極端を併せ持つ

Shingaku Express / 誉田進学塾だより 巻頭言より
(2021年10月号)

両極端を併せ持つ

 9月初め、社団法人全国学習塾協会と語学、音楽、スポーツなどの民間教育主要団体、関係4省庁、アドバイザリーボードの感染症専門家の方たち、日本小児科学会、日本小児科医会それぞれの幹部の医療関係者たちを集めた、学習塾での感染防止に関する会議がオンラインで行われた。夏期講習前後に起き報道された塾でのクラスター情報を共有し、協会ガイドライン改訂などに対する医療関係者からの意見を聞くことが中心だったが、医療関係者の皆さんの使命感が非常に高く、予定時間を大幅に超過するものだった。幸い、その場に参加でき貴重なお話をお聞きすることができた。おかげで必要な措置のうち追加が必要なことはいち早く対処できた。

 さて、その中で感じたこと。一般に問題が生じた場合、その状況を分析して原因を特定し、それに対して直接的効果がある具体的な対策で解決することが重要なはずだが、今回の場合、状況がほとんど公開されず(場合によっては原因の特定調査もされていないのかもしれない)、具体的な対策にフィードバックできることが非常に少ないということだ。もちろん医学的なことに対しては、専門的な治験、無作為化した比較対照実験などの正しい実証が必要であろう。まさか条件を変えてわざと感染させる人体実験を試すわけにはいかない。そのような下で現実的な感染防止対策を素早くとるには、いわゆるプロファイリング的手法で、原因の可能性が高いものはとりあえず全て潰してしまう方が得策だろう。情報共有不足が大変残念だ。

 これは、教育の世界でも同様であろう。学習プロセスと学習効果についても、原因となる要因を変えて、生徒をモルモットのように実験するわけにはいかない。

 ビッグデータのプロファイリングによる仮説と実証がこれからは重要になるだろう。ただし、ロジカルなデータ分析を重視しても、プロセスはいわゆるアナログ的手法、生徒と指導者との心と心が通うやり方に拘りたい。並立は可能なはずだ。

※この内容は2021/10塾だよりに掲載したものです。
 幸い、ようやく今のところ、コロナ禍は静まった状態にある。ただ、当面のところというだけで、完全に安全になったわけではないので、まだまだきちんと対処していかなければならない。
 ここで書いているように、この夏の一番大変な時期の直後に、貴重な話が聞けたので、すぐに打てる手をやりつくすことができた。おかげで、今のところ少し安心して推移をみていられることとなった。
 ただし、いよいよこれからが受験のシーズンである。
 最後まで油断せずに、塾生たちのゴールまで導けるように、頑張ります。

明日は全国統一高校生テスト!

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高校部の教室を覗くと...

事務スタッフが段ボール箱の中身を、点検しながら仕分け中。
そうですね。明日の全国統一高校生テストの準備。

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高校生たちが、全国のライバルと勉強で一斉に競い合う機会

校舎スタッフ一同、準備万全で待っています!

東進衛星予備校全国大会

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昨日は、東進衛星予備校全国大会
半年延期になっていたが、ようやく開催

今年も、最優秀校表彰いただきました!

表彰に値する内容を提供できるように、スタッフ一同精進努力します!

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視察2

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昨日に続いて視察
一気に、8拠点10校舎を巡回点検

今日は全国統一小学生テスト
小学生たちが、真剣にチャレンジしていました!!

視察

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昨日は教室視察でユーカリが丘へ。
緊急事態中は、スタッフ間の接触を極力さけるためにストップしていたので久しぶり。

ismユーカリが丘で、授業が終わる様子を見て回る

全国統一小学生テスト前日、いろいろと準備されていました。
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さらにsiriusユーカリが丘とpremium高校部東進衛星予備校ユーカリが丘校で閉校業務で消毒の様子などを見て回る
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きちんと準備してくれていました。
すべては塾生たちのためにスタッフたちが頑張ってくれていました。

[巻頭言2010/04より] 行動こそ

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Shingaku Express / 誉田進学塾だより 巻頭言より
(2010年04月号)

行動こそ

 春期講習中である。一部の大学入試以外の結果もほぼ出そろった。高校部は東大・京大・東工大合格、早慶上智理科大など大躍進の成果を残してくれた。それと同時に、まだまだやれることと詰める余地があることも、たくさんつかめた。それが、今後のさらなる進化につながると確信している。

 何事もまずチャレンジしなければ成果につながらない。そして一回でうまくいくことはほとんどない。何度も失敗を繰り返しながら、やり方を改めていき成功につなげていく。一度成功するコツをつかめば何度やってもすぐにうまくいくようになる。それに対して、たまたまうまくいったことは再現性がない。勉強ではとくによくそれが当てはまるのではないだろうか。

 成果を生み出すのは行動のみである。失敗を恐れずにチャレンジしなければ、次への改善も進まない。新しい季節。どんどんチャレンジしよう。

 入試についてのまとめの詳細はSpecial Programでご報告します。

 毎年好評の難関中学/高校受験研究会Special Programの特別講演。今年も、新しい出会いとなると思います。ぜひご両親でご参加ください。

※この内容は2010/04塾だよりに掲載したものです。
 成果は行動からしか生まれないことは、勉強だけでなく仕事も同じ。
 失敗を恐れずにチャレンジしなければ、次への進化も生まれない。成功には偶然が作用するが、失敗には必ず原因がある。失敗する原因をできるだけ取り除くことでしか、再現性を高めることはできない。
 実験段階を十分用意して、早くたくさん失敗しておいて、結果への影響がないように解決してしまうことを目指します。

[巻頭言2010/03より] 特別の瞬間

Shingaku Express / 誉田進学塾だより 巻頭言より
(2010年03月号)

特別の瞬間

 この塾だよりが届く頃には、公立高校の一般入試の発表待ち、そして大学入試も終盤の発表待ちの時期となる。

 去年も書いたが、大切なことなので敢えて繰り返して書きたい。入試は受験生にとっては特別の瞬間だ。入試を受けている瞬間、合格発表の瞬間に人生の運命が分かれたかに見える。しかしそのときだけが特別なのだろうか。

 人生の運命は、実は毎日毎日の日々刻々全ての瞬間に少しずつ分岐し続けている。一見単調な、どちらに進んでも大差ないように見えるその瞬間瞬間をどう充実して過ごしたかで、未来が少しずつ変わるのだ。そして差がはっきり見えるまで気づかない。いつでも、今このときが特別の瞬間。二度と帰らない大切な時間であることに気づいて、充実して過ごしてほしい。

 さあ、塾では新しい学期が始まる。充実した毎日が未来を拓く。後悔することのない一年としよう。

※この内容は2010/03塾だよりに掲載したものです。
 このバックナンバー企画も、また1年を一巡して次の年度となった。
 毎年同じ時期には内容も同じようなものになるが、敢えて同じことを繰り返して書いているものもある。この、どんなときでも「特別」の瞬間であり、なにか特別のある瞬間があるのではないという、「一期一会」の話しは、繰り返して書き続けている。
 私たち塾の現場に身を置いていると、入試という瞬間ですら、毎年毎年の繰り返しに見えてしまい勝ちだ。それではいけない。
生徒や保護者にとっては、その入試に向かう一瞬一瞬が一生のうちの二度とない特別の瞬間であるということを、私たちが油断して忘れないように、襟を正して真摯に向かい合うためにも、書き続けていかなければならないと考える。
 振り返ってあのときがあったからと、未来で評価されるように、真剣に向かい合っていきます。

楽しい算数3回シリーズ!

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昨日も、シリウスの算数の授業
予定通りの3回目は空間図形

真剣に問題を解き、一緒に考えるときは楽しく、そして知的興味を広げる話題も盛りだくさんに。
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テキストの問題の解き方を教えるだけなら誰でもできるかもしれませんが、考える楽しさを与え、閃く体験を与えるのは簡単にはできません。

昨日は、最後の入試問題、解説でひと通り解き方を説明した上で、最後に別解を考えさせながら紹介したら「おっーーー」と歓声が上がりました。
わかると楽しいね、閃くと感動するよね!

頑張れ受験生!
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コラッツの予想

コラッツの予想(コラッツの問題)をご存じだろうか。

先日のシリウスの授業で、コラッツもどきの問題があったので、紹介してやってみた。

「整数Nに対して、Nが偶数のときは ÷2する、Nが奇数のときは ×3+1する。その操作を繰り返して、1になったらおしまい」

例えば、3から始めると
3 ⇒ 10 ⇒ 5 ⇒ 16 ⇒ 8 ⇒ 4 ⇒ 2 ⇒ 1
となる。
では、7から始めたとき、終わるまで操作は何回必要か。

if n≡0(mod 2) then n = n/2 else n = 3n + 1

というところだろうか。

この問題、実は有名な未解決問題で、80年以上未解決になっている。

すべての整数nに対して、1に収束するというのがコラッツの予想。

だが、現在、それは証明できていない。

この問題、今年の夏、日本のベンチャー企業が、解けた場合に1億2千万円の賞金を懸けて話題になった。

という話をしたら、算数好きの生徒たちが多いので、盛り上がり、元気に帰っていきました!
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さらに「ミレニアム7問題」も解けたらすごいよね。

来週は空間図形です!
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頑張れ受験生!

(7から始めると16回かかります)