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【成果がすぐに実感できる】熱力学の学習戦略

こんにちは。
八千代緑が丘校の轟です。

今回のブログでは、入試物理における熱力学分野の
学習法について、一般的な戦略を解説致します。
効果的に理解を深め、効率よく学習したい受験生にオススメです。

ファイル 4770-1.jpg

【熱力学分野の全体像】
□分野の特徴
熱力学分野では、主として理想気体の熱現象を通じで
温度と熱について学びます。
温度や熱は、日常的にも身近な量であるにも関わらず、
力学では扱いません。
温度・熱とそれらに関わる諸量・諸法則を扱えるように
なることが主要な目標となります。

・ミクロとマクロ
教科書では、気体の振る舞いについてミクロな説明と
マクロな説明が併用されて(悪く言えば行き当たりばったりに)
説明が進んでいきます。
本来の学問としての熱力学はマクロな視点を取るものです。
その本来の在り方に従って、学習する方が実は混乱が
少ないように思えます。

・学習効果が出やすい分野
力学同様、熱力学でも体系的な学習が重要となりますが、
範囲がかなり狭く、入試では最も得点源にしやすい分野です。
「熱力学の基本と例外」の考え方(詳細は後述)を身につければ、
それだけでかなりの問題が解けるようになります。
学習の見通しが立ちやすい分野とも言えるでしょう。

範囲が狭く、覚える公式・身につける思考法が最も少ない
分野ゆえ、学習効果が出やすいです。
そのある程度力学の学習が進んだ段階で早めに取り組み
はじめるのがオススメです。

このような事実にも関わらず、解法が整理できず、
ごちゃごちゃしていると感じている受験生も多いようです。
一気に解法を完全に整理することで、スッキリ理解できる
ようになります。


□出題分類と優先順位
熱力学分野の入試問題は次のように大きく分類できます。

① 熱力学の基本思考・例外処理
② 気体分子運動論
③ 熱量保存則の関わる計算問題

とにかく①の基本思考をマスターすることが大切です。
基本思考を理解することで、例外処理の考え方が「例外的」
であることが浮き彫りになり、入試問題の解法で迷うことが
なくなります。
その後,モル比熱や熱効率などの細かな知識を仕入れて
いきましょう。
それらの後、②や③についても対策するのがオススメです。


□ 苦手にしない心構え
・「化学」と混同しない
化学でも状態方程式や熱量保存則が登場します。
しかしながら、物理の問題は化学の問題と同じ考え方
では解けないことが多いので注意が必要です。

理想気体の状態方程式は、高校化学にも登場しますが、
「力のつりあい」は範囲外です。
それゆえ、化学の問題では圧力を決めるための条件が
問題文中に与えられることになります。
その際に求められるのは、問題文から条件を読み取る
能力です。

また、熱量を求める問題も高校化学で登場します。
しかし、「仕事」が範囲外ですから、比熱を用いれば
解きる問題が主になります。

以上のような化学の解法と物理の解法を混同してしまうことで、
物理の熱力学が苦手になってしまう受験生が多いので
注意してください。
物理では化学より多くの考え方が必要となるため、
しっかり意識して学ぶことが重要です。

・不毛な分類に惑わされない
教科書通りだと、定積変化・定圧変化・等温変化…
というような分類で学ぶことが多いですが、
入試問題の解法という観点では、例外処理を除けば
すべて基本思考で扱えます。
しっかりと解法に基づいて思考を整理しておくこと
が大切です。

ファイル 4770-2.jpg

【熱力学の単元別ガイド】
ここでは、単元ごとに効果的な学習のためのポイントを
解説致します。

□熱力学の基本思考
とにかく徹底的に「基本思考」をマスターすることが大切です。
それにより次に扱う例外処理の考え方が「例外的」であることが
浮き彫りになり、入試問題の解法で迷うことがなくります。

・理想気体の状態方程式・内部エネルギーの公式、
 そして熱力学第1法則を押さえる。
・基本思考として、状態方程式から温度を求める流れ、
 熱力学第1法則を用いて吸熱量を求める流れを徹底的に
 訓練しましょう。
・P-V図をしっかり書くことがポイントです。


□熱力学の例外処理
理想気体の状態変化において、基本思考で扱えないものは、
断熱変化と非平衡状態を経るような過程(混合や拡散など)
のみです。

・断熱変化:ポアソンの公式と内部エネルギー変化からの仕事の逆算。
・非平衡状態を経る過程:全体のエネルギー収支。
 モル数の保存にも注意が必要です。
・教科書では、定積変化・定圧変化・等温変化などの分類に沿って
 学ぶことが多いですが、入試問題の解法という観点では、
 例外処理を除けばすべて基本思考で解けることに注意が必要です。
・この点を意識して学習することで、非常に効率よく効果的に
 学ぶことができます。

断熱変化であっても、準静でないものは非平衡状態を経る
過程としての取り扱いとなります。
ポアソンの公式は、問題文で与えられることも多いですが、
覚えておくことを推奨いたします。
化学反応が起こる場合はモル数は保存しませんが、
入試物理では化学反応を扱わないです。
熱力学第2法則についても触れられればよいです。


□熱力学の拡がり
後回しにした必須知識をここで仕入れます。
難しくもなく分量もないですが、誤解がよく見られる単元ゆえ、
基本と例外をしっかりマスターしてから取り組むことを推奨
致します。

・モル比熱:定義,マイヤーの関係式、
 定積モル比熱と内部エネルギーの関係。
・熱機関:効率の定義をしっかり頭に入れておきましょう。
・微小変化における近似:一度触れておきましょう。
・ピストンの振動:基本思考に当てはまらないようであるが…

熱機関と熱力学第2法則の関係などにも触れられれば面白いです。


□気体分子運動論
ミクロな視点で気体分子の運動を扱います。
ここまでの熱力学のマクロな見方と混乱が生じやすいため、
ここまでの学習がある程度進んだ後に取り組むことを推奨
致します。

・概念自体を難しく感じられる場合もありますが、
 問題パターンとしては直方体容器と球形容器の2つのみです。
・それら自力で議論を構成できるレベルまで学習すれば十分です。

余力が無い標準レベル受験生は、容器の壁面が動くパターンまでは
扱わなくてもよいかもしれません。
大学以降につながるという観点では、マクロな見方とミクロな見方を
対比して学んでいくのがよいです。


□熱量学
熱容量、比熱や潜熱を用いた熱平衡の計算問題については、
いくつかの問題を見ておけば十分です。

(八千代緑が丘校 轟)

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早稲田大学 理工系学部 数学 2025

こんにちは。
八千代緑が丘校の轟です。

今年の早稲田大学 理工系学部の数学を解いた
感想を書かせて頂きたいと思います。

[I](1)
ジューコフスキー変換というやつで京大などに類題がありますが、
知らなくても難しくないでしょう。
zを極形式で表すとwは楕円のパラメータ表示の形になります。

[I](2)
数値が汚いけれどふつうに計算するだけです。
答はきれいになるように調整されています。

[I](3)
楕円と円の囲む部分の面積。
楕円は円に変換して、弓形の面積を求めます。
経験しておきたいタイプの問題で難易度もちょうどよいので
是非、新高校3年生は、どこかのタイミングで解いてみて
頂きたいなと思います。


[II]
最大性のきちんとした証明は多くの受験生が書けないだろうし
採点も大変だと思うので、
初めから「接線と両軸で囲む部分の面積の最大値を求めよ」
という問題にしてもよいのではないかと思いました。

そうすると微分して増減を調べるだけの標準的な(入試問題としては易しい)
問題です。


[III]
完全順列の問題です。
有名問題そのまんまというのはどうなんでしょうか!?
知っている人が圧倒的に有利になってしまいます。
知らないと(2)から結構難しいです。


[IV]
早稲田大学 理工系学部では立体図形の問題がよく出題されます。
(同じ人が作っているのかもしれません。)

(1)は設定が複雑ですが、2つの球が外接する条件は
中心間距離が半径の和であることを使うと、
四面体の6本の辺が全てrで表せます。
四面体に着目することが分かれば、後は典型的なベクトルの問題です。

(2)は6本の辺の長さが分かっている四面体の体積を求める問題です。
ベクトルで計算するのは大変そうなので、座標系を設定して
計算するのがよさそうです。
1つの面が直角三角形なのできれいに座標設定できます。


[V]
どの文字を使って式を作ればよいのか分かりにくく、
色々な計算法がありそうです。
(1)は解と係数の関係を使えという誘導でしょう。
(2)の答が出た後は誘導に従っていけば簡単でした。

全体として受験生の立場から見ると解きにくそうな問題が多く、
半分くらいの得点でも勝負になるかもしれません。

ファイル 4959-1.jpg

(八千代緑が丘校 轟)

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【物理の土台を築く】力学の学習戦略

こんばんは。
八千代緑が丘校の轟です。

今回のブログでは、入試物理における力学分野の学習法について、
一般的な戦略を解説致します。
効果的に理解を深め、効率よく学習したい受験生にオススメです。

ファイル 4769-1.jpg

【力学分野の全体像】
□全体概要
力学はどの大学でもほぼ必ず出題される上、
物理の他の分野でもその知識・思考法を応用するため、
重要度が最も高い分野です。

力学の思想は、すなわち物理学の基本思想になります。
力学の学習を通じて物理的な考え方を身につけることが、
他の分野を学ぶ際にも大きな助けになります。

一方で、高校で履修する物理の力学は、実は大学教養レベルの
力学と大差がありません。
もちろん、いくつかの(それなりに多くの)項目が
抜いてはありますが、力学の考え方・思想そのものは
大学と同じものを学ぶと考えてください。

それゆえ、習得に最も時間がかかるにも関わらず、
物理の学習の一番はじめに取り組まなければならない
ところが、学習者にとってのハードルを高くしています。

裏を返せば、物理は学びはじめが肝心で大変さを伴う
のですが、それを乗り越えてさえしまえば、
その先の学習はかなり進めやすくなります。

□留意点
・最優先したい単元は…
まず、根幹をなす単元(運動方程式、運動の時間追跡、
力学的エネルギー保存則、2物体系の基本)に取り組み、
熱力学や電磁気などの他の分野に進みながら、
それらの範囲の演習を進めていきましょう。

それ以外の単元は後から埋めていく形でよいでしょう。

まずはとにかく、物体に働く力を図示して運動方程式を
立てられるようになることが大切です。
それが不完全なままだと、その後の運動量・力積やエネルギー
・仕事でのミスが減らなくもなってしまいます。

はじめに、「運動方程式と束縛条件」に丁寧に取り組んでください。
そして、力学の根幹をなす単元(運動方程式、運動の時間追跡、
力学的エネルギー保存則、2物体系の基本)の基礎を
学んでゆくことで、学の考え方に親しんでゆくことが
できます。


□完璧主義は禁物
力学がある程度できないと他の分野に進めないものの、
力学を完璧にしてから他分野に進もうとすると
学習計画が破綻します。

力学は範囲が最も広いため重要単元を優先的に進めつつ、
他の分野も並行して進めていった方が良いです。


□最も思考力が問われる
入試物理の中で力学が最も問題の幅が広く、
試験場での「思考力」も問われます。
普段の学習から、個別の知識だけにとらわれず、
体系を意識した学習を進めるとよいです。

また、一通り学び終わった段階で、知識・スキル
を柔軟に引き出せるように、頭の中を整理する
必要があります。

ファイル 4769-2.jpg

【力学の単元別ガイド】
ここでは,単元ごとに効果的な学習のための
ポイントを解説致します。

□運動学
速度・加速度の定義を押さえたら、なるべく早く
運動方程式へと進むのがオススメの単元です。

とりあえず、1次元の場合だけ扱い、2次元・3次元では
成分分解して扱うとだけ思っておけばよいです。

相対速度・合成速度などは、必要に応じて学んでいく方が
モチベーションを維持しやすいです。

ベクトルの図形的な理解も便利な状況はありますが、
必須ではなく、問題演習の中で学んでいけば十分です。


□運動方程式と束縛条件
運動方程式の立て方と束縛条件との連立について学びます。

・優先すべき4つの力:重力、弾性力、糸の張力、垂直抗力
 を優先して扱うのがよいです。

・束縛条件:未知量の力(張力、直抗力、静止摩擦力)が
 関わるときに必ず必要になることを理解した上で、
 典型的な例について訓練すると良いです。

・摩擦力:静止摩擦力と動摩擦力の混乱が多いため、
 ある程度慣れた後に学ぶのがオススメです。

・液体の圧力・浮力:教科書では早い段階に扱われますが、
 実は高度な内容を含み、難関大入試でも頻出です。
 実践的な問題演習の段階で学ぶことをお薦めします。

・運動方程式は習得に時間がかかるため、完全にマスター
 してから次に進むより、続くテーマの学習を進めながら、
 運動方程式を立てる練習・復習を同時に行うのが効率よいです。

一般の参考書・問題集では、運動方程式に到達する前に、
等加速度運動、放物運動、力のつりあい等のセクションがあります。
しかし、そのあたりを軽く飛ばして運動方程式に
じっくり取り組む方が実力も付きやすく、
学習のモチベーションも保ちやすいと思います。

慣性の法則については、簡単に触れ、深い意味合いは
後で必要に応じて学べばよいと思います。

「束縛条件が必要なときとそうでないときがある」
という誤解を防ぎ、「自明な場合とそうでない場合がある」
と正しく理解することが大事です。
状況に応じて、束縛条件が自明でない場合は
後回しにしてもよいと思います。


□運動の時間追跡
運動方程式と束縛条件を連立して解くと、物体の加速度が得られます。
その後、加速度から速度や位置を時刻の関数として求める手法を
学んでいって下さい。

・高校物理で運動の時間追跡ができるのは、基本的に等加速度運動と
 単振動のみ、教科書では等加速度運動が最初、単振動が後に出て
 きますが、数学的な基礎力がある受験生にとっては、
 等加速度運動と単振動をまとめて学ぶと効率がよいです。

・等加速度運動:公式当てはめだけでなく、v-tグラフの利用が
 入試本番で役立ちます。積分での理解もしておくと良いでしょう。

・標準レベルの受験生は、等加速度運動と単振動をしっかり学べば
 十分です。

・難関レベルの受験生は、加速度を積分して速度や位置を求める
 考え方を普遍的に学ぶのがよいです。
 最近では、指数関数で表される運動が増えているので、
 これも理解しておくと良いです。
 理想的には、単振動と指数関数で表される運動を微分方程式として
 学ぶのが効率的です。


□力学的エネルギー
力学的エネルギーの単元では、まず「エネルギーとは何か」
という概念に脱線しがちです。
それより「どうやって使うか」「どんな時に使うか」に集中して
学ぶことが大切です。
概念は後回しで構いません。

・仕事の計算パターンを把握した訓練:力が一定の場合、1次元の場合.
・運動エネルギーと仕事の関係、力学的エネルギー保存則、
 力学的エネルギー変化と非保存力の仕事などの関係が混乱しやすい
 部分です。
 位置エネルギー(potential energy)の意味を明確に理解し、
 系 (system) の捉え方を強調することで統一的に理解する
 ことができます。


□円運動
円弧を描く運動が分かっている運動については、
円運動の公式を適用するという単元です。

・円運動の加速度の公式を押さえた上で、等速円運動と
 非等速円運動の代表例を扱い、定石を理解しておくことが
 大切です。

大学以降では、あらゆる曲線運動は瞬間的に円運動で
近似できるという考え方もありますが、入試レベルでは
それを意識する必要はありません。


□複数物体系の基本
初心者と中級者の間で差がつきやすい「複数物体系の運動」の
保存則(運動量・エネルギー)を用いた取り扱いを学びます。

・まず,運動量保存則について学ぶ.
・複数物体からなる系の力学的エネルギーについて理解する.
・複数の物体の連動した運動では、全体で1つの系と見て、
 運動量と力学的エネルギーの保存則で扱うという定石の
 トレーニングを行います。これで中級レベルに達します。
・束縛条件も連立する場合まで扱えば上級レベルになれます。
・個々の運動が追跡できるのは、運動方程式と束縛条件が
 あまり複雑な形をしておらず、個々の運動が等加速度運動か
 単振動に帰着できるような場合に限られることも理解して
 おきましょう。


□衝突
衝突も複数物体系が連動する運動の一例ですが、
衝突時に働く力の詳細が不明のため、定石とは
別の取り扱いが必要になります。

・衝突時であっても、外力がない方向の系の運動量は保存します。
・力が未知であるためエネルギーの議論はできません。
 そのため、問題文で与えられた条件(衝突のモデル)を読み取って
 問題を解かなければなりません。
・頻出の衝突のモデル:反発係数を与える、弾性衝突の指定、
 衝突後の相対速度の明示。

物理では、現象を指定すれば解法が決定されます。
衝突の場合はどういうモデルを扱うか指定しなければ
ならないためです。
問題文にある条件をしっかり読み取ることが重要です。
この点が例外的なため注意が必要です。


□中心力と天体の運動
主に万有引力のもとでの天体の運動を学びます。
歴史的な背景やエピソードは面白いものもありますが、
入試対策としては比較的扱いやすい単元です。

・面積速度保存則とケプラーの法則を学びます。
・円軌道と楕円軌道の場合の定石をしっかり押さえておけば十分です。
・難関大受験生は、面積速度保存則を天体の運動に限らず、
 一般論として理解しておくことが求められます。


□動く座標系
混乱の起こりがちな動く座標系における慣性力(架空の力)を扱います。
入試で出題されることは多いものの、止まっている座標系と動いている
座標系の視点が混乱しがちで、多くの受験生が混乱します。
基礎的な学力がしっかり身についた後に学ぶのが効果的です。

・慣性系に対し、等加速度運動している座標系における慣性力と
 等速回転している座標系における遠心力について学びます。
・「動いている観測者から見ると…」といった形で曖昧に表現される
 ことも多いですが、異なる座標系を扱っていることを明確に理解する
 ことが重要です。


□剛体
剛体については、つりあいについてのみ扱います。
・剛体のつりあいの条件として,力のつりあいと
 力のモーメントのつりあいを連立します。
・重力の作用点としての重心の知識も押さえておきましょう。
・典型設定として、棒のつりあい(摩擦がらみ)、箱のつりあい
 (倒れない条件を含む)に触れておきましょう。


□重心(質量中心)
複数物体系の連動した運動において、重心の運動に注目すると、
特殊な設定でうまく解ける場合があります。
これは非常に特殊な設定であり、入試では決まりきった
パターンでしか出題されません。

・決まりきった典型的なパターンを一通り押さえておけば
 十分です。
・標準レベル受験生は、余力があれば学び、最低限の知識を
 押さえる程度でよいです。
・難関レベル受験生は、ある程度学習が進んだ段階でしっかり
 学んでおきましょう。

(八千代緑が丘校 轟)

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今までの頑張り

こんにちは。
八千代緑が丘校 事務の牛尾です。

受験生の皆さん、連日の入試お疲れ様です。
疲れはたまっていませんか?
休み時間には、少しでも心を休めて、リフレッシュしてくださいね。

続々と、第一志望の入試が始まっています。
「さすがに第一志望となると緊張しますね…」という声も沢山聞きます。

そんなときは、今までの自分の頑張りを振り返ってみて下さい。
出来るようになったこと、伸びたところ、沢山あると思います。
その一つ一つを自信に変えて、頑張ってきてほしいと思います。
ファイル 4765-1.jpg
今まで精一杯やってきた皆さんなら絶対大丈夫!!
最大限の力が発揮出来ますように。応援しています。
今日も、気を付けて行ってきてくださいね(*^▽^*)
(八千代緑が丘校 牛尾)
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【物理 傾向と対策】早稲田大学 理工系学部

おはようございます。
八千代緑が丘校の轟です。

明日は、早稲田大学 理工系学部の
入学試験があります。

ですので、今日は、早稲田大学 理工系学部を受験する
受験生に向けて、ちょっとしたアドバイスを贈りたいと
思います。

2017年までは時間的な観点で無理ゲーでしたが、
2018年以降取り組みやすい出題が多くなりました。
と思いきや、2022年はかなり難化し、2023年は過去最難(災難)レベルでした。

分量過多は一貫して相変わりません。

近年の難易度は、2019年、2020年、2021年、2024年
あたりが早稲田大学 理工系学部の基準となるレベル感で、
2018が易しめ、2022が難しめ、2023は難しすぎだと思います。

均等配点を仮定した場合、最低確保ライン50~65%、
目標ラインは70~80%程度です。
ただし、2022年・2023年の難易度傾向の場合は、半分程度取れれば…
となってしまいます。
(2023年に至っては半分とることも大変です。)

各大問の中に難しい設問・易しい設問が入り混じっています。
また、各大問が2、3のパートに分かれていて、
それぞれが独立に解けることも多いです。
よって、各大問の途中で詰まっても、後半に得点できる箇所が
ほぼ必ずあると想定しておきましょう。

分量が多く、かつ、そこそこ手が動くような大問に時間を取られすぎて
沼にハマってしまう受験生が多いです。
1つの大問に時間をかけすぎずに、全体的に満遍なく取り組むことが大事です。
試験開始時にはざっと問題全体を見回して、どれくらいの分量であるか、
また各大問がいくつのパートからなっているか把握しておくのがよいと思います。
(細かく読みすぎず、図に目を通せば大体分かります。)

そして、各大問15分くらいずつ易〜標準の設問に取り組み、
余った時間で残りの問題に取り組むようなイメージで解いていきましょう。

早稲田大学 理工学部の後に、国公立大学の2次試験などへ向かう受験生が
多いと思われますが、早稲田大学 理工系学部の物理で調子を崩してしまう
受験生を多く見てきました。
試験終了後は、元々無理ゲーだと思って切り替えるのが大切です。

※ 物理重点の者は、各大問20分くらいずつ易〜標準の設問に取り組み、
  余った時間で残りの問題に取り組むようなイメージで。
  いずれにせよ、易〜標準レベルの問題をきちんと取り切ることが大切です。
※ 化学重点の受験生は、各大問15分くらいずつで取れるところだけ取る感じに
  なるか…。


明日、早稲田大学 理工系学部を受験する皆さん、
持てる力を出し切れますように。
応援しています。

(八千代緑が丘校 轟)

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慶應義塾大学 物理(理工学部) 2025

こんにちは。
八千代緑が丘校の轟です。

慶應義塾大学の今年の物理(理工学部)の問題
を解いたので、今回のブログでは、
その講評について書かせて頂きたいと思います。

【総評】
設問数は25で昨年度より 3問減少しました。
最近5年の設問数の平均は26.2。

近年続いている頻出の設定が本年度も出題されましたが、
工夫がなされており、結果的な式を覚えているだけでなく、
基本的なところからきちんと理解していないと解けないものが多く、
受験生の実力を測ることができるよい設問が揃っていると思います。


【特記事項・トピックス】
近年、易化傾向が続いていましたが、今年は難化しました。


【合格への学習対策】
近年、第1問の力学の問題は、運動量保存則やエネルギー保存則を用いて解く
二体問題が多いです。
それに加えて円運動や単振動の要素が含まれます。

また、第2問の電磁気学の問題では電磁誘導が扱われることが非常に多いです。
交流回路も疎かにならないようにしたいところです。

すべての問題において、いろいろな要素を含む設問があり、
満遍なく学習して準備する必要があります。

標準的な問題が多いとはいえ、型にはまった解法で片付けられる
というようなものではなく、新しい問題設定により受験生の真の力が
試されています。

このような問題に対応するためには、まず基本法則をしっかりと理解し、
その上でそれらの法則を問題に適用する練習を積んでいく必要があります。

その際に、結果を求めたらすぐに模範解答と照らし合わせるのではなく、
結果が意味することをグラフに示したり、計算の次売チェックをしてみたり、
紙の上で鉛筆を動かしながらいろいろと吟味することが重要です。

物理の問題を解く能力は一朝一夕に高まるものではなく、
地道な努力の結果として完成されます。


【設間ごとの単元・難易度】
(難易度は、難・やや難・標準・やや易・易の5段階でつけました。)

第1問
 単元 :力学
 難易度:標準

第2問
 単元 :電磁気学
 難易度:やや難

第3問
 単元 :熱力学
 難易度:やや難

(八千代緑が丘校 轟)

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慶應義塾大学 数学(理工学部) 2025

こんにちは。
八千代緑が丘校の轟です。

慶應義塾大学の今年の数学(理工学部)の問題
を解いたので、今回のブログでは、
その講評について書かせて頂きたいと思います。

【総評】
ここ数年の難易度は難と易が一年ごとに交互に入れ替わっています。
今年は難の年にあたりますが、二年前や四年前の難しさと比較すれば、
それほどでもなく、昨年と大差はありませんでした。

しかし、これで十分に実力差が現れると思いますし、
選抜に資するものであったと思われます。

整数、微積分、確率、ベクトル、複素数平面など頻出分野からの出題は
近年の傾向通りです。

慶應義塾大学 理エ学部の難易度としては今年以上を想定して
対策しておくのがよいと思います。

解答の大部分が空所補充で一部が記述式である出題形式は昨年と同じでした。


【特記事項・トピックス】
記述式の設問が3問ですべて「証明しなさい」という形式は昨年と同じであり、
「過程を記述しなさい」というタイプは今年も見られませんでした。

頻出の空間図形や空間ベクトルに関する出題が見られませんでした。

主題材が数学I・B・Cの内容である出題が大部分でした。


【合格への学習対策】
思考力・計算力ともに必要であるから、過去問を含めて、
慶應義塾大学 理エ学部の入試レベルの問題演習を十分にすることが大切です。

試験範囲の全分野の学習に加えて、特に微積分の念入りな学習が大切です。

また、確率・数列・平面及び空間図形や整数・複素数平面にも
十分に注意しておきたいところです。

特徴のある出題なので過去問の研究は欠かせません。


【設間ごとの単元・難易度】
(難易度は、難・やや難・標準・やや易・易の5段階でつけました。)

第1問
 単元 :複素数平面/整数、数列/微分・積分 (数学C、数学A、数学B、数学Ⅲ)
 難易度:標準

第2問
 単元 :微分法/ベクトル (数学Ⅲ、数学C)
 難易度:標準

第3問
 単元 :確率/数列 (数学A・数学B)
 難易度:標準

第4問
 単元 :極限/積分法 (数学Ⅲ)
 難易度:標準

第5問
 単元 :図形と方程式/式と証明 (数学Ⅱ)
 難易度:やや難

(八千代緑が丘校 轟)

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最後まで諦めず

こんにちは。
八千代緑が丘校 事務の牛尾です。

今日はバレンタインデーですね。
先日、高2生のAさんから、「マカロンを作るんです!」と伺いました。
お菓子って、作るのも、貰うのも、もちろん食べるのも楽しいですよね。
勉強の合間に糖分補給をしながら、頑張っていきましょうね。

校舎では、嬉しい報告を聞くことも増えてきました。
ファイル 4749-1.jpg
祝合格の掲示を目標に頑張っている生徒さんも。
校舎の壁が、祝合格で満開になる日も近づいているなと感じています。

最後まで諦めずに頑張れば、必ず道は見えてきます。
ファイル 4749-2.jpg ファイル 4749-3.jpg
私たちスタッフは、最後の最後まで皆さんのことを応援し、サポートします。
皆さんの目指す未来へ向けて、あと少し頑張っていきましょう。
(八千代緑が丘校 牛尾)
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【ニュース】東京大学 学校推薦型選抜

こんにちは。
八千代緑が丘校の轟です。

昨日(2月12日)、東京大学は学校推薦型選抜及び
前期日程第一段階選抜の結果を発表しました。

学校推薦型選抜については、共学校は男女合わせて4人、
男子校・女子校は3人まで出願が可能で、2025年度の
志願者数は245名でした。

このうち、179名が第一次選考を通過しており、
最終合格者数87名となりました。

学部別の合格者数のうち女子は43名(構成比49.4%)と、
学校推薦型選抜が始まってから最も高い比率となりました。

また、出身高校地域別合格者数については、関東以外の地域(その他)
が50名(構成比57.4%)と、高い割合を占めました。

これについて東京大学は
「多様性の確保を目的とした入試であるので、望ましいと歓迎している。」
と述べています。

ファイル 4875-1.png

2025年度学校推薦型選抜合格者数(出身高校地域別)
ファイル 4875-2.png

2025 年度学校推薦型選抜合格者数(男女別)
ファイル 4875-3.png


前期日程第一段階選抜においては、すべての科類で実施された結果
8,421名の志願者のうち、7,503人が合格しました。
志願者数は前年度の9,432名から大幅減で前年比率89.3%となりました。


(八千代緑が丘校 轟)

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慶應義塾大学 理工学部 数学 2025

こんにちは。
八千代緑が丘校の轟です。

今年の慶應義塾大学 理工学部の数学を解いた
感想を書かせて頂きたいと思います。

なんだか変な問題が多いという印象で、
解いていて面白い問題はありませんでした。

大問1(1)
基本問題でした。
2乗して円の方程式を作るとちょっと時間がかかるので、
アポロニウスの円を使って直径の両端点から中心と
半径を出した方が速いかもしれません。

大問1(2)
変な問題ではないですが、高校数学の知識を使わないので、
大学入試の問題としてわざわざ出さなくてもよいのでは
という気がしました。
6,8,9の最小公倍数72を周期として考えると簡単に解けます。

大問1(3)
逆関数と合成関数の微分計算をする問題でした、
gは単調増加だから逆関数をもちます。
適度な難易度だと思いますが正答率は低いかもしれません。
(問題文は初めから「任意の定数tに対してxの関数」と書けば
 2回同じことを述べる必要がなくてすっきりするのでは?)


大問2
あまり考えることがなく、言われたとおりに計算するだけで
全然面白くない問題でした。
難しくはないですが、数値が汚いので注意して計算する必要があります。
(2)のベクトルの式は整理してから代入する方が楽です。


大問3
問題文が雑に感じました。
(サイコロの目によって点P,Qを動かさない場合があることに言及していない)。
問題の内容はよくある確率漸化式で、私が解いた感触としては誘導が
ていねいすぎると思いましたが、3元の連立漸化式なのでこのくらいの
誘導で入試問題としてはちょうどよい難易度なのかもしれません。


大問4
(4)までは簡単な計算です。
(5)はとってつけたような感じで不自然な設定に見えましたが、
ふつうに解ける問題でした。
基礎的な計算力を評価するには悪くない問題なのかもしれません。


大問5
色々書いてありますが要するに整数方程式の問題なのだと思います。
最後の1つ前までは簡単で,最後だけパズル的で難しかったです。
ちゃんと考えていないのでいい加減ですが、
ペル方程式の一般解と似たものが背景にあるのかもしれません。
だこの出題の仕方だと本当にただのパズルになってしまうので
あまり面白みはないと思いました。


全体を通して、解きにくかったのは最後だけで、
その他は特に難しい問題はなく、全体的な難易度は標準くらい
だと思います。
合格の目安は7割くらいだと思います。

ファイル 4958-1.jpg

(八千代緑が丘校 轟)

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