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感動を持った学びを

2月も中旬に入り、私立大学の入試は後半戦へと
入ってきました。

これから私立大学の後期試験を控えている受験生や
あと10日と迫った国公立大学前期試験の受験生など、
ラストスパートをかける受験生が多いと思います。

受験生は、この2月の学習によって、どれだけ学力を
伸ばせるか、そしていかにモチベーションを高く
保ち続けられるかがカギだと思います。

受験生の皆さんには、よく覚えておいて頂きたいことは
残された日数でも、まだまだ学力を伸ばせるということです。

前置きが長くなってしまいましたが、今回は、
学力を伸ばすためのコツを一つお伝えしたいと思います。

「そもそも、学力とは何か」については、人によって様々な
ご意見があると思いますが、ここでは文部科学省が
掲げている「学力の3要素」のことを学力と捉えて話を
させて頂きたいと思います。

 要素1.知識・技能
 要素2.思考力・判断力・表現力
 要素3.主体性・多様性・協調性

特に、大学入試の学科試験については、上記の要素1と要素2
が必要な学力になります。

生徒たちを見ていると、入試直前期や定期試験直前期など
時間がなくなってくると、特に「要領よく学習しよう」と
考えると思います。

ただし、この要領よく学習するというのは、単に
学習をサッサと済ませてしまおうとすることではないように
思います。

確かに、大学入試であれば、1日過去問を1年分解くよりも
2年分解いた方が、学習量は多く思えます。
ただし、ただ、過去問を2年分解いて丸付けをしただけで、
そこから何の教訓や学びを得ていなければ、「知識・技能」
「思考力・判断力・表現力」を育んだこととはならないのでは
ないでしょうか。
それならば、過去問を解いた年数は1年分だけれど、
そこから沢山の学びを得て、「実際の入試の際はこういうところ
に中止して解こう」だとか、「〇〇の知識が抜けていたから、
入試の日までに資料集で〇〇をよく復習しておこう」など、
次に活かせる学ぶを沢山得た方が、知識・技能」
「思考力・判断力・表現力」を育むことにつながると思います。

ですから、学習はサッサと短時間で済ませてしまおうとする
よりも、ある意味、時間をかけて、ジワジワっと頭に入れて
いった方が、長い目で見ると(この入試直前期であっても)
学力がしっかりと身に付くと思います。

そのためのコツは感動を持って学習に取り組むことだと
思います。

この1年間で、以前は数学が苦手だったけれど、今では数学を
克服し、今もなお進化し続けている受験生が大網白里校に
います。
その生徒が数学の質問をしに来て、私が質問に答えると
「なるほど~」と言って興味深く話を聞いてくれます。

その生徒は興味を持ってその内容を理解するので、
印象強く頭に残るのだと思います。
「ふ~ん、そうなのね」と思って理解するのと、
「あ~、そうなのかぁ」と思って理解するのとでは
頭の中の知識や理解の残り方に大きく差があると思います。

ですので、試験前でやるべきことが沢山ある中であっても
1つ1つの学びに感動を持って取り組んでいって頂きたいと
思います。

昨日まで解けなかった問題が、今日になって解けるように
なったというのは、とても喜ばしいことだと思います。

(大網白里校 轟)