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その場の空気を感じる。

8月に入り、各大学では高校生やそのご家族を対象とした、
オープンキャンパスが多く開催されています。

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先日、休日を利用して横浜国立大学のオープンキャンパスに参加してきました。
さすが、首都圏の人気国立大学だけあって参加者も多く
どこに行っても行列ばかり、暑さもあってさすがに疲れましたが、

その中で横浜国立大で最も人気の高い学科のひとつである
都市科学部建築学科の模擬講座を受講しました。
大学の先生方の講義は、深い研究に裏付けされた内容で、
新たな知識を得ることが多く、とても勉強になります。
そのような優秀な先生方と学ぶことができる大学生を羨ましく感じます。

講義の内容は横浜の都市の発展について、
江戸時代の横浜開港から現在にいたるまでの約150年間を、
歴史を追って、時代ごとの特徴をまとめたものでした。
深く探求された講義で非常に興味深く、楽しい時間でした。
その中で先生が仰られた

「横浜という場所で建築を学ぶことに価値があるのではないか」

という言葉がとても印象に残りました。
横浜という地域の持つ歴史や成り立ちを背景にすることで、
よりその分野の学びを深める。

昨今、全国各地の大学がそれぞれの地域にちなんだ特色を出し、
魅力的な大学運営を目指す動きが多く見られます。

たとえば沖縄の琉球大学では
豊かな海洋自然を背景に海洋生物の研究が行われていたり、
観光や独自の産業特性に焦点をあてた観光産業科学部があったりします。

ぜひ、高校生のみなさんも、
ただ、建物を見て、入試説明だけを聞いて帰るのではなく、
就職実績や大学のブランドだけで判断するのではなく、

その場の雰囲気や空気に触れ、
地域の特徴などにも興味を持って、大学を見てみましょう。
もちろん、先生方のお話を聴くのもとても有意義です。
大学での4年間という貴重な時間を過ごす場所を決めるうえで
とても大事な要素だと思います。
現地に行って直接見る・触れる、というのは
そういった意味でもとても価値があることを実感しました。

校舎でも多くの生徒がオープンキャンパスに行っていますが、
人生を大きく左右するような〝場所″との出会いがあることを願っています。

(土気駅北口校校長 呉屋)