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難解ホークス

こんにちは。おゆみ野駅前校の渡邉です。

近日、生徒さんからがなかなかに厄介ながら楽しいご質問をいただきました。
科目としては英語なのですが、登場する単語や文法、省略なども含めた文構造を完璧に理解しても意味が通りにくいというものです。
ああでもないこうでもないと考え、少なくともある程度は妥当する結論を得ることができました。

皆さんは、文章そのものに悩む経験をどれくらいお持ちでしょうか。
学生時代は「読む」ということ自体に随分と苦戦した記憶もあります。
ただ書いてあることを理解するという単純なことが、どれほど奥深く、尊く、難しいのか。
若い時分に経験してほしいことのひとつです。

「読む」ことを支えるための読書もあります。
例えば今夏にご逝去されてしまいましたが、外山滋比古氏の『思考の整理学』など学生時代に読んだことを記憶しています。
当時の自分には『思考の整理学』の整理すら必要だったかもしれませんが、その経験すらも今の自分を容るものの一つです。

時代の流れか、最近では『知』もインスタントなものが好まれるようです。
良し悪いではないと思いつつも、書店に行って悲しくなることもあります。
やらなくてはいけないことに追われがちな毎日ですが、時には結論を急ぐことなく、しっかり思考をする経験を積んでほしいと思います。
大学受験の現代文はなかなかの良問がしばしば登場します。得心いかない問題を『考え抜く』経験は効果的です。
是非、校舎の教務スタッフと議論を。

(おゆみ野駅前校 渡邉)