世界史や日本史は範囲が広くて覚えることも多岐にわたり、
なかなか全てを覚えるのは困難です。
歴史が好きな生徒は困難を感じませんが、興味がない生徒にとっては一苦労。
アプローチを変えてみると少し興味がもてるかもしれません。
一人ひとりのプレイヤーには重きを
置かずにプレイヤーが意味を持つのは全体の連関によって定まると
する方法論があります。囲碁は個別の石が重要な意味を持つのではなく、
全体の配置によって意味が生じて来ることをイメージしてください。
たとえば信長という人物も近世という全体から眺めて見たときに違う様相が浮かびあがります。
①貨幣経済の浸透に伴う封土の流質
②封建的権威の失墜による権力のデファクト支配
③畿内の生産力の増大が流通の制約から解放を求めている事情
④鉄砲
物質的条件の変化が人々のものの見方や社会構造まで変化させるもの
であり、このような布置の中で信長という一つの項が浮かぶわけです。
ともすれば一問一答的に言葉を覚えても関連がわからないから意味を
理解できない。無味乾燥な知識だけが積みあがって教養として結実しない
なんてことになってしまってもつまらないですよね。
一つの知識について、それが全体に占める位置価を考えていくと
覚えやすくなるし、歴史の記述問題も解答できるようになっていきますよ。
(土気駅北口校 根田)