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[巻頭言2013/12より] 挑戦!!

Shingaku Express / 誉田進学塾だより 巻頭言より
(2013年12月号)

挑戦!

 先日、異業種の経営者の皆さまたちと、ある製造業の大企業のライブラリを見学に行ってきた。そこには、一個わずか数円という部品の下請け製造からスタートして、一代で世界的大企業へと成長した過程の製品の数々が大量に展示されていた。普段は見学の案内をしていない広報の方にガイドしていただいたので、成長の歴史を、中にいて実感してきた生の声を聞けた。そして、そのどれにも挑戦と創意工夫、努力の歴史があった。

 新しい挑戦は、どんなことでも、努力なしには、成就することはできない。覚悟を決めて、誰にも負けない努力を続けることが、ことを成し遂げる。努力したからといって必ず成就するとは限らないというが、少なくとも成就したものは、努力した者だけである。そして、成就するまで諦めずに努力し続けた者である。

 もちろん、ただ闇雲に努力しても、成果には簡単に近づくことはできない。やり方、努力の質も問われるのだ。ただ機械的な反復だけするような作業を努力することで満足してはいけない。常に頭を使って考えて努力すること、創意工夫が必要だ。その方法論は、すでに多くが知られ、語られている。ただ、それを知っているだけでは成果を生み出さない。質の高いやり方で、努力してこそ結果を生み出す。成果を生み出すのは行動だけである。

 だが、一番大切なこと、それは「心」。何ごとも、ことを成すには、まず挑戦する意思が大切だ。必ず成功すると強く願うこと、そして成功するまで諦めないと強く誓うこと。未知のものに挑戦する勇気こそ「若さ」のはずだ。

 大人たちも、ぜひ子供たちに負けないように、若さで挑戦しましょう。

※この内容は2013/12塾だよりに掲載したものです。
 勉強の成果は、原点となる法則があり、それによって創出されると考えてみよう。その法則を「成果の方程式」と呼んでおく。

 成果 = 心 × 質 × 量

 「心」と「質」と「量」の積で生み出されると考える。そしてそれらは相互に干渉し、影響を与えあう。
 量によって心は磨かれる、量によって質は向上する。
 心によって量は増加する、心によって質は向上する。
 質によって量は増加する、質によって心は磨かれる。
 
 一つひとつは小さな前進に過ぎなくても、やり続ければ、相互ループによって少しずつ加速して大きくなり続けるはずだ。
 つまり、成果の方程式にしたがって、課題を明白にして、それをよりよくするために、時間をかけて努力を続ければ、必ず成果は増加し、学力は伸びるはずだ。
 それに加えて、その相互ループをより早く回し続けることを考える。成長速度を極大化することが、成果の極大化につながるはずだ。
 教育とは、成長速度(成果/時間)を高められるように、影響する「磁場」を創ることではないだろうか。その考えに基づいて、「教育」が高められるようにと、日々の挑戦に向き合っている。