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[巻頭言2012/07より] 何気ない一言でも!!

Shingaku Express / 誉田進学塾だより 巻頭言より
(2012年07月号)

何気ない一言でも!!

 先日、高校時代の友人たち4人で、担任の先生のお宅にお邪魔させていただいた。先生は、高校を定年退職された後、予備校で何年か教鞭をとられて、その後、ご勇退を機に、日当たりがよく暖かい南房総の別荘地に終の棲家を構えられた。数年前までは数学の大学入試問題の解説原稿なども送っていただいたりもしたが、今は傘寿を迎え、趣味の洋蘭を栽培して過ごされている。都内のご自宅もそのままにされていて、実は奥様は、寒くてもそちらの方にいらっしゃることが多いのだと、お元気に苦笑いされていた。

 ご馳走になりながら先生が教員になられたときのエピソードから始まり、高校時代の昔話などに花が咲いたのだが、先生や友達たちの、言った本人も覚えていない何気ない言葉がきっかけになって、人は影響されていることが多いとの話になった。実は私も進路の面談で「数学科か電子工学科に」と答えたら、「数学科に行くとだいたい先生になります」と言われて「先生にはなりたくないな」と電子工学科に進んだのだが...。

 人は人からの小さな影響の積み重ねで道が分かれていく。後あと「塾の先生の、あのときの一言で素晴らしい影響を受けた」と言ってもらえるように、どんなときでもスタッフたちと頑張ると気を引き締めて帰途についた。

※この内容は2012/07塾だよりに掲載したものです。
 先生は、今年初めに亡くなられた。別荘には、何度もお邪魔した。たくさんの人数でお邪魔してお庭でBBQもしたし、所要の際に少しだけ寄り道したこともあった。
 決して強く話されず、どちらかというと寡黙な方だったので、同級生一人ひとりに、時間がたっても印象深く残るようなエピソードがたくさんあるはずではないだろうと思うところなのだが、それぞれいろいろな話がでてくるものである。
 若き日の、少し違えば、なにげない日々に終わるかもしれなかったはずのその瞬間でも、のちに強い影響があるだろう。
 そう考えると、指導する側は一瞬でも油断することができない。
 指導する側には、毎年の繰り返しに見えてしまいがちな毎日も、子供たちにとっては一期一会。常に神経を研ぎ澄まし、全身全霊の気を注入する気持ちを忘れてはならない。
 すべての塾生の「この夏」が、いつか「あの夏」と振り返る夏になるように。

東進衛星予備校鎌取駅南口校新館!

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すでにご案内してきたとおり、高校部東進衛星予備校鎌取駅南口校の分室を新館に移転します。

建物本体工事が大幅に遅れたため、ようやく校舎の工事が始まりました!

とても広くて快適な校舎になる予定です!
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ご期待ください!
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