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[巻頭言2006/11より] 親としての役割は?

Shingaku Express / 誉田進学塾だより 巻頭言より
(2006年11月号)

親としての役割は?

 現在、中3の個別受験相談を実施中である。保護者の皆様にはお忙しいところを、時間を割いてもらって本人・保護者と私の三者(両親がお見えになると四者)面談をしている。といっても、結局は本人が主役。受験校の組み合わせの話も当然するが、話の中心は本人の心の中の問題点を取り除いて、入試までの覚悟を決めてもらうところにある。保護者はその間は横で聞くだけ。

 毎年、受験生を見ていると、親の気持ちが強すぎてうまくいかないケースが少なくない。親は本人のためと思い、ついつい目に見える症状ばかりあれこれ言うのだが、子供には命令や強制と働き本人の自発的な意欲を削いでしまう。子供がうまく動けないときは親が「助け」なければならないのだ。意欲を引き出すには、まず話をただ聞いてあげる、そして信頼して誉める、これが一番。今年は受験説明会でお話させていただいたこともあるが、非常に聡明な保護者の方が多く、この分なら本人の自覚と自立がうまくできそうだ。

 本人自身に問題点を見つけ出せるように引き出すため、面談の時間が予定通りに進まず、無理をお願いしてご協力いただきありがとうございました。

※この内容は2006/11塾だよりに掲載したものです。
 個別面談についての話である。当時は、まだギリギリ私が面談を担当していた頃だ。
 この頃から、すでにいわゆる「コーチング」や「リーチング」のような「メンタル」の部分も含めた指導をしていて、保護者の皆様にも協力いただいていた。
 これらの指導は、とても手間と時間がかかる。だから時間を調整することが非常に大変だった。今では、教室長、副教室長、担任など、受験生のメンタルトレーニングまでできるスタッフたちを多数育成し続けてきたおかげで、その問題はほとんど解決できた。直接生徒たちの授業を担当しているスタッフが面談するのが、一番効果が高い。
 面談だけでなく、スタッフたちの社内研修には、昔から力を入れてきた。社内だけでな、社外も含めて様々な機会を用意している。
だが、生徒たちと同様に、スタッフたちも成長するのは、結局は、本人の努力。その意欲が能力の上限をも変えていく。
 高みを目指す心、志が大切。それを引き出すのが教育のはずだ。

※2006年当時の研修の様子
外部講師を招いての社内研修の様子です。
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