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[巻頭言2015/03より] 親の心得

Shingaku Express / 誉田進学塾だより 巻頭言より
(2015年03月号)

親の心得

 新学期スタートである。siriusは先月から、また高校部は昨年12月から新学年スタートだが、大多数のクラスは3月から新しい学年で新年度が始まる。これからの新しい一年もよろしくお願いします。

 さて、先日、お恥ずかしい話ではあるが、お腹にくる風邪からちょっと体調を崩した。おそらくはウィルス性のもので、幸い軽くて済んだ。ちょうど週末に重なり授業にまでは影響なし。また受験シーズンなので、普段なら自然に治るのを待つ程度だったのだが、念のために医者に行き薬ももらって素早く対処もした。

 寝込むまでではなかったので、調子が良かった昼間はちょっと出かけたりもしたが、流石に気合いが入らず、一旦寝たらなかなか起きられない。いつも、やる気は行動が作るとよく言っているが、それもまずは健康あってこそ。

 子供の成長も同じであろう。親は、ついつい足りないところばかり見つけてしまうが、今あるものは忘れがち。まずは健康第一。無事にこれからの一年間過ごせるように、子供の体調を管理するのは親の役目の中でも一番大切なことである。

 それから、次に目的と目標。さらにそれを具体化するための行動に具体化することと続くが、これはなかなか子供には難しい。中3の受験期にそれができるようになるのが理想だ。高校生になってもなかなかできないことも少なくない。だが、この部分は主に塾の役目。そして最後にその行動の実行。これは子供が主役だが、やる気を維持するためには、周りが認め誉めることが大切。親には親にしかできない役目があり、親ではできないこともある。親としても成長していただきたいと願う。

 難関高校受験研究会では、そんな講演を予定している。ぜひご参加ください。

※この内容は2015/03塾だよりに掲載したものです。

 人は、足りないところに目が行きがちになるらしい。できてないところ、ダメなところを見つけ指摘するのは簡単だ。だが指摘されただけで治るなら、誰も苦労はしない。そもそも、子供でなくても、他人から指摘されたところを素直に認めて治そうと受け入れること自体が難しい。自ら気づき、自分から治そうと考えて試行錯誤する過程を経ることで、初めて必要なアドバイスも受け入れるようになるのだろう。
 その状態に導くことは親にとっては非常に難しいかもしれない。まずは、あるもの、できていることを認めることから始めよう。これは意識すれば比較的簡単に身に着けられることだと思う。
今あるものに感謝し、自分しかできない役目を正しく理解して、自身が成長する努力に集中しよう。自分が考え方を変え、行動を変えれば、周りも変わるはずだ。