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[巻頭言2010/02より] 成長するチャンスとは!

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Shingaku Express / 誉田進学塾だより 巻頭言より
(2010年02月号)

成長するチャンスとは!

 入試シーズンの中盤である。これが届く頃には、中学入試は都内入試、高校入試は私立後期が終り公立特色化、大学入試はいよいよ私大個別試験の時期だろう。昨年は高校入試で過去最高記録を次々に更新する勢いを見せた。今年は、スタートの時点でそこまでは到底いかないだろうという出発点から、終盤の追い上げでなんとか取り戻して来た。難関校がさらに倍率を上げている中、一昨年は上回って昨年に次ぐ結果までいくところまで来ている。大学入試では、今年は素晴らしい実績を上げてくれそうだ。

 とはいえ、不合格で涙する生徒も少なくない。しかしその経験は、実は成長への大きな機会なのだ。原因が自分のどこにあるかを逃げずに見つめ、次へ向けて自分自身を改革することが、未来への大きな飛躍のチャンスとなる。若いうちに挫折を知らないことは弱点にもなりうる。ここで乗り越えて掴め!

※この内容は2010/02塾だよりに掲載したものです。
 課題意識を強く持ち、自らに困難を課して、失敗を繰り返しても諦めずに、うまくいくまで少しずつ工夫し変化しながら、やり続ける人でなければ成長し続けることはできない。成長に対して一番恐れるべきは、たまたまうまくいってしまうことであろう。
 もちろん、あえて挫折することを選ぶ必要はないが、若いうちに、厳しい現実を味わう体験が少なければ、気づかないまま社会にでて、どこかとんでもないところで挫折することもあるだろう。受験の結果もゴールではなく、通過点の過程であると考えれば、一時的に涙したことが、将来の飛躍のために重要なステップになりうるかもしれない。
 しかし、今の時期はまだ来るべき受験の結果を大きく変えうる毎日がたくさん残っているはずだ。日々の小さな選択が未来を変え続けていく。受験生はその気持ちで、二度とない特別の今日を過ごしてほしい。
 今日は、今日だけしかない「今日」なのだ。