記事一覧

[巻頭言2008/10より] 結果を分けるもの

ファイル 504-1.jpg

Shingaku Express / 誉田進学塾だより 巻頭言より
(2008年10月号)

結果を分けるもの

 この夏の模擬試験の結果はどうだっただろうか。志望校判定を見て悲喜交々の時間を過ごしたかもしれない。もちろん模擬試験の結果は全てではない。その日そのときの出来に左右される部分も少なくない。偏差値の「発明者」桑田昭三さんの言葉を借りれば「試験の神様」が握っている点、その範囲を含めて見れば、やはり実力を表していることになるだろう。そして当然ながら、その結果を分けているのは、そのときまでの日頃の「行動」である。

 現在の成績だけを見て一喜一憂しているだけでは解決には繋がらない。「行動」のみが問題を解決する。まず現状を逃げずにしっかりと見つめて分析し、解決するために必要なものの優先順位を決めて、「行動」を起こすしかない。受験生にとって必要なことは、今、するべきことをすぐに実行すること。それがスムーズにできるようにするには保護者のサポートも欠かせない。

 受験生にとって重要な、難関高校受験研究会FPや受験面談の時期となる。保護者の皆様にも、十分に研究していただく予定です。

※この内容は2008/10塾だよりに掲載したものです。
 どんな分野でも、「優れた結果を残すために必要なことは、才能ではなく努力である」と考えている人ほど、諦めずにやり続け、結果を残すという事実がある。
 つまり勉強に努力する「行動」によって、偏差値の「結果」が変わるという因果関係が成り立つということで、これには異論はないだろう。偏差値は、その人の能力(才能に依存し不変のものと考えた場合の)を「評価」するものではなく、その途中経過の現在の能力(努力によって可変のものと考えた場合の)であり、これをみて現状の努力の有効性の度合いを測り、今後を改善するための「指標」に過ぎないはずだ。
 だが、この基本的な概念は、「数字が独り歩きしやすい」ためなのか、ときに正しく理解されず、誤解を受けやすい。「偏差値」は、誤解の被害者として悪者扱いされることが少なくなかった。1993年に起きた、脱偏差値、業者テスト禁止の騒ぎなどはその代表的できごと。「発明者」の桑田さんも、その不遇の扱いをなげいていらっしゃったようである。この稿を書くにあたって確認したら、5年前にお亡くなりになったようだ。業者テスト廃止騒動から少し経った頃だったか、所縁の業者テスト業者の方から、そのうち紹介しますよと、言われたままになっていたことを思い出す。お会いしてお聞きしたいことがたくさんあった。心残りである。改めてご冥福をお祈りするとともに、決意を新たにしよう。

 私たちが、正しく理解して、受験生たちが努力するための重要な「指標」として有効に使用することが、「偏差値」自身のためにもなるはず。
 偏差値を正しく活用して、受験生を指導し、応援していきます。

[巻頭言2008/09より] いよいよ実りの秋

Shingaku Express / 誉田進学塾だより 巻頭言より
(2008年09月号)

いよいよ実りの秋

 夏期講習が終了、いよいよその成果を発揮する秋、後期が始まる。

 受験生は、このあと模擬試験が次々とあり、その合格判定結果に一喜一憂するかもしれないが、模試とは、自分の現状を分析し、次までに克服すべき課題を具体化して、次の行動を起こすためのツールである。その機能を十分に活かして、勉強への努力が空回りすることなく、確実に実りのあるものとしてほしい。今後の道を切り拓くのは、本人の行動のみであるはずだ。

 そしていよいよ志望校選び。といっても受験生はなかなか時間をとれない。スクールフェアなどを活用して効率よく研究するしかない(併願校などの受験作戦は難高研FPや塾の面談にお任せください)。またシリウスの小4・小5のみなさんは今のうちに文化祭めぐりなどを十分にしておいてほしい。

 最後に中2・中1は、この時期は当面の目標がなく、脱線しやすい危険な時期となる。日頃の様子に目を配ること、そして「譲らない一線」をしつかり維持することが一番大切だ。細かいことばかりの言いすぎは禁物です。

※この内容は2008/09塾だよりに掲載したものです。
 まもなく夏期講習である。コロナ禍に対する対応に、長期的に意識を奪われ続けているうちに、早くも二巡目の夏を迎えようとしている。
 昨年は、最初の緊急事態前後の学校休校に対応する為に急遽、前半のカリキュラムを変則的にした影響で、夏期講習もカリキュラムと時間割を調整して最善を尽くした。今年は、まだ油断はできないものの、なんとか従来の枠組みに戻す形で乗り切れそうな見通しである。
 この夏が、素晴らしい「実りの秋」の準備の夏となることを願って、スタッフ一同、準備します。