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[巻頭言2007/12より] 誉めていますか?

Shingaku Express / 誉田進学塾だより 巻頭言より
(2007年12月号)

誉めていますか?

 ちょうど一年前の12月の巻頭言で「誉めていますか」という話を書いた。はたしてこの一年間でどれだけ子供たちを誉めていただけただろうか。

 今年の受験面談でも誉められていない塾生がいた。親が「あれしなさい」「これしなさい」「どうしてしないの」「なんで~なの」と答えを決めて与えてしまうと、本人の自発的な意思を取り上げてしまい行動に結び付かない。親の強制はその場限りの結果を求めることにつながり、結局自分から進んで動くように育たなくなる。いやいや勉強させても何も残らない。小学生など受験学年以外でも勉強がうまくいっていない子にとても目立つようだ。

 幸い、この一年間、難高研SPやAP/FPなどで保護者の皆様には、多くのことを学んでいただいた。そして以前よりとても上手に子供の成長をサポートしていただいている方が増えていると感じている。問題になるケースはいつも少数派ではある。が、今一度振り返ってみていただきたい。

 やる気の原動力となるのは、誉められて嬉しいという気持ちだ。大切なのはプロセスを、努力した過程を誉めることである。ただ認めてあげるだけでよい。次の一年間、どれだけ誉められるか決意してみてはいかがだろうか。

※この内容は2007/12塾だよりに掲載したものです。
 文中にでてくる難高研SP/AP/FPというのは、保護者向けに開催している「難関高校受験研究会Special Program/Advanced Program/Final Program」という会のこと。この会は、高校受験を目指す生徒の保護者向けに、高校受験の情報は当然だが、それのみならず、学年ごとに年齢・成長に合わせた子供の育て方の話も学んでいただけるようにしている。現在は、中学受験対象の同様のもの、そして大学受験対象の同様のものなど多彩な保護者対象のイベントを開催している。
 今年は、残念ながらコロナ禍でオンライン開催にするなど変則的に開催となった。それでも開催するのは、保護者の子育てへの関わり合い方(うまく、関わらないという形での...)が成長には重要なファクターであると考えているからだ。
 ぜひご参加ください。
(入塾されていない方向けにも、単なる入塾説明会ではなく予告編に当たる形で一部を公開しているのも同様の理由からです。)