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[巻頭言2007/11より] 自己肯定感を

Shingaku Express / 誉田進学塾だより 巻頭言より
(2007年11月号)

自己肯定感を

 中3の個別受験相談が終盤戦となった。ひとり一人の志望校の併願パターンについて、じっくりシミュレーションするのはもちろんだが、それぞれが抱え込んでいる問題点を見つけ出し、それを取り除いて未来へ向けてスムーズに自分から行動できるようにすることが一番の目標だ。

 共通しているのは、どの子供も、何らかの形で自分がうまくいっていないと感じていることを持っていることである。そしてそれがなかなかうまく解決できないまま一人で抱え込んでいる。周りの大人が「できる!」と、ちょっとヒントを与えてやると、自分自身で簡単に解決できることがほとんどだ。

 ところが、うまくできないと思っているところに「ダメ!」というメッセージを周りが与えると、「俺はダメだ」「私はダメ」とどんどん内向きに考え込み行動につながらない。「解決」は「行動」によってのみ達成される。

 大切なのは自己肯定感。「できる」と信じるから「やる」気がでる。自分が活躍できると信じさせることは保護者の大きな務め。ぜひ励ましてください。

 中3保護者の皆様、受験面談にご協力いただきありがとうございました。

※この内容は2007/11塾だよりに掲載のものです。
 これは中3の生徒の面談の時期を終えての話。現在もちょうど同じタイミング。
 この受験面談では、どことどこをどう組み合わせて受験するかのいわゆる作戦会議でもあるのだが、その話だけで中学生の受験がうまく乗り越えられるわけではない。「心の成長」が一番大きなカギを握っている。受験面談では、当時も、今も、その部分に焦点をあてている。
 メンタルの部分に踏み込んで、本人の「やる気」を引き出して自分から行動する生徒に成長させなければ、結局受験は成功しない。
方法論として書くことは容易いが、その通りに結果を引き出すことは非常に難しい。それでも私たちは、その難しいものにチャレンジし続け、経営品資質として高めることを目指している。
終点のない挑戦。頑張ります。