受験生のNさんが難易度の高い
化学の問題に取り組んでいました。
「解答を読んでも、理解ができない。」
と頭を悩ませつつも、じっくり熱心に考えるNさん。
やがて、「あっ、わかった!!」
と目を輝かせながら歓喜の声をあげることができました。
そして、こう言ったのです。
「この1問で、もの凄く頭が良くなった。」と。
自らああでもない、こうでもないと
苦心の末理解したものだからこそ、
その1問を通じて、その問題が扱っている現象を
深く理解することができたのです。
この時期、問題集に取り組み、
「このペースでは終わらない」
と焦ってしまう受験生の姿を良く目にします。
しかし、大事なことは、終わらせることではなく、
そこから多くの良き学びを得ることだと思います。
焦って5問解いてみたものの、
理解が浅く消化不良を起こしてしまうことよりも
良問1問にじっくり取り組んで、10問解くのと同じくらい
多くの学びを得た方が、よっぽど効果的な学習だと思います。
量も大切ですが、是非質の高い学習に取り組んで頂きたいと思います。
(土気駅北口校 轟)