こんばんは。
八千代緑が丘校の轟です。
「現代文は日本語だから、勉強しなくてもなんとかなる」
——そう思って模試を受けて、点数を見て首をかしげた高校生は少なくありません。
本文は最後まで読めたのに設問の前で手が止まる。
解説を読めば納得するのに、次の文章ではまた迷ってしまう。
好きなテーマなら解けるのに、興味の持てない評論だと正答率が落ちる。
どれも才能の問題ではありません。文章の意味をどうつかむかという
「手順」を、まだ教わっていないだけです。
そこで紹介したいのが、東進ブックスの『西原の現代文読解をはじめからていねいに』です。
著者は『新・現代文レベル別問題集』でもおなじみの西原剛先生で、
現代文の読み方を「超基礎」から講義してくれる一冊。文章は読めるのに意味が残らない、
点数が安定しない、そんな人に向いています。
特徴は、テクニックを並べるのではなく、「わかる」とはどういう状態なのか、
そこから始めていること。傍線を引いても、その言葉が何を言い換えているのか、
指示語がどこへ戻るのかを確かめられなければ、読んだことにはなりません。
感覚で読む状態から、文章のつながりを根拠にして読む状態へ。
その移行を支えてくれます。
西原先生は「文章の現実から逃げない」ことを信条に掲げ、
明快な板書と具体例で難解な文章を解きほぐす講師です。
講義は会話形式で進み、紙の上で授業を受けているような感覚で読み進められます。
一文の意味をつかむことから始まり、文章全体の構造へ、そして設問を解く力へ。
階段を一段ずつ上がる構成なので、苦手意識が強い人でも取り組みやすい。
ひとりで読んでいると、どこで読み違えたかに気づきにくいもの。
会話形式なら、その場で立ち止まれます。効果的な使い方を解説した勉強法の動画も用意されています。
使い方のコツは、ノートをきれいにまとめないこと。
その日学んだ読み方を一文で書き、本文のどの表現から分かったのかを書き、
次の文章で何を探すのかを書く。章を読み終えたら本を閉じ、
同じ説明を自分の口で再現してみてください。
言葉が出てこなかった章だけ開き直す。
これで「読んだつもり」を防げます。毎日三十分から四十五分、二週間で一周が目安です。
ひとつ注意点を。これは講義の本で、問題集ではありません。
読み終えたら易しい問題集に進み、学んだ読み方を初見の文章で使えるかを確かめてください。
語句の学習も並行して続けましょう。
共通テストの時間配分や記述の書き方など、その先の対策は別の教材で積み上げていく必要があります。
現代文の勉強は、正解か不正解かだけを見ているとなかなか前に進みません。
どこまで読めて、どこで文章のつながりを見失ったのか。
それが分かると、解説はただの答え合わせではなくなります。
点数が安定しない人は、まずこの一冊で読み方の土台をつくってみてください。
(八千代緑が丘校 轟)
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