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【傾向と対策】明治大学 文学部 日本史 Part1

こんにちは。
八千代緑が丘校の轟です。

今回は明治大学 文学部の日本史
の入試傾向と対策について書かせて頂きたいと
思います。

明治大学文学部日本史は、60分で解答します。
マークシート形式加え、記述形式の出題もあります。
大問の数は例年5題であり、原始から近代・近現代まで
幅広く出題されます。

難易度については、難問・奇問はないものの、
原始から近代・近現代まで幅広く問われるため、
難易度が高めになっています。

狭く深く学ぶよりは、浅く広く学ぶ対策が求められるでしょう。
また、初見の史料問題も多く、史料問題集などの活用も必須です。

そして、明治大学 文学部の日本史では、論述問題の出題割合も
高いです。
傍線部など指定された部分に関する情報を補う形式か、
もしくは提示された史料の内容を読み取ったうえで
時代背景について補記する形式になることが多いでしょう。
日本史に関する知識はもちろん、
情報を正しく読み取る力も求められます。


<傾向・特徴>
ここからは、実際に明治大学文学部の日本史について
傾向や特徴を掴んでいきます。

①用語記述のレベルは高くない
日本史用語を解答させるような問題については、
記述形式であってもそうレベルは高くありません。

日本史の教科書上で太字記載されている項目さえ
記述できるようになっておけば、十分に対応できるでしょう。

一問一答集などを活用し、基礎・基本を反復しておくことが大切です。


②正誤問題のレベルは高い
用語記述のレベルが高くない一方で、正誤問題のレベルは高めです。
細かな時代設定・関わった人物名・舞台となった地名など
代表的な誤りが含まれる場合もあれば、時代背景や出来事の
意義・目的・影響など、一見すると分かりづらい誤りが
含まれている場合もあります。

ひとつの事象を単語として覚えるのではなく、
背景も含めて理解しておくことが必須です。


③出題範囲が幅広い
原始から近代・近現代まで幅広く出題されることが、
文学部の特徴です。
他学部では近代以降の出題割合が多いことと比較すると、
学部特有の項目だと言えるでしょう。
その分、幅広く網羅的に学ぶような学習が不可欠です。


<日本史の対策>
次に、更に踏み込んで単元ごとの対策法を確認していきます。

①論述問題対策
50~100文字程度の、短文論述問題が頻出です。
重要なキーワードを当てはめながら短い文章で
言いたいことをまとめられるよう、トレーニングしておきましょう。

特に、ひとつの日本史用語に対し、時代背景・因果関係・関わった人物
・舞台となった場所・その後の時代への影響などを関連させ、
複合的に覚えていくことが大切です。

ときには時代を超えてテーマ単位で関連づけるなど、
対策していくことがおすすめです。


②史料問題対策
初見の史料が扱われることも多いため、とにかく初見力を鍛えること
が重視されます。

教科書や資料集に掲載されている史料には全て目を通す他、
他大学で扱われている史料問題だけをピックアップして解くのもよいでしょう。

実際に受験するかどうかは別として、多種多様な問題に触れ、
思わぬ角度からの出題にも冷静に対応できる力を養うことを
おすすめします。

大学選定に迷う場合は、國學院大學や立正大学など日本史の
難易度が高い大学を優先するのがよさそうです。


③正誤問題対策
明治大学文学部の日本史は、ややこしい空所補充や正誤問題が多いです。
基本的な日本史用語の暗記が完了したら、年号・人物・地域など、
関連する単語も含めて覚えられるよう、もう一度見直すのがよいでしょう。
「日本史の勉強=初見となる日本使用後の暗記」と捉えてしまいがちですが、
実は時代背景などバックグラウンドの方が重要であることを把握しておくことが
ポイントです。


④空欄補充問題対策
空欄補充は大半が日本史用語を問うものであり、
文学部の場合はそうレベルが高くありません。

教科書に太字記載されている用語を確実に暗記できていれば、
問題ないでしょう。

ただし、記述形式で出題されることがあるため、
漢字含めて正確に筆記できる必要があります。
書き取りにも重点を置きながら、反復しつつ覚えていきましょう。


⑤近現代対策
近代・近現代については、時事問題も含めて覚えておく必要があります。
過去には地理や世界史とも共通するチバニアンに関する問題が扱われるなど、
特徴的な問題もありました。
入試問題が作成されるのは一般的にその年度の秋頃であるため、
それ以前の代表的な歴史ニュースをチェックしておくことをおすすめします。


<お薦めの問題集>
□論述問題対策
まずは、論述問題対策用の参考書を紹介します。
短文とはいえ確実に高めの配点がなされる出題でもあるため、
怠ることなく対策していきましょう。

『スタートアップ日本史論述問題集ー日本史探究のためにー』
ファイル 4500-1.png
著者 :塚原哲也、高橋哲
出版社:駿台文庫

初学者が取り組みやすい論述問題集です。
論述対策に不安がある方は、まずはここから始めてください。
単元ごとに取り組んでおきたいテーマをそろえ、
できる限り,教科書の進度にそって並べてあります。
大学入試の過去問から50~120字前後の問題を選び抜いてあり、
「日本史探究」の授業で「問い」を考える際の参考にもなります。


『“考える”日本史論述: 「覚える」から「理解する」へ』
ファイル 4500-2.png
著者 :石川晶康
出版社:河合出版

思考力を問うような問題を多く掲載しているため、
丸暗記に頼らない日本史学習をしやすい参考書です。
記述対策として有効であることはもちろん、
いざ初見の史料について問われたときや、
分からない問題が出たときの対応力も育成できます。


『実力をつける日本史100題』
ファイル 4500-3.png
出版社:Z会

時代ごとに細分化しながら知識を問う問題集であり、
短文の記述問題にも対応しています。
日本史の流れを理解しながら、重要語句の内容を
自分の言葉で解説できるようになりたい場合に便利です。
また、解答完了までの目標時間も掲載されているため、
より入試本番に近い形でトレーニングしやすいことも特徴です。


□史料問題対策
次に、史料問題用の参考書を紹介します。
明治大学文学部の日本史では毎年資料問題が出題されているため、
欠かさず対策しておきましょう。

『日本史史料問題分析と解説: 史料をよむ』
ファイル 4500-4.png
著者 :會田康範
出版社:山川出版社

教科書や資料集には掲載されていない日本史史料を
豊富に扱っている参考書です。
解説のボリュームと実際の問題演習のボリュームが
半々くらいになるよう調整されており、
史料を読み解く力そのものを身につけたい場合におすすめです。

また、史料を年代順に並び替えるようなあまり見ない形式の出題も多く、
総合的な力が問われます。


『日本史 図版・史料読みとり問題集
 大学入学共通テスト・国公立2次・私立大対応』
ファイル 4500-5.png
著者 :菅野祐孝
出版社:山川出版社

図版・史料問題に特化して作られた参考書です。
2部構成に分かれており、1部ではウォーミングアップとして
大学入学共通テストレベルの問題が多く扱われます。

2部では国公立の2次試験や難関私立大対策ができるレベルにまで
全体を底上げし、図版や史料の読み方や注目すべきポイントを
ひとつずつ解説しています。

問題量も58問と多めなので、明治大学文学部の日本史対策には
おすすめの一冊です。


<まとめ>
明治大学 文学部の日本史は、難問・奇問がないものの、
史料問題は多めに設定されています。
幅広い時代からまんべんなく出題される割合が高いため、
論述含めて対策しておきましょう。

(八千代緑が丘校 轟)

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