こんにちは。
八千代緑が丘校 轟です。
お薦めの英文解釈の参考書として、今回は
『英文解釈教室』
をご紹介致します。
駿台で英語を教えてらっしゃった伊藤和夫先生がお書きになり、
研究社から出版された参考書です。
本書は、40年以上にわたり英語学習者に支持され続けている名著です。
<著者の伊藤和夫先生について>
伊藤和夫先生(1927-1997)は、「受験英語の神様」と呼ばれた
英語教育の第一人者です。
旧制第一高校を経て東京大学に進学し、
その後駿台予備校の英語科主任として多くの受験生を指導しました。
興味深いことに、伊藤先生は東大入学時に「英語なしの試験」で合格しており、
これが従来の英語学習法にとらわれない独自の指導法を生み出す一因となりました。
<本書の革新性>
本書の革新性は、「英文を読む際の頭の使い方」に焦点を当てた点にあります。
従来の英語参考書が「結果の提示」に終始していたのに対し、
本書は基礎文法を実際の英文読解にどう活かすかを体系的に解説しています。
<40年以上愛され続ける理由>
本書がが40年以上にわたって支持され続けている理由は、
以下のような点にあります
・英文解釈の本質的な考え方を学べる
・豊富な例文と練習問題で実践力が身につく
・受験英語にとどまらない、真の英語力向上に貢献する
・改訂を重ね、時代に合わせた内容になっている
<例文と練習問題の特徴>
本書の例文と練習問題には以下のような特徴があります。
学術的・知的な内容が多い
哲学、文学、科学など、幅広い分野の知的な内容が扱われています。
これにより、英語力だけでなく、一般教養も同時に身につけることができます。
一文が長く、複雑な構造を持つものが多い
重文や複文、挿入句なども多用されており、高度な文構造の理解力が試されます。
これは、難関大学の入試問題や学術論文の読解に役立つスキルを養います。
古典的な英文や文学作品からの引用も含まれる
シェイクスピアなどの古典文学からの引用もあり、
時代を超えた英語表現に触れることができます。
これにより、英語の歴史的な変遷や文学的表現への理解も深まります。
現代の入試問題よりも難しい傾向がある
本書の問題は、多くの大学入試問題よりも難易度が高いです。
これにより、入試本番では余裕を持って問題に取り組むことができるようになります。
<効果的な使い方>
本書は、問題が多く解説も重厚です。
そのため、苦手な分野を重点的に抜き出してやることをおすすめします。
特に、受験生でも苦手にしている人が多いChapter5(倒置形)や
Chapter9(関係詞)は、基礎的なところも難解なところも詳細な説明が
付与されているので解くことをおすすめします。
各章の例題は、難しいため、ひとまず自分で和訳を行ったら
解説を熟読しどこがポイントなのかを理解するようにしましょう。
本書では、ひとまずとき終わったら例文を音読し、
解説を理解できるように”時間をかけても”
余すところなく理解することが必要です。
この学習方法により、単に英文を訳すだけでなく、
英文の構造や論理的な展開を深く理解することができます。
これは、高度な英文を扱う能力を養うのに非常に効果的です。
<構成と特徴>
本書は全15章で構成されており、
各章は特定の文法項目や読解スキルに焦点を当てています。
主な章立ては比較、関係詞、仮定法、時制、態、準動詞、
否定、強調、省略、挿入、倒置、同格、名詞構文、
無生物主語、読解の実際などです。
本書の例文と練習問題には以下のような特徴があります。
・学術的・知的な内容が多い
・一文が長く、複雑な構造を持つものが多い
・古典的な英文や文学作品からの引用も含まれる
・現代の入試問題よりも難しい傾向がある
<1ランク成績を上げるための使い方>
復習の段階では、どこを間違ったのか
そしてなぜ間違ったのかが重要です。
単純に、この問題はケアレスミスで間違ったというだけでは、
不完全な見直しにしかなっていません。
間違えやすい点を間違ったのか、それとも違う点を間違ったのか、
そしてどこが一番わからなかったかを考える必要があります。
まず、英文を音読することは必須です。
その上で、本書の解説は値千金の価値がありますので
解説の日本文を数回音読して、
自らの中に染み込ませるようにしましょう。
本書は、英文を「感覚的」に読むことや問題を
「形式的」に解く最近の潮流に反するものです。
そのため、一文一文を丁寧かつ論理的に解いていく努力が必須です。
本書のレベルは基礎的でありながら、
完全に理解するためには難易度は相当に高いです。
ですが、基本的な文法力さえあれば十分に戦うことができるので、
努力してがんばってください。
(八千代緑が丘校 轟)
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