こんにちは。
八千代緑が丘校 轟です。
お薦めの英文解釈の参考書として、今回は
『「英文解釈の技術」シリーズ』
をご紹介致します。
桑原 信淑先生がお書きになり、
桐原書店から出版された参考書です。
<概要>
英文解釈の参考書は、英文を正確に読み取る力を養うことを
目的とした教材です。
特徴としては、実際の入試で出題されたような
複雑な英文を例題として掲載しています。
文法構造が一見わかりにくい英文を解析する訓練を積む
ことができます。
例題の英文には、SVOC(主語・動詞・目的語・補語)の分析が
示されているのが通常です。
このSVOC解析に基づき、文の構造や意味を理解していきます。
解説では、英文の文法構造や接続詞の機能などが詳細に
解説されています。
文法用語も多用されるので、事前に理解しておく必要があります。
例題に加えて、演習問題が用意されているのも特徴です。
例題で学んだ技術を実際に問題を通して定着させます。
CDが付属しているものも多く、音読学習に活用できます。
繰り返し音読することで、英文の流れをつかみ、
速読力も向上させられます。
<対象者>
□英文法の基礎がある程度できている人
英文解釈を学ぶ前に、文法項目や品詞、文型などの
基礎的な英文法知識が必要です。
その上で、実際の英文を用いた応用力が身につきます。
□長文読解が課題と感じている人
単語力はあるが、長文をスラスラ読めないという人におすすめです。
英文の構造を理解する訓練が読解力アップの近道になります。
英文解釈の力が付くと、大学入試はもちろんですが、
英検やTOEICなどこれらの試験で出題される長文問題の正答率が高まります。
このように、英文法の基礎ができ、読解力強化を目指す人に
英文解釈の学習は特におすすめです。
自分の課題に合わせて活用していきましょう。
□論理的思考力を高めたい人
英文の構造や内容を論理的に捉える力は、
論理的思考力を鍛えるのに有効です。
また、入試で和訳などの論述問題に対応したい人に適しています。
では、ここから、シリーズの個々の書籍について
ご紹介していきます。
【超入門 英文解釈の技術60】
超入門英文解釈の技術60』は、
大学入試に向けて英文解釈を初めて学ぶ人を対象とした
入門用の問題集です。
内容は60題の例題と演習問題で構成され、
例題の英文は主に高校入試の問題から選ばれています。
例題には見開き2ページで、1ページ目に英文、
2ページ目に解説と全文訳が記載されています。
解説は基礎的な英文法の知識があることを前提としているものの、
丁寧に書かれています。
取り組むべき時期としては、高校で基本的な英文法を習得した後が適切です。
英語が得意な人は高1の夏休み頃から、苦手な人は高1の秋以降がおすすめです。
2~3か月程度かけて学習するのが望ましく、
高2までには終えることを目指します。
このレベルの英文ができないまま高校2年になってしまうと、
英文をなんとなく読むままで英語が苦手科目になってしまうので要注意です。
【入門英文解釈の技術70】
『入門英文解釈の技術70』は、大学入試に向けて
英文解釈の基礎力を養成するための入門レベルの問題集です。
内容としては、70題の例題とそれに対応した演習問題から
構成されています。
例題の英文自体は大学入試レベルですが、
文法的には中学~高校1年生程度の項目が中心になっています。
そのため、高校で基礎的な英文法を習得した人であれば、
比較的スムーズに取り組むことができるでしょう。
例題は1ページ目に英文、2ページ目に解説と全文訳が書かれた、
見開き2ページの形式になっています。
解説はかなり詳細に書かれている一方、
文法用語が多用されているのが特徴です。
全文訳には意訳の部分もあるため、
これを鵜呑みにせず構造の理解に重点を置くことが大切です。
取り組むべき時期としては、高2までには終えることが
望ましいでしょう。
英語が得意な人はいきなりこれから始めても問題ありませんが、
苦手な人は高3の春頃までには終えられるよう先取りして学習する必要があります。
【基礎英文解釈の技術100】
『基礎英文解釈の技術100』は、
入試基礎レベルの英文を読解する力を養うための問題集です。
内容は100題の例題と演習問題で構成されています。
例題には難関大学の入試で実際に出題された英文が多数使用されており、
『入門』より一段階難易度が上がっています。
解説を丁寧に読むことで、入試英文を構造的に読解する
技術を習得することができます。
取り組むべき時期としては、『入門』を終えた後が適切です。
特に難関大を受験する場合は、高2の冬までには
終えておくことが強く推奨されます。
【英文解釈の技術100】
『英文解釈の技術100』は、難関大学を目指す人のための
英文解釈の最終仕上げを目的とした問題集です。
内容は100題の例題と演習問題から構成され、
例題の英文には東大や早慶の入試で実際に出題されたものが
多数含まれています。
解説は詳細で、英文を構造的に読み取る考え方が
丁寧に解説されています。
ただし、すべてを一度に完全理解する必要はなく、
むしろ繰り返し学習することで習得を目指します。
取り組むべき時期は、一つ前の『基礎』を終えた後です。
特に難関大受験者は、この教材を終えた後に
本格的な過去問学習や長文訓練に取り組む必要があります。
その意味で、高3の6月までには終えておくのが望ましいと言えます。
<「英文解釈の技術」の使い方>
□例題を解く
まず最初に、自分なりに英文のSVOCを分析してみましょう。
その後で、解説を見て答え合わせをすることをおすすめします。
解説を先に見てしまうと、自分の考え方の欠点が
分からなくなってしまう可能性があるためです。
英文解釈の解説は非常に丁寧で分かりやすいので、
しっかりと読み込むことが大切です。
ただし、英文解釈の際に出てくる難しい単語は、
すぐに辞書で調べる必要はありません。
もちろん意味が分からない単語は調べるべきですが、
英文解釈の主な目的は、英文の構造を正しく解析することにあります。
単語の意味だけにとらわれすぎないように注意しつつ、
英文の構造に集中することが大切です。
□解説を丁寧に読む
例題の解説は必ず熟読し、文法用語など不明な点は
調べて理解を深めましょう。
解説の理解が浅いと学習効果は上がりません。
□演習問題で知識を活用
例題で学んだ知識を演習問題に活用することで、
知識の定着がはかれます。
例題と演習をバランスよくこなしていきましょう。
□音読で反復練習
例題の英文は、 CDなどを使って繰り返し音読することで、
言語感覚が身に付きます。
暗唱レベルで朗読できることを目指しましょう。
□徹底的な復習
学習した内容は必ず復習し、理解の確認と定着をはかりましょう。
復習を怠ると身に付けた力が紙袋に描いた餅になってしまいます。
このように、例題の解き方、解説の読み方、復習方法などを
意識的に実践することが大切です。
計画的に学習を進めることで効果的に実力が付いていきます。
(八千代緑が丘校 轟)
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