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【英語 お薦め参考書】英文読解の原則125

こんにちは。
八千代緑が丘校 轟です。

この夏に、英文を正確に読む力を
身に付けたいと思っている
受験生が多いと思います。

そこで、今回は、
英文解釈のお薦めの問題集を
ご紹介したいと思います。

お薦めの英語の問題集として、今回は
『英文読解の原則125 』
をご紹介致します。

駿台等で英語を教えてらっしゃる竹岡広信先生がお書きになり、
駿台文庫から出版された問題集です。

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<本書の概要>
30年以上英語教師を務めてきた竹岡先生が、
生徒からの質問をもとに英文読解のポイントを
125個にまとめています。

主な特徴は以下の通りです。

・英文読解でつまずきやすい125のポイントを解説
・難関大学の入試問題レベルの例文を使用
・見開き2ページで1つのポイントを解説
・例題とチャレンジ問題で実践力を養成
・音声をダウンロード

本書は、竹岡先生の「三種の神器」の1つとして知られています。
他の2つは単語帳の「LEAP」と英作文の「英作文が面白いほど書ける本」です。
このことからも、本書の重要性と信頼性がうかがえます。

著者ご本人の紹介動画が駿台文庫の公式HPに
挙がっていますので、こちらもご覧ください。
https://www.youtube.com/watch?v=fGynYFZPJC4


<難易度>
英文読解の原則125は、上級者向けの参考書です。
難関大学の入試問題レベルの例文を使っているため、
ある程度の英語力がないと取り組むのは難しいでしょう。

おすすめの対象者は以下となります。
・英語の偏差値が60以上の人
・MARCHレベルの大学に合格できる英語力がある人
・早慶や難関国公立大学を目指している人

具体的な目安として、駿台ベネッセ模試や河合塾の全統模試などで
英語の偏差値が50を切っている場合は、
まず英文法の参考書(Evergreen、大岩の英文法など)や
問題集(Vintage、Next Stageなど)から取り組んで
英文法を完璧にしてからの方が良いでしょう。

基礎的な英文法は理解しているが英文解釈が苦手な人
(先述の模試で英語偏差値が50〜60程度)は、
この本に取り組む前に「英文熟考」
(または「入門英文問題精講」)をやると良いでしょう。

『大学受験のための 英文熟考』
ファイル 4352-2.png ファイル 4352-3.png
著者 :竹岡広信
出版社:旺文社

『入門英文問題精講』
ファイル 4352-4.png
著者 :竹岡広信
出版社:旺文社


単語については語注もあるため、あまり心配しなくて良いですが、
ある程度の語彙力は必要です。

<特徴>
英文読解の原則125は、多くの特徴を持つ優れた参考書です。
その主な特徴を詳しく見ていきましょう。

□①網羅性の高さ
本書は125個もの英文解釈のポイントを扱っており、
英文解釈の参考書としては最も網羅性が高いと言えます。
以下のような内容が含まれています。

・省略や強調の表現
・語句の例外的な訳し方
・複雑な構文の解釈方法
・イディオムや慣用表現の理解
・文脈に基づいた適切な訳出のコツ

この網羅性により、英文が読みにくいと感じる
様々な原因に対処する方法を学べます。

□コンパクトな解説
本書の構成は非常に効率的です。

・見開き2ページで1つのポイントを解説
・左ページに例題、右ページに解説と全訳
・チャレンジ問題も各ポイントに付随

この構成により、1つのポイントを集中的に学び、
すぐに応用問題に取り組むことができます。

その分説明が簡潔なので、取り上げられている部分以外の
解説があまりないのである程度の理解ができてないと理解することは
難しいです。

英文読解の原則125の解説は、非常に簡潔で要点を押さえたものになっています。
1文1文の詳細な構文解説は省かれており、
代わりに「ポイント」と「全訳」を中心とした解説スタイル
採用されています。

また、単語のまとめなども含まれていないため、
必要な語彙は自分で調べる必要があります。
この簡潔さは、重要なポイントに焦点を当てた効率的な学習を可能にする一方で、
学習者の自主的な取り組みも求めています。

つまり、この参考書は単に情報を与えるだけでなく、
学習者自身が主体的に考え、理解を深めていくことを促しているのです。

□音声ダウンロードつき
・付属の音声ダウンロードは以下の点で役立ちます。
・ネイティブスピーカーによる正確な発音の習得
・英語のリズムやイントネーションの感覚を養う
・リスニング力の向上
・音読練習による読解スピードの向上

□体系的ではない構成
本書は従来の文法書とは異なる特徴的な構成を持っています。

・文法単元別にまとめられていない
・実際の入試問題で遭遇するような、様々な要素が混在した英文を扱う
・読解に必要なスキルを総合的に学べる

この構成により、実際の入試により近い形で学習を進められます。

□巻末の「確認25」
・巻末の「確認25」は以下の内容を含んでいます。
・品詞や文型の基本的な解説
・重要な語法のまとめ
・原則125よりも基本的な構文や解釈のポイント

この部分は35ページにわたり、基礎事項の復習や確認に役立ちます。
特に、ある程度の英語力がある学習者にとっては、
知識の整理に非常に有用です。

以上の特徴により、英文読解の原則125は総合的な英文解釈力を養うのに
適した参考書です。

ただし、その特性を理解し、自分の英語力や学習スタイルに合わせて
効果的に活用することが重要です。


<効果的な使い方>
□Step 1: 例題を解く
タイトルを見ずに例題を解く
タイトルを見てしまうとひっかけポイントがすぐに分かってしまうので、
訳しやすくなってしまいます。
一度訳すことに苦戦し、そこを乗り越えるからこそ、
重要な点に気づけるので、まずは自力で解いていきましょう。

全文を紙に訳出する
頭の中で訳したり、下線部だけを訳したりしてしまうと、
「どこが理解できなかったのか」が明確になりません。
大変な作業ではありますが、あいまいな勉強になってしまうと、
力が伸びなくなってしまいます。

語注や辞書は見ずに解く
入試本番ではもちろん辞書は使えませんし、
難しい単語も推測しなければいけません。
日ごろから「分からない語句を文脈から推測する」という意識を持って、
トレーニングをしてください。

□Step 2: 解説を読む
正しい訳し方を学ぶ
解説を読んで「どういう思考で訳さなければいけないのか」を
理解します。

重要ポイントをノートにまとめる
スキマ時間に復習することで、本番で同じミスをすることを
防ぎましょう。

□Step 3: 音読する
音声教材を使って正しい発音で音読
付属のCDを使って、正しい音声で音読をしていきます。

スムーズに読めるまで繰り返す
「初見で同じ構文の英文に出会ったときにスムーズに訳せる」
状態にすることが、音読の目標です。

□Step 4: チャレンジ問題に挑戦
学んだポイントを応用して解く
例文で理解した内容を活かして、類題を解いていきます。

解答と照らし合わせて復習
チャレンジ問題には解説がほとんどなく、
訳を参考に復習する形になります。

これらのステップを125個全てのポイントで繰り返し、
徹底的に学習しましょう。


<他の参考書との比較>
□英文解釈の技術100
・解説がより詳しい
・構成が体系的
・例題の難易度はやや低め

英文解釈の技術100は、英文読解の原則125と似たコンセプトの参考書です。
100項目の解釈パターンを扱っており、より体系的な構成になっています。
解説も詳しいため、初めて発展レベルの解釈書に取り組む人には
こちらの方が適しているかもしれません。


□ポレポレ英文読解
・より長文中心
・難易度はやや高め
・アウトプット重視

ポレポレ英文読解は、より長い英文を扱っており、
実際の入試問題に近い形式で学習できます。
アウトプット重視のため、英文読解の原則125で学んだ技術を
実践する場として活用できるでしょう。

□英文読解の透視図
・長文中心
・難易度は高め
・図式を使った解説

英文読解の透視図は、さらに難易度が高く、
長文を中心に扱っています。
図式を使った解説が特徴で、英文の構造を視覚的に理解できます。
英文読解の原則125をマスターした後、さらに高度な読解力を
身につけたい場合におすすめです。

□入門英文解釈の技術70
英文読解の原則125よりも易しい参考書です。
基礎から英文解釈を学びたい人や、
英文読解の原則125に取り組む前の準備として使用するのに適しています。

□英文熟考
英文読解の原則125と同じく竹岡広信先生の著書です。
原則125で紹介されているテクニックの紹介はもちろん、
構造分析までなされているので、原則125に取り掛かる前に
基礎固めとして解いておくと無理なく学習することができます。

英文読解の原則125は、これらの参考書と比べて
より幅広いポイントを学べるのが特徴です。
基本的な解釈のコツから高度なテクニックまで網羅されているため、
総合的な英文解釈力を養うのに適しています。

ただし、解説の詳しさや体系的な構成という点では他の参考書に劣る面もあります。
そのため、自分の英語力や学習スタイルに合わせて、適切な参考書を選択することが重要です。

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<まとめ>
英文読解の原則125は、上級者向けの網羅的な
英文解釈の参考書です。
MARCHレベル以上の英語力がある人におすすめで、
早慶や難関国公立大学を目指す人にとって非常に有用な一冊
です。

本書の主な特徴をまとめると以下となります。

・125個の英文解釈のポイントを網羅
・難関大学レベルの例文を使用
・コンパクトな解説
・音声教材付(ダウンロード形式)
・チャレンジ問題で応用力を養成

効果的に使うためには、例題→解説→音読→チャレンジ問題という
ステップを繰り返し、125個全てのポイントを
徹底的に学習することが大切です。

ただし、本書は上級者向けであり、
基礎力が不足している場合は適切ではありません。
英語の偏差値が50を下回る場合は、
まず基礎的な英文法や語彙を学ぶことをおすすめします。

また、本書は体系的な構成ではないため、
英文法を一から学ぶには適していません。
英文法の基礎を固めてから本書に取り組むことで、
より効果的に学習できるでしょう。

英文読解の原則125を使いこなせば、
難関大学の入試レベルの長文も読みこなせるようになります。
ぜひ、自分の英語力に合わせて効果的に活用してください。

(八千代緑が丘校 轟)

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