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【英語 お薦め参考書】難関大突破 英文読解問題精選

こんにちは。
八千代緑が丘校 轟です。

この夏に、英文を正確に読む力を
身に付けたいと思っている
受験生が多いと思います。

そこで、今回は、
英文解釈のお薦めの問題集を
ご紹介したいと思います。

お薦めの英語の問題集として、今回は
『TopGrade 難関大突破 英語長文問題精選 』
をご紹介致します。

河合塾で英語を教えてらっしゃる早川勝己先生がお書きになり、
学研プラスから出版された問題集です。

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<概要>
『TopGrade 難関大突破 英文読解問題精選』は、
2009年に出版された難関大学の英語入試で出題される
和訳問題に特化した問題集です。

東大・京大・阪大など、高度な英文解釈力を要求する
大学の受験生向けに作られています。

この本は難関大学の入試問題を徹底的に
分析して作られています。
和訳問題に特化しているのが特徴的です。

本書の主なコンセプトは、
1文1文の英文の構造を正確に把握する力の育成、
自然な和訳を書く力の養成、文脈を考慮しながら
英文に取り組む姿勢の育成、そして和訳を書くプロセスの
詳細な解説です。


<特徴>
本書の大きな特徴は、やや読解向きの参考書であることです。
和訳についての解説が非常に詳しく、
文脈を考慮しながら英文読解を行う方法を重視
しています。

また、難関大に出題されるような難しい構文の解釈方法や
和訳の仕方について、実践的に役立つルールを設定しています

1語1語の丁寧な解説も特徴の一つです。
主語、述語動詞、目的語、補語などの文の要素を詳細に解説し、
前置詞句の修飾関係なども細かく説明しています。

さらに、全ての英文について図式化が行われており、
視覚的に文構造を理解できるようになっています。

図式化が全ての英文で行われているのは、
本当に助かるポイントです。
視覚的に理解できるから、複雑な構造も把握しやすくなります。

また、和訳に重点を置いているのも本書の特徴です。
和訳の仕方を解説するための項目が11項目設けられており、
他の項目でも和訳についての解説が詳しく行われています。


<構成>
本書は大きく2つのパートに分かれています。
まず、インプットパートでは77個の項目を設定し、
重要な解釈や文法、和訳についての項目をインプットします。

このパートは読解全般のルール(33項目)、
文法のルール(33項目)、和訳のルール(11項目)
の3つに分かれています。

次に、演習問題パートでは6題の実践的な問題が掲載されています。
これらは東京大学、京都大学、大阪大学などの入試問題からの抜粋です。


<効果的な使い方と学習計画>
本書を効果的に使うための学習ステップを以下に示します。

1. まず、問題に目を通し、頭の中で構造を把握します(2-3分)。
2. 次に、解説を読んで自分の理解と比較し、
  ポイントを確認します(5-7分)。
3. その後、実際に手を動かして和訳を書いてみます(10分)。
4. 自分の訳と解答を比較し、改善点を見つけます(5分)。
5. 最後に、難しかった点や重要なポイントを
  ノートにまとめます(5分)。

1日2~3問(60〜90分程度)を目安に、
じっくりと取り組むことをおすすめします。
3〜6ヶ月かけて本書を終えるのが理想的ですが、
入試直前期には2ヶ月程度で集中的に取り組むのも一つの方法です。


<レベル感と対象者>
英文解釈の参考書を1冊終わらせた方を対象としています。
例えば、英文解釈ポラリス1、2を終えた方に適しています。

基礎がしっかりしていないと、この本の内容を十分に理解するのは
難しいと思います。

前提知識として、基本4品詞の知識、文型の知識、文の要素の知識、
各文法項目についての基本的な理解が必要です。

本書は、多くの文法項目について詳細な解説を省略しているため、
これらの基礎知識がない状態で取り組むのは困難です。


<お勧めな点>
本書のお勧めな点は多岐にわたります。
まず、難関大に出題されるような難しい構文の解釈方法や
和訳の仕方について、実践的に役立つルールを設定している点
が挙げられます。

また、1語1語の丁寧な解説により、文の構造を細かく分析し、
詳細に解説しています。

基礎的な単語から全ての語注が掲載されているため、
語彙力に自信がない方でも取り組みやすくなっています。
各項目の内容が明確で、復習時にも役立つ見出し項目の明確さも特徴です。

さらに、全ての英文について図式化が行われており、
視覚的に文構造を理解できる点も大きな魅力です。

和訳の仕方について非常に詳しく解説されており、
より正確で自然な和訳力の向上に役立ちます。


<他の参考書との違い>
本書は、他の英文解釈書と比較していくつかの特徴的な違いがあります。
例えば、『英文解釈の技術100』シリーズと比べると、
専門用語の使用が少なく、より理解しやすい解説になっています。
また、和訳のテクニックにより焦点を当てており、
難解な構文の解釈や和訳のコツをより明確なルールとして提示しています。

『ポレポレ英文読解プロセス50』と比較すると、
本書は1文1文の詳細な解釈に焦点を当てており、
各英文の構造解析と和訳のプロセスをより詳細に解説しています。
また、基礎的な単語も含めて充実した語注を提供しており、
語彙面でのサポートが手厚いのが特徴です。

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<まとめ>
本書をを効果的に使いこなすためには、いくつかのポイントがあります。
まず、『英文解釈ポラリス1、2』など基礎教材で十分な力をつけてから
本書に挑戦することが大切です。
また、3ヶ月程度の計画を立て、着実に進めることも重要です。

1問1問をしっかり理解し、解説を十分に読み込むことで、
より深い理解が得られます。
難しかった問題や重要なポイントは必ずノートにまとめ、
定期的に見直すことも効果的です。

さらに、過去問や模試にも並行して取り組み、
実践力を養うことも忘れないでください。

本書は難関大学志望者にとって非常に有効な教材ですが、
その高度な内容ゆえ、基礎力が不十分な状態で取り組むのは
避けたほうがよいでしょう。
段階的に学習を進め、着実に力をつけていくことが重要です。

最後に、英語学習の全体的なバランスを意識することも忘れずに。
和訳以外の分野(長文読解、文法、リスニングなど)もおろそかにせず、
総合的な英語力を磨くことが、難関大学合格への近道となります。

バランスの取れた学習が大切です。
この本だけに頼らず、他の教材も併用しながら、
総合的な英語力を伸ばしていくことが重要です。

本書は、難関大学を目指す受験生にとって非常に有益な教材です。
しかし、その高度な内容ゆえに、使い方を誤ると効果が半減してしまう
可能性もあります。
本記事で紹介した使い方や注意点を参考に、
自分のペースで着実に学習を進めていってください。

最後に、この教材を使う際は、常に「なぜこの和訳になるのか」
「この英文のどこが難しいのか」を考えながら学習することが重要
です。

単に解答を暗記するのではなく、解釈のプロセスを理解し、
それを他の英文にも応用できるようになること
が、
真の英語力向上につながります。

難関大学合格を目指す皆さん、
この教材を活用して、着実に英語力を磨いていってください。
がんばってください!

(八千代緑が丘校 轟)

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