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運動方程式を解くとはどういうことか~

こんばんは。
八千代緑が丘校の轟です。

塾では高校2年生の夏から、
選択科目である理科・社会の学習に
本格的に取り組ように指導しています。
(理系は理科、文系は社会)

東進の講座では、同じ科目・同じ難易度の講座でも
担当の先生が複数いるため、どの先生から教わろうかと
迷っている生徒も少なくありません。

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物理の苑田尚之先生に関しては、
「難しいけれど、何だかすごいらしい」
という評判が出回っている様です。

そんな苑田尚之先生の授業ですが、
魅力の正体でもあり、難しさの正体でもあるのが
「現象を微分方程式で表現し、その解を通して
 起きている現象を解析する」
ところにあると思います。

運動方程式を例にとると、
質量mの小球が、重力加速度gを受けて自由落下する場合や、
質量mの小球が、バネ係数kのバネにつながれて単振動する
場合においては、以下のように運動方程式を立てることが
できます。

ファイル 3957-3.png

加速度は位置xを時間tで2回微分したものに
なるわけですから、運動方程式は微分系の方程式に
なるわけです。

つまり、運動方程式を解くということは、
微分方程式を解くということになります。

初期条件(t=0のときの位置や速度の情報)を与えることに
より、位置xを時刻tの関数として求めることができます。

このように、苑田尚之先生の物理の授業では
運動方程式を微分方程式と捉えて、それを数学的に
解くことで、時間追跡を行うわけです。

ですから、数学が好きな高校生にはたまらなく楽しい授業
に感じると思います。

これまで、運動方程式を
ma = F
(質量:m、加速度:a、かかる力F)
と書いて、加速度を求める式だ
という認識しかない高校生にとっては、
運動方程式の見方が変わると思いますし、
見方が変わるということは、物理に対する世界観が
変わることになるでしょう。

ここで、苑田尚之先生の物理の授業のように、
微分方程式を解いて、物理現象を解析することに
興味のある高校生に、今日は2冊、参考書をご紹介
いたします。

1冊目はこちら↓

ファイル 3957-4.png

タイトル:新・物理入門〈増補改訂版〉
著者  :山本義隆
出版社 :駿台文庫

高校生の頃、私の愛読書でした。
メッチャ面白く、感動しながら、食い入るように
読んでいた当時を懐かしく思い出します。
(現在書店に並んでいるのは増補改訂版で
私が高校生の頃に読んでいた版とは正確には
異なります。)

特に、苑田尚之先生の物理の授業を受けている
高校生には、授業の予習や復習として学習するのに
良い参考書だと思います。


そしてご紹介する2冊目がこちら↓

ファイル 3957-5.png

タイトル:力学と微分方程式
著者  :山本義隆
出版社 :数学書房

力学の分野において、高校の履修範囲の数学の知識では
解けない運動方程式(微分方程式)についても、
解説がされています。
(しかも、レイアウトが『新・物理入門』と一緒なので、
『新・物理入門』好きには、ついニヤリとしてしまう1冊。)

「この運動方程式、立てたはいいけど、
 どうやって解けばいいんだ~!?」
とモヤモヤした高校生には「この本があるよッ!!」
とぜひ紹介したいです。

ただ、高校生が読むには難しいと思いますので、
しばらく寝かせておいて、大学1年生の
微分・積分を学習した後で読むと、丁度良いかな
と思います。

物理という科目は、本当に面白い科目だなと思います。
物理を面白さを味わいたいという高校生、
ぜひ一緒に楽しみましょう。

(八千代緑が丘校 轟)

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