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ハイゼンベルクもびっくり!?

こんにちは。
八千代緑が丘校の轟です。

今週は、ノーベル賞の受賞者発表があるので、
日々、どんな内容の研究が受賞するのか、
楽しみにしています。

昨日(10/3(火))はノーベル物理学賞の受賞者が
発表されました。

ピエール・アゴスティーニ教授
フェレンツ・クラウス教授
アンヌ・ルイエ教授
のお三方、受賞おめでとうございます。

ファイル 3531-1.png

受賞内容としては、以下の内容でした。

"for experimental methods that generate
attosecond pulses of light
for the study of electron dynamics in matter"

日本語に訳すと
「物質中の電子の運動の研究のための
 アト秒パルスレーザー光を作る実験的手法の開発」
になります。

アト秒の”アト”というのはミリやマイクロのように
SI接頭語になるのですが、10のマイナス18乗を
表します。
要するに、ものすごく短い時間ということなんですね。

この短い時間のパルス波を作ることができると、
電子の動きのような、高速な運動も
観測できるようになります。

ファイル 3531-2.png

例えば、写真を撮る際、シャッタースピードが
遅いと、リニアモーターカーのように高速に移動する
物体の写真を撮ろうとしてもブレてしまいますね。

しかし、シャッタースピードが早いと、
高速な運動でも写真におさめることができます。

ですから、アト秒レベルに短いパルス波を生成
することで、電子の運動も可能になるという
わけなんです。

ファイル 3531-3.png

今から約100年前の1927年にヴェルナー・ハイゼンベルクが
不確定性原理を導いて、量子力学の確立に大きく寄与しましたが、
これまでは、理論上、どういうことが起きているだろうとは
わかっても、実際に観測することができませんでした。

それが、アト秒パルスレーザー光によって、
それを観測することができるようになると、
今まで解明できていなかった新たなことが
解明されていきそうで、とても楽しみです。

ファイル 3531-4.png

別の言い方をすれば、
電子の状態を記述する波動関数を見ることができる
そうなんですね。
確率分布である波動関数の絶対値の2条を見るのではなく、
複素数の形のまま、つまり、位相つきの波動関数を
見ることができるようになってきているようです。
こういったところまで、現代の物理学は到達している
ようです。スゴイですね。

ノーベル物理学賞の詳細についてはこちら↓
https://www.nobelprize.org/prizes/physics/2023/press-release/

(八千代緑が丘校 轟)

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