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曖昧さを残さない

こんにちは。
八千代緑が丘校の轟です。

今日はAくんから数学の質問を頂きました。

「この方程式って、どうやって解くんでしたっけ?」

問題の方程式はこちら↓
ファイル 3499-1.png

こういった類の質問を受けた際、
私はまずはこのように確認します。

「どこで詰まっているの?
 全く検討がつかないのか、または途中までは
 進められるの?」
と。

そうすると、
「ルートがかかっている項とルートの無い項で
 分離するところまでは何となく解き方を覚えている」
と答えてくれました。

ファイル 3499-2.jpg

そこまで手を動かしてもらうと、
こちら↓のようになります。
ファイル 3499-3.png

どうやら、ここで詰まる様なのです。

そこで、再び生徒に質問してみました。
「このルート、外したら解けるようになると思うんだけど…。
 ルートを外すためにはどうしたらいいかな?」
と聞いたときに、Aくんがどこで詰まっているのか
ようやくわかりました。

Aくんは
「2条したらルートを外すことができるけど、
 両辺を2条してはいけない気がして…」
と答えてくれたのです。

生徒本人も、なぜ2条してはいけない気がしたのか、
その理由はわからないと言ってくれましたが、
2条することに違和感を感じられた点は
良いと思います。

なぜなら、その方程式を2条しただけでは
同値変形にはならない
からです。

単に2条するのではなく、
こちら↓のように条件を付ける必要があります。
ファイル 3499-4.png

なぜなら、単に2条しただけだと、
元に戻すことができないためです。
2条した後の式は±の2通りに
式変形できてしまいます。
ファイル 3499-5.png

今回、Aくんが違和感を感じてくれて
良かったと思います。
それによって、同値変形するために
必要なことを学べたわけですから。

高校1年生・2年生たちの中で
式変形をする際、同値変形を意識する人は
少ないかもしれません。

数学Ⅰの「集合と論証」の単元で、
必要条件・十分条件について学習しますが、
必要性と十分性のどちらも保ちながら式変形を
行うように意識していきましょう。

また、理解が曖昧だと後々、困ったことに
なってしまうため、「なぜそうするのか」
しっかりと理解しながら日々の学習に
取り組んでいっていきましょう。

(八千代緑が丘校 轟)

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