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青春はロマンティック・アイロニー

こんにちは。
八千代緑が丘校の轟です。

今日から4月に入り、春休みも後半戦
といったところですね。

この春休みは楽しくお過ごしでしょうか?
春休みだからこそ、できることも多いと思います。

学生のうちにやっておくといいなと思うことの
一つがぶらぶら過ごすこと。

私は大学生・大学院生の頃、研究に
息詰まると、よく大学のキャンパス内を
ぶらぶらと散歩したりしていました。
そうすると、気持ちがリフレッシュしたり、
脳の疲れが取れるような感覚があったものです。

夏目漱石の三四朗の中に、こんな場面があります。

『翌日学校へ出ると講義は例によって詰らないが、
 室内の空気は依然として俗を離れているので、
 午後三時までの間に、すっかり第二の世界の人と
 なり終(おお)せて、さも偉人のような態度を以て、
 追分の交番の前まで来ると、ばったり与次郎に出逢った。』

 「アハハハ。アハハハ」
  偉人の態度はこれがためにまったくくずれた。
  交番の巡査さえ薄笑いをしている。
 「なんだ」
 「なんだもないものだ。もう少し普通の人間らしく
  歩くがいい。まるでロマンチック・アイロニーだ」
  三四郎にはこの洋語の意味がよくわからなかった。

  中略

 三四郎も急いで下宿へ帰った。
 その晩取って返して、図書館でロマンチック・アイロニーという句
 を調べてみたら、ドイツのシュレーゲルが唱えだした言葉で、
 なんでも天才というものは、目的も努力もなく、終日ぶらぶらぶら
 ついていなくってはだめだという説だと書いてあった。
 三四郎はようやく安心して、下宿へ帰って、すぐ寝た。』

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このぶらぶらと過ごすという時間は
一見無駄な時間のようにも思えるのですが、
とても豊な時間にも思えます。

このぶらぶら過ごすというのは、
デフォルト・モード・ネットワーク(以下DMN)
が活性化したと理屈づけすることもできると思います。

近年の脳科学研究により、DMNの働きは「創造性」と
関係していることがわかっています。
DMNが活発になると創造力が高まり、
いろいろなアイデアが浮かんできやすいのです。

また、DMNが正常に働いていれば、
脳内の情報がスッキリと整理されるので
学習した内容を定着させるためにも
DMNがしっかりと働いた状態にしたいですね。

というわけで、「勉強していて疲れたなぁ」
というときは、散歩でもして、脳をアイドリング
させてあげると良いかもしれません。

ちなみに、DMNは若いとき程活性化しやすいそうです。

そういうわけ、五井駅前校勤務だった今日は
休憩時間に、久しぶりに校舎の近くを散歩してみました。
ファイル 3192-3.jpg ファイル 3192-4.jpg

(八千代緑が丘校 轟)

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