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教科書を塗り替えたのは、なんと、17歳の少年だった!

こんにちは。
八千代緑が丘校の轟です。

高校1年生または2年生で学校で「化学基礎」を履修しますが、
同素体について学んだことを覚えていますか?

同素体とは、同じ元素からなる単体で性質の異なるものです。
硫黄(S)、炭素(C)、酸素(O)、リン(P)の4つを
覚えるように言われると思います。

この中の硫黄については、「斜方硫黄」「単斜硫黄」「ゴム状硫黄」の
3つがあることを学ぶと思うのですが、ここでクイズです。

『ゴム状硫黄の色は何色でしょう?』

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ゴム状硫黄の色は、教科書でも長らく「褐色」であるとされてきました。

こちらの写真をご覧下さい。
これは私が高校生の時に使っていた教科書に掲載されていた
ゴム状硫黄の色です。
ファイル 3144-1.jpg

拡大するとこちら
ファイル 3144-2.png

写真のサイズが小さくて見づらいですが、
確かに「赤褐」と記載されています。

しかし、2009年に山形県鶴岡工業専門学校の17歳の少年が、
実験によってこれが誤りであることを指摘し、
教科書が書き換えられるという一件がありました。

現在、「化学基礎」の教科書に掲載されているのがこちら。
ファイル 3144-3.jpg

拡大するとこちら。
ファイル 3144-4.png

確かに、黄色いゴム状硫黄の写真が掲載されています。

その隣には「黒褐色になることも多い」と記載があります。
ファイル 3144-5.png

純度99%の斜方硫黄をもとにゴム状硫黄を作ると黒褐色のものが得られ、
純度99.5%の斜方硫黄から同様にゴム状硫黄を作ると「黄色」のものが
得られる様です。

それまでは、大学入試でも「褐色」が正解とされており、
当たり前のように信じられていました。

しかしながら、科学に「絶対」はなく、科学的であるということは、
すなわち反証可能性があるということです。

当たり前のように信じられていることの中にも、
誤りに気付いていないだけで、本当は間違っていることがあるかもしれません。

この一件は、少年の科学的な洞察力による見事な発見であったといえます。

みなさんも、日々の学びの中で「それは本当に正しいのだろうか?」
と疑問を持って実験をしてみると、ひょんな発見があるかもしれません。

(八千代緑が丘校 轟)


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